みる

ザハ・ハディドの仕事にため息

2018年04月07日

『ザハ・ハディド 全仕事』(松下希和・監修)から

 新国立競技場の騒動で知名度抜群になったイラク出身の建築家の業績をまとめた本書では、ほとんど宇宙人的な造形感覚に息をのむ。初期案は建築を解体させるような線が乱舞して機械時代の速度をはらんだが、実現は遠かった。
 でも近年は設計にコンピューターが導入され、次々に実現。デザインも直線から曲線、曲面へ。上海の「凌空SOHO」などヌメヌメと潤いのある姿は、電子時代の速度をまとう=写真。2016年の急逝も速度の過剰な負荷のゆえとも思えてくる。
 (大西若人)
 ▽『ザハ・ハディド 全仕事』(松下希和・監修) エクスナレッジ・4104円

ザハ・ハディド全仕事

著者:ザハ・ハディド、松下 希和、アーロン・ベツキー(序文)、田辺 晴美
出版社:エクスナレッジ

表紙画像

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