売れてる本

売れてる本

売れてる本

読書面に連載中。書店で売れている本、話題の本を、市川真人さん、武田砂鉄さん、佐々木俊尚さん、速水健朗さん、山口文憲さん、阿部嘉昭さん、瀧本哲史さんたちが取り上げ、評しています。

バックナンバー:2011年2010年2009年2008年2007年2006年

ソール・ライターのすべて [著]ソール・ライター

ソール・ライターのすべて [著]ソール・ライター

■おしゃれな写真のお手本?  世の写真表現は、「大きな写真」と「小さな写真」に大別できそうだ。社会問題や戦争、大自然を正面から捉えた「大きな写真」と身近な事物にまなざしを向けた「小さな写真」。自らが暮らした街ニューヨー………[もっと読む]

[文]大西若人(本社編集委員) [掲載]2018年05月12日

えがない えほん [著]B・J・ノヴァク

えがない えほん [著]B・J・ノヴァク

■声に出して読めば笑いの連鎖  タイトル通り、絵がない。白いページに文字だけだ。文字は大きさや色や書体を変えて工夫しているけれど、なにせ絵がないから味気ない。普通に読んでも、正直、おもしろくない。  ところが、読者にた………[もっと読む]

[文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2018年05月05日

それまでの明日 [著]原尞

それまでの明日 [著]原尞

■復活の衝撃、唐突な逆落とし    ハードボイルド探偵小説の生みの親のひとり、レイモンド・チャンドラーの文体を見事に日本語へ移植してきた原尞の沢崎シリーズが14年ぶりに復活した。ファンのみならず若年の未読者もとびつくの………[もっと読む]

[文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2018年04月28日

ココ・シャネルの言葉 [著]山口路子

ココ・シャネルの言葉 [著]山口路子

■謎と複雑な個性が女性を包む  いまも「シャネル」の人気は衰えることがない。かつてシャネラーという言葉が世の中をにぎわせた。語感の軽さからも、商品と購買者を揶揄(やゆ)する風潮が伝わる。しかしそんな空気もどこ吹く風。シ………[もっと読む]

[文]亀和田武(作家) [掲載]2018年04月21日

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [著]佐藤航陽

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [著]佐藤航陽

■社会の変化、巨視的に見通す  書名やビットコインと書かれた帯文から、「仮想通貨を煽(あお)る本なのか」といぶかしむ読者もいるかもしれない。しかし本書はそうではなく、これからの社会がどう変わるかを、貨幣を軸にして巨視的………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2018年04月14日

辞令 [著]高杉良

辞令 [著]高杉良

■人事の悲哀は永遠の課題  春は悲喜こもごも、人事の季節である。会社人が3人集まれば人事の話になる、という。栄転も意に沿わぬ辞令もサラリーマン人生の一大ドラマなのだ。  本書の主人公は左遷人事に翻弄(ほんろう)される大………[もっと読む]

[文]原真人(本社編集委員) [掲載]2018年04月07日

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」 [著]木村泰司

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」 [著]木村泰司

■社交上の“共通言語”への道標  実用書には基本フォーマットがある。「○○を身につければ××になれる」だ。例えば、「キャラ弁を作れるとすてきなお母さんに」だったり「決算書を読めるようになればデキるビジネスパーソンに」だ………[もっと読む]

[文]瀧本哲史(京都大学客員准教授) [掲載]2018年03月25日

日本再興戦略 [著]落合陽一

日本再興戦略 [著]落合陽一

■読者を広げる周到な仕組み  「売れてる」の視点で見ると、読者層の見えづらい本と見えやすい本がある。例えば“村上春樹の新刊”は後者で、(1)一定数のハルキストは勿論(もちろん)として、(2)多読はせぬが“文学”が気にな………[もっと読む]

[文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授) [掲載]2018年03月18日

妻に捧げた1778話 [著]眉村卓

妻に捧げた1778話 [著]眉村卓

■最初の読者であり続けた人へ  TV番組「アメトーーク!」でタレントのカズレーザーが「15年ぶりに泣いた」と絶賛したことで、2004年初版の眉村卓『妻に捧げた1778話』が第二次ブームを迎えている。著名なSF作家が、ガ………[もっと読む]

[文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2018年03月11日

Lily 日々のカケラ [著]石田ゆり子

Lily 日々のカケラ [著]石田ゆり子

■「ラクで美しいものはない」  手のひらを眺める美しい横顔。自分の手相の生命線か結婚線、それとも爪の健康状態をチェックしているのか……意味深な巻頭の写真から引き込まれる『Lily』。年齢を超越した透明感と美しさで同性の………[もっと読む]

[文]辛酸なめ子(コラムニスト) [掲載]2018年03月04日

大人の科学マガジン―小さな活版印刷機 [編]大人の科学マガジン編集部

大人の科学マガジン―小さな活版印刷機 [編]大人の科学マガジン編集部

■凹凸にうっとり、手間が形に  ここ数年、活版印刷が人気だ。 凹凸のある、味わい深い名刺をいただくことも多くなった。この組み立て式の卓上活版印刷機が付録についたムックも、大変話題になっている。活版印刷の歴史や今の状況を………[もっと読む]

[文]池澤春菜(声優・コラムニスト) [掲載]2018年02月25日

〆切本(1・2) [編]左右社編集部

〆切本(1・2) [編]左右社編集部

■「間に合わない」切なる言い訳  「原稿ですが、週明けとかなら可能かもしれません」とのメール文がある。自分は数年前まで編集者だったので、このメールを「週明けなら可能」と前向きに受け取っていた。だが、ライターになってから………[もっと読む]

[文]武田砂鉄(ライター) [掲載]2018年02月18日

生きていくあなたへ―105歳 どうしても遺したかった言葉 [著]日野原重明

生きていくあなたへ―105歳 どうしても遺したかった言葉 [著]日野原重明

■静かで穏やかな境地へ橋渡し  おそらくは日本で最も尊敬される医師であった著者が、昨年105歳で亡くなる直前まで20時間に及ぶインタビューに応じていた。本書はその内容をまとめたものである。  読み終えて、まるで新約聖書………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2018年02月11日

残像に口紅を [著]筒井康隆

残像に口紅を [著]筒井康隆

■喪失が生む小説の可能性  30年前、筒井康隆さんは本書と名作『文学部唯野教授』を同時期に連載していた。2作品に共通する濃密さを思うと、想像するだけで気が遠くなる。昨年11月に都内の筒井さんの邸宅で対談した際、そのこと………[もっと読む]

[文]塩田武士(小説家) [掲載]2018年02月04日

銀河鉄道の父 [著]門井慶喜

銀河鉄道の父 [著]門井慶喜

■息子への思い、噴出する悲哀  冒頭近く、幼い子らの声が隣室から聞こえてくる場面がある。どうやら兄の賢治が妹のトシに童話を聞かせてやっているらしい。部屋は真っ暗なのだから本の朗読ではない。すでに知っている話の再話なのか………[もっと読む]

[文]目黒考二(評論家) [掲載]2018年01月28日

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