朝日新聞デジタル トップへ

いっしょにいるだけで [著]森下典子

[文]小林莉子  [掲載]2011年08月19日

表紙画像 著者:森下典子  出版社:飛鳥新社 価格:¥ 1,470

 犬派だった著者が、ひょんなことから猫を飼うことになる。そこで生まれた様々な出来事を繊細な筆で描いたエッセイ集。
 50代、独身で母と二人暮らしだった著者はフリーライターという仕事に迷いが生じ、ある日神社で「しあわせをください」と呟く。直後、父の思い出の詰まった白木蓮の切り株の根元で5匹の子猫を発見、戸惑いながらも保護する。引き取り手を探しているうちに小さな命に「個」があることに気づき、母猫とオスの子猫を飼うことに。こうして穏やかで温かい日々が始まった。
 仕事で家をあけるといつのまにか帰宅は小走り、足元に猫の感触があると、そこから春のような温かさがじんわりと広がり、想像もしていなかった「しあわせ」を感じる。猫に不妊手術をさせることで、改めて両親の自分への思いに気づくなど、猫に人生観を変えられる様子が、時にコミカルに描かれ楽しい。

この記事に関する関連書籍

いっしょにいるだけで

いっしょにいるだけで 

著者:森下典子  出版社:飛鳥新社 価格:¥1,470

☆☆☆☆☆  ( 4.00 ) みんなのレビュー: 1 朝日の記事:1

ブックマする 4 ブックマ


話題の新刊(週刊朝日)バックナンバー

この記事に関する関連記事

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ