この人に聞きたい 本の話

「読書は至福のとき。ハズレの本にあたっちゃったときはそうじゃないけど」 高田純次さん

2011年01月21日

たかだ・じゅんじ 1947年生まれ。サラリーマン生活を経て俳優・タレントとして幅広く活躍。著作も数多く、『適当日記』(ダイヤモンド社)をはじめ、『適当教典』(河出書房新社)などが発売中。3月には自身初の主演映画「ホームカミング」が公開。

 著名人の方々に読書にまつわる諸々を語ってもらうインタビューコーナー「この人に聞きたい 本の話」。
 初回ゲストは、「適当男」として確固たる地位を築いている高田純次さん。電子版『適当日記』(ダイヤモンド社)が大ヒットし、次々と著作が電子化されている高田さんに、好きな作家や作品など、読書について聞きました。


実は読書家。しかもかなりの「乱読家」

――最近読んだなかで印象深い本は?

 百田尚樹さんの『影法師』。男の友情を描いた時代物で、すごく感動した。書いてくれと頼まれてオビの推薦文まで書きました。「平成の無責任男 高田純次が泣いた」ってね。「男の友情、これに極まる。泣かない僕も、涙、涙、涙」って(笑)。百田さんの著作は多いけど、時代物は初めてだったんですよ。じゃあ読んでみようって。まいっちゃいましたね。本当に感動した。

――もともと山本一力さんらの時代物が好きだったとか。おすすめの作品はありますか?

 馳星周、大沢在昌、船戸与一、逢坂剛、この方たちの新刊は全部読むようにしています。読みやすいし面白いのがいい。まぁ乱読に近いんで、そのうちどの本がどの内容だったかわかんなくなっちゃうんだけど(笑)。あとは宮部みゆき『火車』、東野圭吾『白夜行』、高村薫『照柿』。昔から僕はこの3つのサスペンスものは読んでおけって知り合いには言っているんだけど、みんな僕の言うことはあまり聞いてくれないんだよね(笑)。女性作家だと平岩弓枝、夏樹静子はよく読みました。


電子書籍、どうでしょう?

――電子書籍専用端末、SONY「Reader」を手にとってみて

 文庫より小さいんだね。僕は本読むときは眼鏡(老眼鏡)をかけるから、文庫だと厳しい。電子書籍だと文字が大きくなるのは便利だね。眼鏡をかけなくても読める。あんまり大きくしちゃうと小学生の頃に戻ったみたいだけど(笑)。でも僕はそういうの(端末)を持ってないから、人のを取り上げて読むしかないね(笑)。

――往年の名著が電子書籍になっていることも多いです

 夏目漱石とか太宰治とか、いわゆる文豪の作品は昔は読んだよ、「国領の神童」と言われていた頃ね(笑)。藤沢周平さんも大好き。 『蝉しぐれ』、『用心棒日月抄』や『隠し剣孤影抄』、『隠し剣秋風抄』とかね。 昔読んだものをもう一度電子書籍で読めるというのはいいんじゃないかな。

――高田さんの『適当日記』は、電子版も大ヒットでした

 電子書籍を読む機械を持っている人がそんなに多いってことは、それはそれですごい時代だよね。僕の『適当日記』はめくるようにテンポよく読めるから読みやすかったのかな。でもなんだか実感がないような気もするよね。

――電子書籍について

 時代の最先端を行くなら電子書籍を使わないと乗り遅れるという時代になってきた感じがするよね。実際に使用している人、新しい読者が増えているというのは、作家にとっても出版業界にとってもいいことなんじゃないかな。

――高田さんにとって読書とは

 僕にとっては「至福のとき」。ハズレの本にあたっちゃったときはそうじゃないけど(笑)。はまるときは一晩で読みきっちゃうよね。その主人公になりきれたりするから楽しい。
 あと、本を読むというのは、漢字を覚えられるのがいい。時代劇の場合は特に難しい字を使うからいいよね。まぁ読んだらすぐ忘れちゃうんだけど(笑)。それがオヤジの悲しさだよね。本でも読まないとどんどん脳みそがゆるくなっちゃう気がするからね。お尻のほうはどんどんゆるくなっちゃってるんだけど、どうしたらいいんだろうかね(笑)。

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