ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

未来の年表-人口減少日本でこれから起きること [著]河合雅司

未来の年表-人口減少日本でこれから起きること [著]河合雅司

■静かなる有事  2015年の国勢調査で明らかになったように、日本の人口は減少に転じている。昨年は、年間出生数がはじめて100万人の大台を割りこんだ。このまま少子高齢化が続けば、40年後には9千万人を下回るというデータ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年08月01日

英国諜報員アシェンデン [著]サマセット・モーム [訳]金原瑞人

英国諜報員アシェンデン [著]サマセット・モーム [訳]金原瑞人

 ある大手書店チェーンのランキングリストを眺めていたら、サマセット・モームの『英国諜報員アシェンデン』を発見! 『月と六ペンス』などで知られる作家がこの作品を発表したのは1928年。しかも既訳がいくつもあるのに、なぜいま………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年07月25日

定年後 [著]楠木新

定年後 [著]楠木新

■「主体性」の復活  周知のとおり日本の平均寿命は延びつづけ、定年後の期間もまた長くなっている。そして、いざ定年を迎えて困惑してしまう人々(ほとんど男性)も増えているようだ。  楠木新の『定年後』がよく読まれている背景………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年07月18日

誰がアパレルを殺すのか [著]杉原淳一、染原睦美

誰がアパレルを殺すのか [著]杉原淳一、染原睦美

■消費者に見放された  いつのまにか服を買わなくなった。デパートにもほとんど行かない。こうした傾向はぼくだけのものでないらしい。杉原淳一・染原睦美の『誰がアパレルを殺すのか』を読んでよくわかった。経済誌の若い記者がアパ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年07月11日

星の子 [著]今村夏子

星の子 [著]今村夏子

■過去の自分と決別  今村夏子の『星の子』は雑誌掲載時から話題になっていたが、単行本の発売直後に芥川賞候補作に選ばれてさらに注目され、新たな読者を増やしているようだ。  物語の語り部「わたし」は中学3年生、林ちひろ。ち………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年07月04日

富山市議はなぜ14人も辞めたのか―政務活動費の闇を追う [著]チューリップテレビ取材班

富山市議はなぜ14人も辞めたのか―政務活動費の闇を追う [著]チューリップテレビ取材班

■まさに税金泥棒  税金泥棒というのは、税金から給料をもらっているのに、それに見合った仕事をしない者のこと。ところが富山市議たちは、比喩ではなく、文字どおりの税金泥棒だった。 『富山市議はなぜ14人も辞めたのか』は、2………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年06月27日

裁判所の正体―法服を着た役人たち [著]瀬木比呂志、清水潔

裁判所の正体―法服を着た役人たち [著]瀬木比呂志、清水潔

■権力の番人と化す  日本は三権分立の国だと子どもの頃に教えられ、そう信じて半世紀ほど生きてきた。判決に何度か首を傾げても、その前提は崩れなかった。しかし、元裁判官の瀬木比呂志とジャーナリストの清水潔の対談をまとめた『………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年06月20日

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 [著]水野和夫

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 [著]水野和夫

■経済成長は終わった  アベノミクスでわかったのは、景気がよくなってもぼくらの幸福には直結しないということ。まあ、失業率の低下は喜ぼう。たとえ短期間の非正規雇用ばかりでも。ところが、大企業は儲けても給料を上げないし、休………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年06月13日

キリンの子―鳥居歌集 [著]鳥居

キリンの子―鳥居歌集 [著]鳥居

■光に包まれた季節  病室は豆腐のような静けさで割れない窓が一つだけある  危うい気配に満ちた静寂が見えてくるような一首だ。そんな作品からはじまる、今年の現代歌人協会賞を受賞した『キリンの子 鳥居歌集』。不穏な気分のま………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年06月06日

あの会社はこうして潰れた [著]帝国データバンク情報部・藤森徹

あの会社はこうして潰れた [著]帝国データバンク情報部・藤森徹

■共通点は信用喪失  ぼくも含めて、人は倒産話が好きだ。他人の不幸は蜜の味。いや、明日は我が身。滅びの歌が好きなのは『平家物語』の昔から。倒産話のBGMは、祇園精舎の鐘の声。  藤森徹『あの会社はこうして潰れた』が売れ………[もっと読む]

[掲載]2017年05月30日

「天皇機関説」事件 [著]山崎雅弘

「天皇機関説」事件 [著]山崎雅弘

■立憲主義が崩れた  昔から「歴史に学べ」とよく耳にしてきたが、その「歴史」に無知であれば当然、先人たちが遺した教訓は学べない。たとえば、戦前の治安維持法の実態をまったく知らない人は、国会で審議中の共謀罪法案が孕む危険………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年05月23日

ウニはすごい バッタもすごい [著]本川達雄

ウニはすごい バッタもすごい [著]本川達雄

■ナイス・ボディ!  暖かくなるとヤツらがやってくる。ゴキブリだ。すばしっこくてタフなヤツ。雑誌でひっぱたいたぐらいでは死なない。人類よりはるか前から地球にいて、人類滅亡後もヤツらは栄えているだろう。  本川達雄の『ウ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年05月16日

勉強の哲学 来たるべきバカのために [著]千葉雅也

勉強の哲学 来たるべきバカのために [著]千葉雅也

勉強とは、自己破壊である  千葉雅也『勉強の哲学』は、こんな刺激的なフレーズではじまる。『動きすぎてはいけない』で注目された気鋭の哲学者は、自己啓発系勉強本にありがちな、現状の自分に効率よく新しい知識やスキルを付け加え………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年05月08日

新全訳古語辞典 [編]林巨樹・安藤千鶴子

新全訳古語辞典 [編]林巨樹・安藤千鶴子

現代語訳で覚える  こんな辞書に、高校生のころ出会っていたなら! 昨年の暮れに発売された『新全訳古語辞典』を読みながら、つくづくそう思う。  中年をすぎて初老にさしかかるころから、古典文学に親しむようになった。ときどき………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年04月25日

経済は地理から学べ! [著]宮路秀作

経済は地理から学べ! [著]宮路秀作

■土地と資源の争奪  『経済は地理から学べ!』を著した宮路秀作は予備校で絶大な人気を博している地理講師。〈地理とは「地球上の理」である〉という指針に則って現代世界の疑問を解き明かしていく授業は、現役の高校教師も参考にし………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年04月18日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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