夢追う旅、力強さに胸熱く

2017年03月25日

■「そして、ぼくは旅に出た。はじまりの森ノースウッズ」

 東京で暮らし、写真を勉強したこともない青年が写真家を志した。ある日見たオオカミの夢に導かれるようにして、憧れの写真家に会うため旅に出る。その人がどこに住んでいるのかなんの確証もなく、ただ導かれるままにノースウッズ(北米の森)へ。なぜこの土地を目指し、どうしてこのような行動をおこしたのか。自分の人生を変える大きな出会いと、大自然との生活。すべての経験が着実に彼のものとなってゆく。
 ごく個人的な物語であるのにもかかわらず、まるで映画のようにドラマチックな写真家の大竹英洋さんのノンフィクション小説は、一歩ずつ確かに自分の運命を手繰り寄せる力強さと夢を追うことの高揚感が気持ちを熱くさせてくれる。
 ★大竹英洋著、あすなろ書房、税抜き1900円、中学生から

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