政治

西太后秘録―近代中国の創始者(上・下) [著]ユン・チアン

西太后秘録―近代中国の創始者(上・下) [著]ユン・チアン

■「悪役」の像崩し、人間性浮き彫り  20世紀初頭までの中国の歴史のなかで、女性が皇帝となったのは武則天(則天武后)しかいない。だが、19世紀から20世紀にかけての清末の時代、事実上の皇帝の座に40年近くも君臨し続けた………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年04月12日
[ジャンル]歴史 政治 社会

無人暗殺機ドローンの誕生 [著]リチャード・ウィッテル

無人暗殺機ドローンの誕生 [著]リチャード・ウィッテル

 革命的に新しい発明・技術は、初めは無視され、時には邪魔されるものだが、有用性がひとたび認知されれば歴史を変える。イスラエル出身の天才技術者の発想になる無人機「プレデター」も例外ではない。当初、軍は重視しなかったがボスニ………[もっと読む]

[掲載]2015年04月12日
[ジャンル]政治 社会

正義はどう論じられてきたか―相互性の歴史的展開 [著]デイヴィッド・ジョンストン

正義はどう論じられてきたか―相互性の歴史的展開 [著]デイヴィッド・ジョンストン

■連帯立て直す人びとの「感覚」  正義とは何か。アメリカの哲学者ジョン・ロールズの多大な影響の下に、近年では正義は、ある社会全体での富の正しい分配の仕方として論じられてきた。これに対してジョンストンは、歴史をひもとけば………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年04月12日
[ジャンル]政治 社会

風俗で働いたら人生変わったwww [著]水嶋かおりん

風俗で働いたら人生変わったwww [著]水嶋かおりん

■売春「非犯罪化」でリスク抑止  まとめサイトのようなタイトルだが中身は濃厚。風俗嬢である著者が、風俗業界の生態系を構造的に描き出す。著者は、風俗嬢という職業一般が「性の被害者」であるかのような語りを一笑に付し、逆に風………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年04月12日
[ジャンル]政治 社会

オートメーション・バカ―先端技術がわたしたちにしていること [著]ニコラス・G・カー

オートメーション・バカ―先端技術がわたしたちにしていること [著]ニコラス・G・カー

■機械任せで加速度的に能力が劣化  ネット検索、スマホにカーナビ。近年、加速度的に進化する情報技術により我々の生活は大きな変貌(へんぼう)をとげた。だが変わったのは生活だけではない。あらゆる作業が自動化(オートメーショ………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2015年03月29日
[ジャンル]政治 社会

すべては1979年から始まった―21世紀を方向づけた反逆者たち [著]クリスチャン・カリル

すべては1979年から始まった―21世紀を方向づけた反逆者たち [著]クリスチャン・カリル

■「革命」「進歩」の近代に幕引き  本書によれば、21世紀は1979年から始まった。この年、五つの出来事(物語)が17〜20世紀を規定してきた近代に挑戦したのだった。  それは、中国文化大革命を終わらせた前年の「第十一………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2015年03月22日
[ジャンル]政治 社会

日本まんが〈壱〜参〉 [編著]荒俣宏

日本まんが〈壱〜参〉 [編著]荒俣宏

■生きた歴史語る、巨人たちの肉声  一大表現ジャンルとなった「日本まんが」。だが、誕生から変遷に至る道筋は平坦(へいたん)ではなく、下位文化としての逆風にさらされてきた。今日のような隆盛を可能にしたのは、描き手の才能と………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年03月22日
[ジャンル]政治 社会

ニッポンの裁判 [著]瀬木比呂志

ニッポンの裁判 [著]瀬木比呂志

 帯に「明日はあなたも殺人犯!!」とある。まさかと思いつつ、本書で紹介される恵庭OL殺人事件の再審請求棄却決定(札幌地裁)の認定を読むと、著者ならずとも「可能性に可能性を重ね、無理に無理を重ね、何としてでも『有罪』という………[もっと読む]

[掲載]2015年03月22日
[ジャンル]政治 社会

「日本人と英語」の社会学―なぜ英語教育論は誤解だらけなのか [著]寺沢拓敬

「日本人と英語」の社会学―なぜ英語教育論は誤解だらけなのか [著]寺沢拓敬

■根拠のない言説をただす  グローバル化の進展によって英語の必要性はますます高まっている——。教育現場でも、職場でも、マスコミでもよくいわれることだ。こうした言説にはしかし、何の根拠もないことを本書は緻密(ちみつ)なデ………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2015年03月22日
[ジャンル]政治 社会

出動せず―自衛隊60年の苦悩と集団的自衛権 [著]瀧野隆浩

出動せず―自衛隊60年の苦悩と集団的自衛権 [著]瀧野隆浩

 1995年のオウム真理教事件で、教団が所有するヘリが飛び立ったときに備え、自衛隊の治安出動がひそかに検討されていた。さかのぼれば、反安保運動が盛り上がった60年代末から70年にかけ、治安出動の際の行動基準が作られようと………[もっと読む]

[掲載]2015年03月15日
[ジャンル]政治 社会

女性たちの貧困―“新たな連鎖”の衝撃 [著]NHK「女性の貧困」取材班

女性たちの貧困―“新たな連鎖”の衝撃 [著]NHK「女性の貧困」取材班

■「見えない」貧しさを告発する  昨年は、女性や子どもの貧困に関する報道や書籍が話題となった。その端緒を開いたのが、NHKクローズアップ現代「あしたが見えない〜深刻化する“若年女性”の貧困〜」である。本書は、この番組な………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年03月15日
[ジャンル]政治 社会

社会主義―その成長と帰結 [著]ウィリアム・モリス、E・B・バックス

社会主義―その成長と帰結 [著]ウィリアム・モリス、E・B・バックス

■ロシア革命後、黙殺された思想  ウィリアム・モリスは現在の日本では、特に室内装飾のデザインで知られている。私は大阪のデパートで展示を見たことがある。彼はまた、「ユートピアだより」を書いた、空想的社会主義者として知られ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]政治

会議の政治学2 [著]森田朗

会議の政治学2 [著]森田朗

 審議会ではどのように会議が進められているのか、どんなことが起きると審議が円滑に進まなくなるのかがよくわかる一冊。東大名誉教授で、国立社会保障・人口問題研究所所長の著者が、豊富な経験から、審議会という場を通して現れてくる………[もっと読む]

[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]政治

批評メディア論―戦前期日本の論壇と文壇 [著]大澤聡

批評メディア論―戦前期日本の論壇と文壇 [著]大澤聡

■浮動する言葉たち 現在の状況に酷似  本書の企図はある意味でシンプルだ。それは一行目に掲げられている。「言論でも思想でもよい。もちろん批評でも。それらの名に値する営為は日本に存在しただろうか?」。存在した、とも、存在………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2015年02月15日
[ジャンル]政治 社会

生そのものの政治学—二十一世紀の生物医学、権力、主体性 [著]ニコラス・ローズ

生そのものの政治学—二十一世紀の生物医学、権力、主体性 [著]ニコラス・ローズ

■今日的な課題を検証し体系立てる  1984年に亡くなったミシェル・フーコーによる「生政治(biopolitics)」という術語。それは、近代化以降の統治のあり方を示す重要な概念である。かつて政治権力は、人々を生かすか………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年02月08日
[ジャンル]政治

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