ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

息子が殺人犯になった [著]スー・クレボルド [訳]仁木めぐみ

息子が殺人犯になった [著]スー・クレボルド [訳]仁木めぐみ

 1999年4月20日、米国のコロンバイン高校で銃乱射事件が起きた。犯人のエリック・ハリスとディラン・クレボルドは13人を殺害し、24人を負傷させて自殺した。2人は同校の4年生だった。  ディランの母、スー・クレボルドの………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年10月10日

枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い [著]山本淳子

枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い [著]山本淳子

■定子への鎮魂の書  10月22日は時代祭。古代から近代まで各時代の著名人に扮した市民が、京都御所から平安神宮まで歩く。清少納言と紫式部が同じ車に乗る。「ニコニコしてはるけど、ほんとは仲が悪るう二人やて」という声が見物………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年10月03日

子どもの脳を傷つける親たち [著]友田明美

子どもの脳を傷つける親たち [著]友田明美

■脳が変形していく 『子どもの脳を傷つける親たち』を著した友田明美は、子どもの発達に関する臨床研究を30年近くつづけてきた小児精神科医。彼女によれば、日本語で「不適切な養育」と訳される「マルトリートメント」によって、子………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年09月26日

観応の擾乱 [著]亀田俊和

観応の擾乱 [著]亀田俊和

■努力が報われる  観応の擾乱とは、室町時代の初期、幕府の内部で起きた武力抗争である。将軍足利尊氏とその弟である直義がぶつかった。  山川出版社の高校教科書『詳説日本史』では、次のように説明している。 「鎌倉幕府以来の………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年09月19日

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

■信仰と愛国心の関係  昭和初期、日本が戦争へと邁進していく背景には、国家神道による宗教ナショナリズムがあった。天皇を中心とした国体を信奉する国粋的な日本主義。諸宗教もこの流れに呑まれ、いくつもの宗派が弾圧を受けた。そ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年09月12日

暴政 [著]ティモシー・スナイダー [訳]池田年穂

暴政 [著]ティモシー・スナイダー [訳]池田年穂

■忖度による服従  ティモシー・スナイダーの『ブラックアース』は衝撃的だった。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の現実を暴いたからだ。殺戮はドイツ国内で起きたと思われがちだが、犠牲者の97パーセントは当時のドイツ国外にいた………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年09月05日

ボクたちはみんな大人になれなかった [著]燃え殻

ボクたちはみんな大人になれなかった [著]燃え殻

■元恋人に友達申請  初めてフェイスブックを使ったとき、「これは過去への回覧板だ」と感じた。登録した途端、先月会ったばかりの人から30年近く音信のなかった人まで、私の過去に関わった数百の知人から「友達リクエスト」が届い………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年08月29日

福岡伸一、西田哲学を読む [著]池田善昭、福岡伸一

福岡伸一、西田哲学を読む [著]池田善昭、福岡伸一

■生命科学と哲学  意味不明の図形に1本の線を引くことで、隠れていたものが浮かび上がってくる。福岡伸一と池田善昭の共著『福岡伸一、西田哲学を読む』は、そんな知的興奮を味わえる本だ。『生物と無生物のあいだ』で知られる生物………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年08月22日

未来の年表-人口減少日本でこれから起きること [著]河合雅司

未来の年表-人口減少日本でこれから起きること [著]河合雅司

■静かなる有事  2015年の国勢調査で明らかになったように、日本の人口は減少に転じている。昨年は、年間出生数がはじめて100万人の大台を割りこんだ。このまま少子高齢化が続けば、40年後には9千万人を下回るというデータ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年08月01日

英国諜報員アシェンデン [著]サマセット・モーム [訳]金原瑞人

英国諜報員アシェンデン [著]サマセット・モーム [訳]金原瑞人

 ある大手書店チェーンのランキングリストを眺めていたら、サマセット・モームの『英国諜報員アシェンデン』を発見! 『月と六ペンス』などで知られる作家がこの作品を発表したのは1928年。しかも既訳がいくつもあるのに、なぜいま………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年07月25日

定年後 [著]楠木新

定年後 [著]楠木新

■「主体性」の復活  周知のとおり日本の平均寿命は延びつづけ、定年後の期間もまた長くなっている。そして、いざ定年を迎えて困惑してしまう人々(ほとんど男性)も増えているようだ。  楠木新の『定年後』がよく読まれている背景………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年07月18日

誰がアパレルを殺すのか [著]杉原淳一、染原睦美

誰がアパレルを殺すのか [著]杉原淳一、染原睦美

■消費者に見放された  いつのまにか服を買わなくなった。デパートにもほとんど行かない。こうした傾向はぼくだけのものでないらしい。杉原淳一・染原睦美の『誰がアパレルを殺すのか』を読んでよくわかった。経済誌の若い記者がアパ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年07月11日

星の子 [著]今村夏子

星の子 [著]今村夏子

■過去の自分と決別  今村夏子の『星の子』は雑誌掲載時から話題になっていたが、単行本の発売直後に芥川賞候補作に選ばれてさらに注目され、新たな読者を増やしているようだ。  物語の語り部「わたし」は中学3年生、林ちひろ。ち………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年07月04日

富山市議はなぜ14人も辞めたのか―政務活動費の闇を追う [著]チューリップテレビ取材班

富山市議はなぜ14人も辞めたのか―政務活動費の闇を追う [著]チューリップテレビ取材班

■まさに税金泥棒  税金泥棒というのは、税金から給料をもらっているのに、それに見合った仕事をしない者のこと。ところが富山市議たちは、比喩ではなく、文字どおりの税金泥棒だった。 『富山市議はなぜ14人も辞めたのか』は、2………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年06月27日

裁判所の正体―法服を着た役人たち [著]瀬木比呂志、清水潔

裁判所の正体―法服を着た役人たち [著]瀬木比呂志、清水潔

■権力の番人と化す  日本は三権分立の国だと子どもの頃に教えられ、そう信じて半世紀ほど生きてきた。判決に何度か首を傾げても、その前提は崩れなかった。しかし、元裁判官の瀬木比呂志とジャーナリストの清水潔の対談をまとめた『………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年06月20日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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