ベストセラー解読(週刊朝日)

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ベストセラー解読(週刊朝日)

ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

国体論―菊と星条旗 [著]白井聡

国体論―菊と星条旗 [著]白井聡

■対米従属の精神構造  4月の日米首脳会談から帰った安倍首相は、表情がさえなかった。モリカケ&セクハラ問題もあるが、会談でなにひとつ成果がなかったからだろう。鉄鋼・アルミ製品の輸入制限は適用除外にならず、北朝鮮問題でも………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2018年05月08日

消滅遺産 [編]ナショナル ジオグラフィック [監修]安倍雅史

消滅遺産 [編]ナショナル ジオグラフィック [監修]安倍雅史

■在りし日の写真  この『消滅遺産』の表紙カバーには、アフガニスタンのバーミヤン渓谷にあった西大仏の写真が使われている。高さ55メートル。世界で最も高い立像として有名だったが、2001年3月、タリバンによって爆破された………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2018年04月24日

宇宙に命はあるのか [著]小野雅裕

宇宙に命はあるのか [著]小野雅裕

■地球外生命を探す  隠したり改竄したりと、地上のことがあまりにもバカバカしくなって夜空を見上げる。こんな世界にオサラバして、宇宙に行きたいぜ。  そんな気分でいたら、すごい本に出会った。小野雅裕の『宇宙に命はあるのか………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2018年04月17日

情報隠蔽国家 [著]青木理

情報隠蔽国家 [著]青木理

■独善的な情報管理  周知のとおり、3月2日の朝日新聞のスクープをきっかけに、財務省による森友学園の土地取得に関する公文書改竄が明らかになった。驚いた。と同時に、やっぱりな、と納得してしまった。私がずいぶん前から感じて………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2018年04月10日

なぜ世界は存在しないのか [著]マルクス・ガブリエル

なぜ世界は存在しないのか [著]マルクス・ガブリエル

■新しい実在論  ポストモダン思想は強力だった。いや、過去形ではなく、現代もわれわれはその影響下にある。典型的なのは、絶対的な価値など存在しないという相対主義だろう。それが俗化すると、安倍政権への支持者も反対者もどっち………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2018年04月03日

妻に捧げた1778話 [著]眉村卓

妻に捧げた1778話 [著]眉村卓

■病気の妻に1日1話  人気テレビ番組の「アメトーーク!」には、“読書芸人”という企画があり、芥川賞作家になる前の又吉直樹など本好きの芸人がそれぞれの推薦本を紹介してきた。そこで取りあげられた本は確実に売り上げを伸ばす………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2018年03月27日

それまでの明日 [著]原尞

それまでの明日 [著]原尞

■震災後の探偵小説  毎月のように新刊を出す作家がいる一方で、数年に1作という寡作作家もいる。原尞の場合は、デビューから30年の間に長編4作、短編集1冊、エッセイ集2冊。5作目の長編が『それまでの明日』だ。前作『愚か者………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2018年03月19日

保守の真髄―老酔狂で語る文明の紊乱 [著]西部邁

保守の真髄―老酔狂で語る文明の紊乱 [著]西部邁

■絶望と向きあう  西部邁は1月21日、多摩川で入水自殺した。その1カ月ほど前に刊行された『保守の真髄』のあとがきを読むと、当初は、10月22日に決行する予定だったとわかる。その日が衆議院選挙の投票日となったため、迷惑………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2018年03月13日

AI vs. 教科書が読めない子どもたち [著]新井紀子

AI vs. 教科書が読めない子どもたち [著]新井紀子

■読解力が世界を支配  藤井聡太が羽生善治を破った朝日杯。やっぱり将棋は人間対人間がおもしろい。いくら強くても、コンピュータでは味気ない。 『AIvs.教科書が読めない子どもたち』は、AI(人工知能)と人間の現状と未来………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2018年03月06日

百年泥 [著]石井遊佳

百年泥 [著]石井遊佳

■川底に沈殿した混沌  芥川賞を受賞した石井遊佳『百年泥』の語り部は、多重債務返済のため、南インドのチェンナイで日本語教師として働く女性。彼女が現地に暮らしてほどなく100年に一度の洪水が襲い、アダイヤール川が氾濫して………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2018年02月27日

近代日本一五〇年 [著]山本義隆

近代日本一五〇年 [著]山本義隆

■国策大学との協働  石牟礼道子さんが亡くなった。ノーベル文学賞には彼女こそふさわしいと考えていたので残念だ。そんな思いを抱えて、『近代日本一五〇年』を読む。石牟礼さんが『苦海浄土』で描いた水俣病は、近代日本を象徴する………[もっと読む]

[文]永江 朗 [掲載]2018年02月20日

銀河鉄道の父 [著]門井慶喜

銀河鉄道の父 [著]門井慶喜

■厳格なくせに過保護  先月、直木賞に決まった門井慶喜『銀河鉄道の父』は、タイトルから連想できるとおり、宮沢賢治の父、政次郎を主人公とした長篇小説だ。一人の男子がいかにして「宮沢賢治」となったか、その父の目を通して描か………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2018年02月13日

雲を愛する技術 [著]荒木健太郎

雲を愛する技術 [著]荒木健太郎

■雲の心を読む  去年の夏は暑かったが、今年の冬はとんでもなく寒い!なんだか、ずーっと異常気象が続いているような気分である。もう何が正常で何が異常かわからない。  天気の変化を知らせてくれるのが雲だ。たとえば西の空にあ………[もっと読む]

[文]永江 朗 [掲載]2018年02月06日

アースダイバー 東京の聖地 [著]中沢新一

アースダイバー 東京の聖地 [著]中沢新一

■東京の遺産とは  中沢新一が提唱する「アースダイバー」は、縄文期(地質学では「第四紀」)の地図を現代の東京や大阪に重ねることで、古代からの地勢がそれぞれの街の成立にいかに深く関わっているか明らかにしてきた。  しかし………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2018年02月04日

広辞苑 第七版 [編]新村出

広辞苑 第七版 [編]新村出

■時代の映し鏡 『広辞苑』が10年ぶりに大改訂された。新たに収録した項目は1万で、総項目は25万となった。ページ数も140ページ増えた。しかし本の厚みは第六版と同じというから驚く。だが進化したのは製紙技術、印刷・製本技………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2018年01月23日

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