朝日新聞デジタル トップへ

漂流本から本へ

漂流本から本へ

存在と時間 [著]ハイデガー

存在と時間 [著]ハイデガー

■超難解、苦しみが喜びに 中央公論社「世界の名著」に収録されている原佑訳『存在と時間』は、何しろ二十世紀最大の著作と言われているだけに、完読にはずいぶん時間がかかった。だから読み終えた時の充足感………[もっと読む]

[掲載]2010年07月25日

女ざかり [著]丸谷才一

女ざかり [著]丸谷才一

■ただごとでない面白さ なにしろ十年に一度しか長篇(ちょうへん)を書かないと言われている丸谷才一の作品だから常に待ちかねていて、そのほとんどすべてを読んでいたのだが、この『女ざかり』には感心した………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年07月18日

荒涼館 [著]ディケンズ

荒涼館 [著]ディケンズ

■恐るべき大作、見直した 筑摩書房から突然この本が送られてきて、ほぼ同時に送られてきた大江健三郎の手紙には、ぜひ読むようにと書かれていた。ただし絶版になっている筑摩世界文学大系の保存用の一冊なの………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年07月11日

文学とは何か [著]イーグルトン

文学とは何か [著]イーグルトン

■触発された「唯野教授」 岩波書店から突然この本が送られてきて、同封の手紙を読むと大江健三郎氏から、この本をぜひぼくに送って読ませるようにという依頼があったとのことだった。当然大江氏はすでにこの………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年07月04日

夜のみだらな鳥 [著]ドノソ

夜のみだらな鳥 [著]ドノソ

■善悪、美醜、聖俗のかなた 名門の富豪ドン・ヘロニモは生まれてきた恐るべき畸形(きけい)のわが子のため、広大な土地に息子《ボーイ》を閉じ込め、国中の重度の畸形を集めて高給で雇い、いわば畸形の楽園………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年06月27日

族長の秋 [著]G・ガルシア・マルケス

族長の秋 [著]G・ガルシア・マルケス

■南米作家たちによる洗礼 ノーベル文学賞を受賞したマルケスの『百年の孤独』は、ラテン・アメリカ文学が多く含まれている「新潮・現代世界の文学」シリーズの、他の多くの作品と共に、ぼくは彼が受賞するず………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年06月20日

批評の解剖 [著]フライ

批評の解剖 [著]フライ

■理論武装し自身の道模索 ぼくが書いているスラップスティックSFに対して無理解な批評が多く、だからといって反論できるような批評言語を駆使できるわけもなかったので、ぼくは理論武装することにした。ち………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年06月13日

赤い小人 [著]トゥルニエ

赤い小人 [著]トゥルニエ

■神話とパロディー精神と 故・塙嘉彦から教えられて読んだこの短篇(たんぺん)集の作者もまた、小説の神話化、あるいは神話の小説化を試みた作家である。フランス人でありながらドイツ文化が大好きだったト………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年06月06日

同時代ゲーム [著]大江健三郎

同時代ゲーム [著]大江健三郎

■爆発的な想像力に感服 共通の友人だった塙嘉彦が亡くなる少し以前から大江健三郎との交際が始まっていたように記憶している。『同時代ゲーム』が出た時には率先して褒め称(たた)え、「失敗作である」とい………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年05月30日

遊戯の終り [著]コルタサル

遊戯の終り [著]コルタサル

■夢や虚構が現実に勝つ 国書刊行会から出ていたラテンアメリカ文学叢書(そうしょ)の、ぼくが読んだ最初の一冊が木村栄一訳、フリオ・コルタサル『遊戯の終り』だった。この短篇(たんぺん)集はまさにぼく………[もっと読む]

[文]筒井康隆 [掲載]2010年05月23日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ