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LIFE DESIGN―スタンフォード式最高の人生設計 [著]ビル・バーネット、デイヴ・エヴァンス

2017年10月01日

■大学の人気講座を疑似体験

 米国では、働く人の3人に2人が仕事に不満があるという。そこで人気を呼んでいるのが、理想の人生をデザインする方法を教えるスタンフォード大学の講座だ。本書はその内容を書籍化したもの。人生には「手遅れ」も「手づまり」もない。デザイナーの思考法やツールを人生設計に応用すれば、何歳になっても方向転換は可能だと説く。
 講座をこれで疑似体験できるとはいえ、漫然と読むだけでは不十分。章末のワークシートを使って自分自身を掘り下げ、興味を持った職種を試すなど、試行錯誤を重ねることが必要だ。臆せず人の助けを借りること、行き詰まったら別の視点から問題をとらえ直すことも大切で、望む道が見えれば、夢見た仕事の誘いがおのずと舞い込むらしい。
 著者が伝えたいのは、マニュアル化された人生設計法ではなく、生きる姿勢そのものか。「人生に唯一の正解なんてない」というメッセージが力強い。人生のゲームには勝者も敗者もいない。「仕事観と人生観」というコンパスがあれば、正しい方向に進めると、読者を鼓舞する。
 ネット就活の落とし穴など学生向けの助言もあるが、含蓄ある人生訓は酸いも甘いも知る大人にこそ響くだろう。
 梶山寿子(ジャーナリスト)

LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計

著者:ビル バーネット、デイヴ エヴァンス、Bill Burnett、Dave Evans、千葉 敏生
出版社:早川書房

表紙画像

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