話題の新刊(週刊朝日)

猫なんて!―作家と猫をめぐる47話 [著]角田光代、片岡義男、村上春樹 他

2017年02月15日

 谷崎潤一郎から角田光代まで、47人の作家・著名人による自分と猫との関わりをつづったエッセイ(漫画も含む)を集めた一冊である。
 猫を飼ったことによる心境の変化をつづる角田や片岡義男、猫に名前をつけることについて語る村上春樹や堀江敏幸、どんな野良猫が生き残るかを観察した佐々木幹郎、さらには、猫を擬人化して生きる上での哲学を語らせる水木しげるまで、その切り取り方はさまざま。ひたすら自由な振る舞いを見せる猫だからこそ、人間のインスピレーションを刺激し、夏目漱石の『吾輩は猫である』や宮沢賢治の童話など重要な文学作品の源泉になってきたことも私たちに伝わってくる。
 ある時は「人間と対等」「尊敬の念を新たにする」とまで言わしめる猫。読者自身の猫との関わり方も、本書から学べるのでは。

猫なんて!

著者:角田光代、片岡義男、村上春樹、堀江敏幸、吉本ばなな、丸谷才一、鹿島茂、小林まこと、横尾忠則、穂村弘、浅田次郎、幸田文、吉行淳之介、長谷川町子、半藤末利子、加藤典洋、谷崎潤一郎、寺田寅彦、柳瀬尚紀、金井美恵子、池澤夏樹、柴田元幸、武田花、大島弓子、小池真理子、いしいしんじ、小倉千加子、伊集院静、平川克美、佐伯一麦、高橋源一郎、平出隆、佐々木幹郎、水木しげる、澁澤龍彦、安西水丸、斎藤環、野坂昭如、中井久夫、中島らも、田村由美、麿赤兒、保坂和志、アーサー・ビナード、田中小実昌、伊丹十三、町田康
出版社:キノブックス

表紙画像

関連記事

ページトップへ戻る