ひもとく

ひもとく

読書面に連載。時事的なテーマを取り上げ、問題を深く読み解く本を紹介します。(2016年春開始)

ジャズレコード100年 表現への衝動、言葉にも波及 奥泉光

ジャズレコード100年 表現への衝動、言葉にも波及 奥泉光

 自分はジャズが好きで、聴くだけでなく、ときどきフルート抱えて演奏などもしているのだけれど、自分がジャズを聴きだしたのは高校生だった一九七〇年代初頭、レコードは高価だったからそうは買えず、だから………[もっと読む]

[文]奥泉光(作家) [掲載]2017年03月19日

トランプが立つ世界 リベラルな多文化主義の敗北 大澤真幸

トランプが立つ世界 リベラルな多文化主義の敗北 大澤真幸

 アメリカでは大統領選の直前に、子供たちによる模擬投票が行われる。この模擬投票は本番の選挙の結果を高い精度で予言することで知られている。ところが今回は外れた。 子供の投票と大統領選が一致するのは………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年03月12日

民俗芸能と震災 立ち上がり生きる人々の願い 山内明美

民俗芸能と震災 立ち上がり生きる人々の願い 山内明美

 信じ難いが、もう七回忌を迎える。祖父母、父母、夫や妻、子ども、恋人、友……そしてかつてのふるさとの風景と海への祈りのとき。あの津波の日、宮城県気仙沼市にあるリアス・アーク美術館の学芸員だった川………[もっと読む]

[文]山内明美(大正大学准教授、歴史社会学) [掲載]2017年03月05日

科学で見る人間の歴史 壮大な視野で「20万年」見直す 渡辺政隆

科学で見る人間の歴史 壮大な視野で「20万年」見直す 渡辺政隆

 ぼくはよく、地球の歴史をスカイツリーにたとえる。地球の年齢46億年を高さ634メートルに換算するのだ。すると、現生人類であるホモ・サピエンスが登場してから20万年の歴史は、スカイツリーの先端に………[もっと読む]

[文]渡辺政隆(筑波大学教授、同大サイエンスコミュニケーター) [掲載]2017年02月26日

元号 不合理を超え日本でのみ存続 鈴木洋仁

元号 不合理を超え日本でのみ存続 鈴木洋仁

 元号は、現在では日本にしか存在していない。中国で、紀元前2世紀に作られた建元が世界初の元号とされているが、その中国でも今や使われていない。 また、ひとりの天皇の在位期間と一つの元号を一致させる………[もっと読む]

[文]鈴木洋仁(東京大学特任助教) [掲載]2017年02月19日

共謀罪 自由と安全のバランス目指せ 海渡雄一

共謀罪 自由と安全のバランス目指せ 海渡雄一

 政府は、今、開会中の国会に、過去3度廃案となった共謀罪法案を「テロ等準備罪」と名前を変えて提案する、としている。 日本の刑事法体系は、既遂処罰(結果発生)を基本とし「未遂」は処罰してこなかった………[もっと読む]

[文]海渡雄一(弁護士) [掲載]2017年02月12日

都市と大火 変わるリスクに応じた防災を 磯田道史

都市と大火 変わるリスクに応じた防災を 磯田道史

 江戸は世界に類例がないほど火災が多発した。昨年12月、糸魚川で大火があった。焼失面積は約4万平米。都市防災が専門の西田幸夫氏によれば、江戸の町では今回の糸魚川のような3万平米(約1万坪)を超え………[もっと読む]

[文]磯田道史(歴史学者) [掲載]2017年02月05日

キューバ革命の理想 人生を捧げた名もない人たち 山岡加奈子

キューバ革命の理想 人生を捧げた名もない人たち 山岡加奈子

 キューバ革命の指導者、フィデル・カストロの死去が公表された昨年11月25日、筆者は米国に向かう飛行機の中にいた。マイアミのキューバ系米国人は彼の死去を祝っていたが、彼が死んだことで、いい方向に………[もっと読む]

[文]山岡加奈子(アジア経済研究所主任研究員) [掲載]2017年01月29日

藤沢周平の短編 歳月経てなお光沢をたたえる

藤沢周平の短編 歳月経てなお光沢をたたえる

 繰り返し読んでも飽きない本が三十冊あれば退屈しないで生きていけるよ——数学者にして無類の本読みだった先達氏の言であるが、折々に思い出す。 当方、比べていえば読書量はたいしたものではないが、「三………[もっと読む]

[文]後藤正治(ノンフィクション作家) [掲載]2017年01月22日

首相の真珠湾訪問 太平洋戦争問い続ける出発点

首相の真珠湾訪問 太平洋戦争問い続ける出発点

 昨年12月の安倍晋三首相の真珠湾訪問は、予想通り日米同盟の強靱(きょうじん)さと和解の大切さを謳(うた)いあげる場となった。安倍首相がこの時期の訪問を決意した背景には、オバマ米大統領の広島訪問………[もっと読む]

[文]西崎文子(東京大学教授 アメリカ政治外交史) [掲載]2017年01月15日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ