医学・福祉

宇宙飛行士は早く老ける? [著]ジョーン・ヴァーニカス

宇宙飛行士は早く老ける? [著]ジョーン・ヴァーニカス

■重力と老化の関係を考察  質問。地球から重力が無くなれば体はどうなるでしょう。答えは、老ける。血圧は上昇、骨はスカスカ、筋力は衰え、耳の聞こえは悪くなり、めまいがする。重力が戻っても、赤ちゃんのようによちよち歩き、人………[もっと読む]

[評者]最相 葉月
[掲載]2006年10月08日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

脳のなかの水分子 意識が創られるとき [著]中田力

脳のなかの水分子 意識が創られるとき [著]中田力

■全身麻酔をヒントにした野心的な説  手術を受けるときにあたりまえのように施される全身麻酔は、考えてみればすごい技術である。本書の著者によれば、それは「大脳皮質の情報処理機能すべてが抑制される」ことによる「不感覚」であ………[もっと読む]

[評者]渡辺政隆(サイエンスライター)
[掲載]2006年10月01日
[ジャンル]医学・福祉

脳が「生きがい」を感じるとき [著]グレゴリー・バーンズ

脳が「生きがい」を感じるとき [著]グレゴリー・バーンズ

■ヒトの満足感を科学する  人はどういうときに満足、いや「生きがい」を感じるのか。そのとき心、いや脳の中では何が起きているのか。脳科学者は、ある種の物質、具体的に言うならドーパミンなどが放出されているときだと答える。な………[もっと読む]

[評者]渡辺政隆(サイエンスライター)
[掲載]2006年09月03日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

世界と恋するおしごと [著]山本敏晴

世界と恋するおしごと [著]山本敏晴

■国際協力の魅力と現実率直に  医師である著者は、アフガニスタンなどで医療援助を続け、NPO法人「宇宙船地球号」を創設、40カ国以上でプロジェクトを実施してきた。その経験を生かして、本著では、シニア海外ボランティア、ユ………[もっと読む]

[評者]多賀幹子
[掲載]2006年08月06日
[ジャンル]医学・福祉 社会 国際

バイオポリティクス―人体を管理するとはどういうことか [著]米本昌平

バイオポリティクス―人体を管理するとはどういうことか [著]米本昌平

 生命倫理で、せめぎあう「個」と「公」  著者が昔、チベットの寒村に出かけたときの話を旧作『知政学のすすめ』で読んだことがある。鳥葬の風習をもつその村で、老人が臨終の床にあった。ところが同僚の医師が診察したところ、一瞬………[もっと読む]

[掲載]2006年07月23日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉 新書

江戸八百八町に骨が舞う [著]谷畑美帆

江戸八百八町に骨が舞う [著]谷畑美帆

■骨から病読みとる古病理学への案内  魅力的なタイトルだ。『江戸八百八町に骨が舞う』。もう、これだけだって買い。  もっとも骨は実際には舞わずに土中に埋まっている。墓地に遺跡に、もしかしたら、ほら、そこの工事現場にも。………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2006年07月02日
[ジャンル]歴史 医学・福祉

命の番人-難病の弟を救うため最先端医療に挑んだ男  [著]ジョナサン・ワイナー 

命の番人-難病の弟を救うため最先端医療に挑んだ男  [著]ジョナサン・ワイナー 

■愛する弟が難病に侵された時、兄は  医療技術の進歩はさまざまな難病を克服したものの、未(いま)だ有効な治療法の見つかっていない病気は多い。最愛の人が不治の病を宣告されたとしたらどうするか。本書は、原因も治療法もわかっ………[もっと読む]

[評者]渡辺政隆(サイエンスライター)
[掲載]2006年06月11日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

感染爆発-鳥インフルエンザの脅威 [著]マイク・デイヴィス

感染爆発-鳥インフルエンザの脅威 [著]マイク・デイヴィス

■巨大なウイルス培養槽となった地球  本書は、鳥インフルエンザの脅威を、医学的・技術的な観点にとどまらず、社会的・経済的・政治的構造の観点から、現下のグローバリゼーションに必然的にともなうリスクとして描き出した作品であ………[もっと読む]

[評者]山下範久(立命館大学教授)
[掲載]2006年05月07日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

百万回の永訣 がん再発日記 [著]柳原和子

百万回の永訣 がん再発日記 [著]柳原和子

 日本には未(いま)だノンフィクションというジャンルが確立していない。「人なし熱なし独断あり」の故だろう。ただ医療とスポーツにはすぐれた作品が多いように思う。  本書はそのひとつ足りえている。著者は医療に関心をもつジャー………[もっと読む]

[評者]鶴見俊輔
[掲載]2006年02月12日
[ジャンル]医学・福祉 社会

うつし 臨床の詩学 森岡正芳著 微細な応答の積み重ねで「特異」を解く

うつし 臨床の詩学 森岡正芳著 微細な応答の積み重ねで「特異」を解く

 とにかくむずかしい問題を扱っている。問題が抽象的すぎるというのではない。あまりにも近くにありすぎて、そんな〈いのち〉のうごめき、そんな〈いのち〉のかけあいがあろうとすら、ふつうは思いもしない水準の問題である。  たと………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2005年10月30日
[ジャンル]医学・福祉

心は実験できるか 20世紀心理学実験物語 ローレン・スレイター著

心は実験できるか 20世紀心理学実験物語 ローレン・スレイター著

 OPENING SKINNER’S BOX  臨床的なしぐさで問う、研究者らの「偉業」  面白い。しかし危うげな本。  心理学実験という主題がそもそも剣呑(けんのん)だ。  本書の二章でも取り上げられている、有名なミ………[もっと読む]

[評者]宮崎哲弥(評論家)
[掲載]2005年10月09日
[ジャンル]医学・福祉

トラウマの医療人類学 宮地尚子著 体験を引き受けなおす真摯な自己描写

トラウマの医療人類学 宮地尚子著 体験を引き受けなおす真摯な自己描写

 本書をそろそろ閉じる段になって、はじめて一枚の写真に出あう。アフリカ東部の難民キャンプで、家族が心配そうに見守るなか、少女の胸に聴診器を当てる著者が写っている。そしてその写真の「嘘(うそ)」を著者はみずから暴いている………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2005年09月18日
[ジャンル]医学・福祉

命に値段がつく日 所得格差医療 色平哲郎、山岡淳一郎著

命に値段がつく日 所得格差医療 色平哲郎、山岡淳一郎著

 活躍中のジャーナリストが、みずからの手術体験から関心を深めた変革期の医療システムを分析し、問題提起する。  戦後築かれた医療の仕組みが社会構造の変化によって、破局に直面。解決策として混合診療、病院の株式会社化などの「………[もっと読む]

[評者]宮田親平
[掲載]2005年08月21日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝 新書

声をなくして 永沢光雄著 <弱さ>晒す人間同士のいたわりの作法

声をなくして 永沢光雄著 <弱さ>晒す人間同士のいたわりの作法

 泣かせるルポを書きついできた永沢光雄。その彼が、下咽頭(いんとう)ガンの手術を受け、声を奪われた。起きるなり首に激しい痛みが襲い、ときに呼吸困難にもなる。手の指を一本動かすのさえぎりぎり痛むことがある。耳鼻科、精神科………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2005年07月31日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

現代生殖医療 社会科学からのアプローチ 上杉富之編

現代生殖医療 社会科学からのアプローチ 上杉富之編

 生命科学の発達によって急変する人間観に、真正面から取り組もうとする学際研究が盛んだ。科学史家の松原洋子はこの状況を、編著書『生命の臨界』で「一九世紀後半の西洋人が経験した、生物進化論の受容をめぐる倫理的危機に勝る危機………[もっと読む]

[掲載]2005年07月24日
[ジャンル]医学・福祉 社会

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