今週の一冊鳥取

(今週の一冊)100万回生きたねこ 佐野洋子著 /鳥取県

2006年01月25日

 「100万回生きたねこ」。題名を読むと「えーっ、うそーっ」と発する子どもたち。でも、食いいるように聞く子どもたちの目は輝き、本を閉じる時にはみんなが優しい目になっています。その目にはいろいろな思いが……。
 100万回も死なないねこは、王様や船のり、サーカス、泥棒などいろいろな人に飼われ、愛されます。ねこが死ぬとき飼い主は泣くのですが、ねこは死ぬことも平気で泣くこともありませんでした。
 しかし、誰のものでもないただののらねこになったとき、白ねこと出会い、ねこはかわっていきます。そして、愛する白ねこに死が訪れ、ねこははじめて泣くのです。そして白ねこの隣で死んでいき、二度と生きかえることはありませんでした。
 この本には、人が生きるうえで大切なものがつまっています。愛とは?命とは?生きることの意味は?
 いつの時代にも読みたい、プレゼントにしたい定番の絵本です。
 講談社、1400円(税別)。
 (鳥取市立湖南小学校 学校図書館司書 吹野由起子)

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