子どもの本棚

冒険の世界に入り込んで

2017年05月27日

■「河童のユウタの冒険」
 読み終わった後、たっぷりと満足感を味わうことができる長編の冒険ファンタジー。はじめは、上下巻でおよそ800ページのボリュームに圧倒されるかもしれないが、読み始めると語り口がわかりやすく、すっと物語の世界に入りこむことができる。
 ある日、湖に棲(す)む河童(かっぱ)のユウタは、那須野の山からあらわれたキツネに、九尾(きゅうび)のキツネの孫娘のアカネと一緒に水源をさかのぼる旅へ出なければならないと告げられた。ユウタは、翼をいためていた仲間の白鳥のカナタのことを気にしながらも、目的もわからないまま旅立つことに。途中で山を守る天狗(てんぐ)のハヤテも加わり、ユウタたちの冒険の旅はつづく。はたして無事にめざす水源にたどりつくことはできるのか。(ちいさいおうち書店店長 越高一夫)
 ★斎藤惇夫作、金井田英津子画、福音館書店、上下いずれも税抜き2500円、小学校高学年から。表紙は上巻。

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