政治

ニッポンの裁判 [著]瀬木比呂志

ニッポンの裁判 [著]瀬木比呂志

 帯に「明日はあなたも殺人犯!!」とある。まさかと思いつつ、本書で紹介される恵庭OL殺人事件の再審請求棄却決定(札幌地裁)の認定を読むと、著者ならずとも「可能性に可能性を重ね、無理に無理を重ね、何としてでも『有罪』という………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年03月22日
[ジャンル]政治 社会

「日本人と英語」の社会学―なぜ英語教育論は誤解だらけなのか [著]寺沢拓敬

「日本人と英語」の社会学―なぜ英語教育論は誤解だらけなのか [著]寺沢拓敬

■根拠のない言説をただす  グローバル化の進展によって英語の必要性はますます高まっている——。教育現場でも、職場でも、マスコミでもよくいわれることだ。こうした言説にはしかし、何の根拠もないことを本書は緻密(ちみつ)なデ………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2015年03月22日
[ジャンル]政治 社会

出動せず―自衛隊60年の苦悩と集団的自衛権 [著]瀧野隆浩

出動せず―自衛隊60年の苦悩と集団的自衛権 [著]瀧野隆浩

 1995年のオウム真理教事件で、教団が所有するヘリが飛び立ったときに備え、自衛隊の治安出動がひそかに検討されていた。さかのぼれば、反安保運動が盛り上がった60年代末から70年にかけ、治安出動の際の行動基準が作られようと………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年03月15日
[ジャンル]政治 社会

女性たちの貧困―“新たな連鎖”の衝撃 [著]NHK「女性の貧困」取材班

女性たちの貧困―“新たな連鎖”の衝撃 [著]NHK「女性の貧困」取材班

■「見えない」貧しさを告発する  昨年は、女性や子どもの貧困に関する報道や書籍が話題となった。その端緒を開いたのが、NHKクローズアップ現代「あしたが見えない〜深刻化する“若年女性”の貧困〜」である。本書は、この番組な………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年03月15日
[ジャンル]政治 社会

社会主義―その成長と帰結 [著]ウィリアム・モリス、E・B・バックス

社会主義―その成長と帰結 [著]ウィリアム・モリス、E・B・バックス

■ロシア革命後、黙殺された思想  ウィリアム・モリスは現在の日本では、特に室内装飾のデザインで知られている。私は大阪のデパートで展示を見たことがある。彼はまた、「ユートピアだより」を書いた、空想的社会主義者として知られ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]政治

会議の政治学2 [著]森田朗

会議の政治学2 [著]森田朗

 審議会ではどのように会議が進められているのか、どんなことが起きると審議が円滑に進まなくなるのかがよくわかる一冊。東大名誉教授で、国立社会保障・人口問題研究所所長の著者が、豊富な経験から、審議会という場を通して現れてくる………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]政治

批評メディア論―戦前期日本の論壇と文壇 [著]大澤聡

批評メディア論―戦前期日本の論壇と文壇 [著]大澤聡

■浮動する言葉たち 現在の状況に酷似  本書の企図はある意味でシンプルだ。それは一行目に掲げられている。「言論でも思想でもよい。もちろん批評でも。それらの名に値する営為は日本に存在しただろうか?」。存在した、とも、存在………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2015年02月15日
[ジャンル]政治 社会

生そのものの政治学—二十一世紀の生物医学、権力、主体性 [著]ニコラス・ローズ

生そのものの政治学—二十一世紀の生物医学、権力、主体性 [著]ニコラス・ローズ

■今日的な課題を検証し体系立てる  1984年に亡くなったミシェル・フーコーによる「生政治(biopolitics)」という術語。それは、近代化以降の統治のあり方を示す重要な概念である。かつて政治権力は、人々を生かすか………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年02月08日
[ジャンル]政治

工作舎物語-眠りたくなかった時代 [著]臼田捷治

工作舎物語-眠りたくなかった時代 [著]臼田捷治

■俊才に迷いなし、もの作りの気概  80年代後半、学生だった私は、アルバイト先のグラフィックデザイナーの松田行正(ゆきまさ)の事務所から、よく工作舎にお使いに出された。  およそ出版社のイメージにそぐわない瀟洒(しょう………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2015年02月01日
[ジャンル]政治 社会

追跡・沖縄の枯れ葉剤-埋もれた戦争犯罪を掘り起こす [著]ジョン・ミッチェル

追跡・沖縄の枯れ葉剤-埋もれた戦争犯罪を掘り起こす [著]ジョン・ミッチェル

■綿密な調査に基づく告発  枯れ葉剤が入っているとみられるドラム缶が、腐食した状態で、2013年に沖縄市のサッカー場から大量に発掘された。ベトナム戦争で米軍が使用した枯れ葉剤は、基地のある沖縄にも運びこまれていたらしい………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年02月01日
[ジャンル]政治 社会

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

■「みんな」に奉仕する自治会  西武池袋線と西武新宿線にはさまれた東京都の西東京市から東村山市にかけての一帯には、独特の風景が広がっている。関東ローム層の堆積(たいせき)する平坦(へいたん)な台地に、大団地や結核療養所………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]政治 社会

ジョン・レディ・ブラック―近代日本ジャーナリズムの先駆者 [著]奥武則

ジョン・レディ・ブラック―近代日本ジャーナリズムの先駆者 [著]奥武則

■日本語新聞を創刊した英国人  本書を読み進むうちに、ジョン・レディ・ブラックという英国人の生き方に強い共感がわいてくる。ジャーナリズム史研究者はこの新聞人の名を知るだろうが、一般にはほとんど知られていない。  しかし………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]政治 社会

日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡 [著]上川龍之進

日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡 [著]上川龍之進

■秩序のゆらぎ、生き生きと描く  政治であれ、経済であれ、どんなシステムも秩序が維持されて初めてうまく機能する。秩序維持には、生命の安全、信義、そして財産権の保護が不可欠である。日銀の目的である「金融システムの安定」(………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]政治

帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い [著]朴裕河

帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い [著]朴裕河

■根源は家父長制・国民国家体制  いわゆる従軍慰安婦問題をめぐっては、日本軍の関与を強調し、政府の責任を追及する立場と、それを単なる売春であったと見なし、政府の責任を否定する立場とが厳しく対立し、外交関係にまで影を落と………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]政治

フランクリン・ローズヴェルト(上・下) [著]ドリス・カーンズ・グッドウィン

フランクリン・ローズヴェルト(上・下) [著]ドリス・カーンズ・グッドウィン

■アメリカの苦難、夫妻で乗り越え  本書によれば、フランクリン・ローズヴェルト元大統領とエレノア夫人は、アメリカの苦難の時期を乗り越えた同志であり、戦友といった関係のようだ。ジャーナリストのジョン・ガンサーがエレノアに………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]歴史 政治

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