子どもの本棚

子どもの本棚

子どもの本棚

月1回、朝日新聞の朝刊生活面に掲載。翻訳家のさくまゆみこ、絵本評論家・作家の広松由希子、 長野県で児童書専門店を営む越高一夫、有名書店で児童書を担当する兼森理恵のみなさんがお薦めの新刊を紹介します。※2016年9月から。8月までの選者は、米村和美、汐崎順子、佐川祐子のみなさん。

不思議な実、あったら楽しい

不思議な実、あったら楽しい

■「4ミリ同盟」  この本を読みながら、地球上のどこかに不思議な「フラココノ実」がたわわに実っている島があって、それを食べたくなる人たちが本当に存在するとしたら楽しいだろうなあと、幸せな気持ちになりました。  主人公の………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2018年04月28日

「きょう、おともだちができたの」

「きょう、おともだちができたの」

 はずかしがりやのゆうなちゃんに、はじめての友達ができました。園からの帰り道も帰宅後も、みんなに話したくて、うずうず。「なまえはね、りなちゃんっていうの」。待ち遠しいはずの明日が、夜になるとだんだん心配に。明日も遊んでく………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2018年04月28日

「イオマンテ」

「イオマンテ」

 アイヌの熊送りの儀式をめぐる絵物語。少年の家では、父親が仕留めた母熊の子どもを神として大事に育てるが、やがて別れの日がやってくる。詩的な文章と美しい絵が独特の世界をつくり、生命が軽視されることも多い今の時代に、「いのち………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2018年04月28日

多様性の本質、彩り豊かに

多様性の本質、彩り豊かに

■「マルコとパパ ダウン症のあるむすこと ぼくのスケッチブック」  「絵ならやぶりすてられる。消して、もういちどかきなおしてもいい」「だけど、子どもは……」。作者の胸の内が吐露されるショッキングな冒頭。グスティは、アル………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2018年03月31日

「ヒトラーと暮らした少年」

「ヒトラーと暮らした少年」

 実在した人物ヒトラーが登場するこの物語には独特な緊張感が漂い、知らないうちに大きな力に巻き込まれていくことの恐ろしさが伝わってくる。主人公のピエロはフランスの孤児院で暮らしていたがドイツの山荘で働く叔母にひきとられ、そ………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2018年03月31日

「たんじょう会はきょうりゅうをよんで」

「たんじょう会はきょうりゅうをよんで」

 今年の誕生会は「ほんかくてき」にしよう! 準備も完璧。なのに招待していないきょうりゅうがやってきた。予想外のお客様、どんな風にお相手をするのかな? 「ほんかくてき」を実行するため、背伸びをしたいぼくときょうりゅうが精い………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店児童書担当) [掲載]2018年03月31日

言葉の持つ強さ、色あせない

言葉の持つ強さ、色あせない

  ■「うみべのこねこ」  海辺に捨てられたこねこ。空のかもめを見て、飛ぶことに憧れます。ひとりぼっちだったこねこは相棒のかにと出会い、いくつかの失敗を経て、夢見ていた飛ぶことに成功します。そして、新しい世界に胸を躍らせ………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店 児童書担当) [掲載]2018年02月24日

「大根はエライ」

「大根はエライ」

 普段、何げなく見たり食べたりしている大根がこんなに「すごい」野菜だとは気づかずにいた。一年中売られていて、安く、肉にも魚にも他の野菜にもふしぎになじむことから、「相手の味を引き立てたり、やわらげたり」「イイ味出してる」………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2018年02月24日

「熊とにんげん」

「熊とにんげん」

 喜びと美しさと愛と悲しみがたっぷりつまった絵物語。主人公は踊る熊と、熊と一緒に旅をする「熊おじさん」。おじさんはお手玉の名手で、熊にお話を聞かせ、季節の変化を楽しみ、角笛で澄んだ音を奏でる。心に響く名訳で、人間が生きる………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2018年02月24日

人と違う道歩む姿、あっぱれ

人と違う道歩む姿、あっぱれ

■「ひかり舞う」  戦国時代に、男の「縫い物師」として新しい道を切り開いていった主人公の若者、平史郎のあっぱれな生き方に感銘を受けた。また父親の仕事も明智光秀の衣装係という設定に歴史の表舞台には登場することのない人々や………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2018年01月27日

「さよなら、スパイダーマン」

「さよなら、スパイダーマン」

 5年前、テロで姉を亡くした10歳のジェイミー。彼を取り巻くつらい環境から救ってくれたのは、イスラム教徒の女の子だった。死や家族のことなどは答えの出せない難しい問題だが、子どもらしい屈託のなさで向き合っていく姿に、子ども………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店児童書担当) [掲載]2018年01月27日

「いろのかけらのしま」

「いろのかけらのしま」

 「ぼく」は、海に浮かぶ小さな島にすむ海鳥。一見きれいな色とりどりの島とは、人間の捨てるごみが流れついてできたプラスチックの島だ。ごみの中に閉じ込められたり、ごはんと一緒にごみを食べてしまったりする鳥たち。柔らかな墨で描………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2018年01月27日

冬休み、心あたたかく

冬休み、心あたたかく

 冬休み。ゆっくり読書をしたり、家族と過ごしたりするこの時期に、選者のみなさんがおすすめする8冊を紹介します。(○=新刊、●=既刊、価格は税抜き)   ○「図書館にいたユニコーン」(徳間書店)  トマスは森で遊ぶのが大好………[もっと読む]

[文]越高一夫ほか [掲載]2017年12月23日

文様の楽しみ、本の外にも

文様の楽しみ、本の外にも

  ■「文様えほん」  文様とは、「着るものや日用品、建物などを飾りつけるために描かれた模様」とのこと。日本でも、縄文時代からヘラや竹筒や貝殻や爪を使って土器や人形に描かれていたし、現代でもラーメン鉢や衣服に描かれている………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年11月25日

「やもじろうとはりきち」

「やもじろうとはりきち」

 赤ちゃんの頃からなかよしだったのに、いつからか疎ましくなった幼なじみ。だって足はのろいし、木登りもできないし、意地悪しても笑っているし……。「はりきちなんてだいきらい!」。爬虫(はちゅう)類好きな作者がヤモリ目線で描く………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2017年11月25日

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