文理悠々

文理悠々

「小説が好きだから科学記者になった」。そんな朝日新聞OB、尾関章による書評コラム。文系、理系の壁を越えて本の世界の魅力を伝えます。

「年度末」の向こう側

「年度末」の向こう側

 3月31日は年度末。時の流れに区切りがあることを思い知らされる日である。とりわけ今年は、消費税5%最後の日ということで「きょうまで」「あすから」を意識する人が多いだろう。「文理悠々」も、ブック………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年03月31日

世は思考実験のタネばかり

世は思考実験のタネばかり

 「日本人以外お断り」が非難の的になった。Jリーグの試合中、埼玉スタジアムのサポーター席入り口に掲げられた横断幕だ。これを批判する世論を見て、日本社会はまだ捨てたものではないな、と僕はほっとした………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年03月24日

湊かなえ、「冗舌の時代」の書き手

湊かなえ、「冗舌の時代」の書き手

 しゃべる、しゃべる、しゃべる。黒衣(くろご)の作曲家がしゃべる。虚像の「作曲家」もしゃべる。まもなく容疑者となる「目撃者」もしゃべる。このところ、テレビニュースをみていて目にする光景だ。 冗舌………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年03月17日

東北フォークソング街道の力

東北フォークソング街道の力

 ライライライライラライ、ライライライライラライ……。最近、テレビを見ていると、スキンケア化粧品のコマーシャルで、こんな懐かしい歌が流れてくる。原題は“Thosewerethedays”。あのころのハリと潤いを今も………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年03月10日

堺利彦に学ぶ「対抗勢力」のつくり方

堺利彦に学ぶ「対抗勢力」のつくり方

 一強多弱の風景ばかりを見せつけられている。暮れの国会審議がそうだった。都知事選挙もそうなった。日本の政治舞台では、「対抗勢力」と呼ぶべきものがみるみるしぼみつつある。こんなはずじゃなかったのに………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年03月03日

山田太一、甘い家庭の辛い断層

山田太一、甘い家庭の辛い断層

 新聞記事を読んでいると、僕だったらこう書くのになあと思うことがある。中身に誤りがあるわけではない。その通りだなあと納得はする。それでも、僕という読者の個人的体感とはちょっとズレがある。そう感じ………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年02月24日

「偶然」の科学、リベラルの論拠

「偶然」の科学、リベラルの論拠

 本読みは、偶然の賜物である。本屋に行く。華やいだ街の大手書店のこともある。駅前にある馴染みの本屋のこともある。自転車で乗りつける中古本ショップのこともある。目を書棚に並ぶ背表紙に走らせて、それ………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年02月17日

五輪は勝者だけのものじゃない

五輪は勝者だけのものじゃない

 白い恋人たちのドラマが毎夜、飛び込んでくる。ソチ冬季五輪はいよいよ佳境に入った。日本選手がメダルを手にできるかどうか、メディアはその話題でもちきりだ。いつのころからか、「いい色のメダルをとりた………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年02月10日

闇好きが描く「暗い」未来

闇好きが描く「暗い」未来

 暗い街が好きだ。そのことは暮れに梶井基次郎『檸檬』をとりあげたときにも書いた。あの小説はもともと午前中の散歩を描いているのに、途中で夜の光景が紛れ込む。青果店の光を浮き立たせる闇。京都の夜は暗………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年02月03日

カオルコの「昭和」を電子本で読む

カオルコの「昭和」を電子本で読む

 芥川賞、直木賞の受賞作を聞いて本屋に駆け込んでもその本はもう売り切れ、ということが多い。今回も第150回両賞発表の翌朝、直木賞を受けることになった2作品がすでに単行本として出ていることを知り、………[もっと読む]

[文]尾関章 [掲載]2014年01月27日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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