ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

詩人なんて呼ばれて [著]谷川俊太郎、尾崎真理子

詩人なんて呼ばれて [著]谷川俊太郎、尾崎真理子

■詩人の生活の凹凸  日本でもっとも有名な生きている詩人は誰かと問えば、ほとんどの人が「谷川俊太郎」と答えるだろう。1950年のデビューから現在までに書かれた2500作もの谷川の詩篇は、人それぞれに思いだす作品は違って………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年12月05日

さよなら、田中さん [著]鈴木るりか

さよなら、田中さん [著]鈴木るりか

■文学界の新人も14歳  藤井聡太ブームが続いている。14歳2カ月という史上最年少でプロ棋士になり、デビューから無敗のまま29連勝。そのなかには62歳6カ月年上の加藤一二三との対局も含まれる。駒の並べ方すら知らない人ま………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年11月28日

日本二千六百年史―新書版 [著]大川周明

日本二千六百年史―新書版 [著]大川周明

 大川周明は戦後、民間人で唯一のA級戦犯に指定され、東京裁判に臨んでいる。これだけでも、彼が戦前の日本においてどれほどの影響力をもった思想家だったか、推察できるだろう。日本改造主義の実践にも深く関わり、五・一五事件では禁………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年11月21日

琥珀の夢―小説鳥井信治郎(上・下) [著]伊集院静

琥珀の夢―小説鳥井信治郎(上・下) [著]伊集院静

■洋酒文化を日本に  11月の第3木曜日はボージョレ・ヌーヴォの解禁日。バブルのころはカウントダウンや成田空港まで出かけて乾杯する人がいた。今となっては恥ずかしい思い出だ。  ワインもウイスキーも、現代の日本人にとって………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年11月14日

Black Box―ブラックボックス [著]伊藤詩織

Black Box―ブラックボックス [著]伊藤詩織

■痛々しいほど切実  2015年4月3日夜、『Black Box』の著者であるジャーナリストの伊藤詩織は、以前から就職の相談をしていた当時のTBSワシントン支局長と会食した。数時間後、泥酔して記憶をなくした彼女が下腹部………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年11月07日

時間とはなんだろう [著]松浦壮

時間とはなんだろう [著]松浦壮

■最先端の時間論  目に見えないものについて考えるのは難しい。文字にしたり図にしたりして考えてみるが、なかなかうまくいかない。それこそ雲をつかむよう。  しかし、だからこそ古代から人間はその種の問いにとりつかれてきた。………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年10月31日

アナログ [著]ビートたけし

アナログ [著]ビートたけし

■純愛も純情も  ビートたけしが初めて書いた純愛小説『アナログ』には、古希を迎えた彼がいま理想とする恋愛観や女性観がつまっている。小説は時に作者の心情を白日の下にさらしてしまうのだが、この作品はまさにその典型だ。  主………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年10月24日

すごいトシヨリBOOK [著]池内紀

すごいトシヨリBOOK [著]池内紀

 年をとると、昨日できたことが、今日はできなくなる。できないことは日々増えていく。これを喪失・衰えととらえるか、それとも未知への冒険と考えるか。池内紀の『すごいトシヨリBOOK』は後者だ。著者はカフカやゲーテなどの翻訳で………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年10月17日

息子が殺人犯になった [著]スー・クレボルド [訳]仁木めぐみ

息子が殺人犯になった [著]スー・クレボルド [訳]仁木めぐみ

 1999年4月20日、米国のコロンバイン高校で銃乱射事件が起きた。犯人のエリック・ハリスとディラン・クレボルドは13人を殺害し、24人を負傷させて自殺した。2人は同校の4年生だった。  ディランの母、スー・クレボルドの………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年10月10日

枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い [著]山本淳子

枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い [著]山本淳子

■定子への鎮魂の書  10月22日は時代祭。古代から近代まで各時代の著名人に扮した市民が、京都御所から平安神宮まで歩く。清少納言と紫式部が同じ車に乗る。「ニコニコしてはるけど、ほんとは仲が悪るう二人やて」という声が見物………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年10月03日

子どもの脳を傷つける親たち [著]友田明美

子どもの脳を傷つける親たち [著]友田明美

■脳が変形していく 『子どもの脳を傷つける親たち』を著した友田明美は、子どもの発達に関する臨床研究を30年近くつづけてきた小児精神科医。彼女によれば、日本語で「不適切な養育」と訳される「マルトリートメント」によって、子………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年09月26日

観応の擾乱 [著]亀田俊和

観応の擾乱 [著]亀田俊和

■努力が報われる  観応の擾乱とは、室町時代の初期、幕府の内部で起きた武力抗争である。将軍足利尊氏とその弟である直義がぶつかった。  山川出版社の高校教科書『詳説日本史』では、次のように説明している。 「鎌倉幕府以来の………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年09月19日

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

親鸞と日本主義 [著]中島岳志

■信仰と愛国心の関係  昭和初期、日本が戦争へと邁進していく背景には、国家神道による宗教ナショナリズムがあった。天皇を中心とした国体を信奉する国粋的な日本主義。諸宗教もこの流れに呑まれ、いくつもの宗派が弾圧を受けた。そ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年09月12日

暴政 [著]ティモシー・スナイダー [訳]池田年穂

暴政 [著]ティモシー・スナイダー [訳]池田年穂

■忖度による服従  ティモシー・スナイダーの『ブラックアース』は衝撃的だった。ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の現実を暴いたからだ。殺戮はドイツ国内で起きたと思われがちだが、犠牲者の97パーセントは当時のドイツ国外にいた………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年09月05日

ボクたちはみんな大人になれなかった [著]燃え殻

ボクたちはみんな大人になれなかった [著]燃え殻

■元恋人に友達申請  初めてフェイスブックを使ったとき、「これは過去への回覧板だ」と感じた。登録した途端、先月会ったばかりの人から30年近く音信のなかった人まで、私の過去に関わった数百の知人から「友達リクエスト」が届い………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年08月29日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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