新シニア市場攻略のカギはモラトリアムおじさんだ! [編著]株式会社ビデオリサーチひと研究所

[文]清野由美(ジャーナリスト)  [掲載]2017年03月05日

■調査で浮上した「最有望ターゲット」

 シニアマーケットは宝の山といわれながら、なかなか攻略が難しいそう。第1の理由に、担当者が現役ゆえ、シニアの実態に疎いことが挙げられるという。たとえばシニアのスポーツ=ゲートボールと思った時点でブーッ。今はウォーキング、テニス、スキーの時代なのだ。
 本書では、シニアに詳しいマーケターたちが「1000人調査」から、価値観ごとに「淡々コンサバ」「社会派インディペンデント」といった6類型を抽出し、攻略が効きそうな層を微細に探っていく。その結果、多数派ダークホースとして浮上したのが「セカンドライフモラトリアム」、中でも「おじさん」層だ。
 彼らは「会社人間がそのままシニアになったイメージ」で、「変化や刺激に親和性を持っていながら積極性に欠け」、「資金は十分ある」。「会社にいたほうがラクだったなぁ……」とつぶやきながら、誰かにうまく背中を押されれば動く可能性が高い、という最有望ターゲットなのだ。
 従来は、目立つが少数派の「アクティブシニア」に照準を合わせて失敗した。成功の鍵はまさしくサイレントマジョリティーにある。ということで、モノを売る人以上に、私は民進党におススメしたい。

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