子どもの本棚

子どもの本棚

子どもの本棚

月1回、朝日新聞の朝刊生活面に掲載。翻訳家のさくまゆみこ、絵本評論家・作家の広松由希子、 長野県で児童書専門店を営む越高一夫、有名書店で児童書を担当する兼森理恵のみなさんがお薦めの新刊を紹介します。※2016年9月から。8月までの選者は、米村和美、汐崎順子、佐川祐子のみなさん。

文様の楽しみ、本の外にも

文様の楽しみ、本の外にも

  ■「文様えほん」  文様とは、「着るものや日用品、建物などを飾りつけるために描かれた模様」とのこと。日本でも、縄文時代からヘラや竹筒や貝殻や爪を使って土器や人形に描かれていたし、現代でもラーメン鉢や衣服に描かれている………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年11月25日

「やもじろうとはりきち」

「やもじろうとはりきち」

 赤ちゃんの頃からなかよしだったのに、いつからか疎ましくなった幼なじみ。だって足はのろいし、木登りもできないし、意地悪しても笑っているし……。「はりきちなんてだいきらい!」。爬虫(はちゅう)類好きな作者がヤモリ目線で描く………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2017年11月25日

「まほろ姫とにじ色の水晶玉」

「まほろ姫とにじ色の水晶玉」

 「まほろ姫とブッキラ山の大テング」の続編。ほぼ全ページに作者の楽しいさし絵があり、読み手をぐいぐいファンタジーの世界へと引き込んでいく。まほろ姫と茶々丸のやりとりが軽妙で面白く心が弾んでくる。都からふすま絵を描くために………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2017年11月25日

みんなしあわせ、朗らかな旅

みんなしあわせ、朗らかな旅

■「ひげじまん」  長いひげが立派なおおなまず。自分のひげが世界一だということを自慢するために旅に出ます。そこで数々の「ひげじまん」と出会うのですが……。  あたたかくてどこか懐かしい関西弁にのせて語られるおおなまずの………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店・児童書担当) [掲載]2017年10月28日

「オオカミを森へ」

「オオカミを森へ」

 舞台は20世紀初頭のロシア。貴族のペットだったオオカミを野生にもどす仕事をしていたマリーナは、暴君の将軍に従わず、逮捕監禁されてしまう。マリーナの娘フェオは、兵士イリヤや革命家のアレクセイ、そして子どもたちやオオカミた………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年10月28日

「いっこ さんこ」

「いっこ さんこ」

 カボチャが「いっこ」、めくると「さんこ」。いろんな物が登場しますが、出てくる言葉は二つだけ。どっしり、ころんと「いっこ」の個体。いくつも集まる「さんこ」の群れ。「いっこ さんこ さんこ いっこ」とリズムにのり、数字以前………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2017年10月28日

ハリケーン、どう生き延びた

ハリケーン、どう生き延びた

■「ボトルクリーク絶体絶命」  ハリケーンを体験したことがある作者でなければ書けないような臨場感あふれる迫力満点のサバイバル小説。災害に見舞われた時、どんな行動をとればいいのかを考えさせてくれる。13歳の少年・コートは………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2017年09月30日

「エンリケタ、えほんをつくる」

「エンリケタ、えほんをつくる」

 ママにもらったいろえんぴつで、エンリケタは絵本を描きはじめます。タイトルは「3つのあたまと2つのぼうしのモンスター」。自分で描いている物語に笑ったりおびえたり、解説や突っ込みなどもはさみつつ、頭の中のものがぐいぐい形に………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店・児童書担当) [掲載]2017年09月30日

「森のおくから むかし、カナダであったほんとうのはなし」

「森のおくから むかし、カナダであったほんとうのはなし」

 先月他界した作者が残してくれた絵本。ホテルを経営する母や周りの大人を見ながら育つアントニオは、山火事で湖の中に避難したときに不思議な光景を目にする。祖父の実体験に基づき、様々な人間と様々な動物が共有した特別なひとときを………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年09月30日

自分はキウイ?悩む姿に共感

自分はキウイ?悩む姿に共感

■「かわをむきかけたサトモちゃん」  サトモちゃんは里芋。そう自分を信じていました、こんな怪文書(?)が届くまでは。「じつは、あなたは キウイです」  ただのイタズラと思いつつ、だんだん心配になってきます。誰に聞いても………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2017年08月26日

「ファニー 13歳の指揮官」

「ファニー 13歳の指揮官」

 ユダヤ人の少女ファニーは2人の妹とともに施設で暮らしていたが、ナチスの手から逃れるために子どもたちだけでフランスからスイスへと向かう危険な旅に出ることになる。運命に立ち向かい、子どもたちのリーダーとして行動するファニー………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2017年08月26日

「この本をかくして」

「この本をかくして」

 戦火を生き延びた少年がすべてを捨てて守ったのは、自分たちのルーツが刻まれた一冊の本。歴史や文化は尊い宝だ。町は再建できても、それらは伝えなければ途絶えてしまう。大事なのは自分につながるものを知り未来に伝えていくこと。読………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店児童書担当) [掲載]2017年08月26日

夏休み、世界広がる一冊

夏休み、世界広がる一冊

 さあ、夏休み! 子どもたちも本と向き合う時間が増えるのではないでしょうか。今回は「夏休み」をテーマに選んでもらいました。  (☆=新刊、★=既刊、価格は税抜き)  ☆「靴屋のタスケさん」(偕成社) 「わたし」は、靴屋の………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家)ほか全4人  [掲載]2017年07月29日

固くなった心にしみてくる

固くなった心にしみてくる

■「かたつむりくん ゆっくりだって、いいのよ~ん」  かたつむりくんの雨の日のおさんぽ。急がず慌てず目的もなく、アクシデントもなんのその。気負わない気ままな時間は、思いがけない新しい風景を見せてくれ、なんだか楽しい。本………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店・児童書担当) [掲載]2017年06月24日

「アルバートさんと赤ちゃんアザラシ」

「アルバートさんと赤ちゃんアザラシ」

 店を売って生きがいをなくしていたアルバートさんが、海で、親を亡くしたアザラシの赤ちゃんに出会う。このままでは死んでしまうと連れ帰ることに。でも、アパートはペット禁止で、うるさい管理人もいる。動物園で飼ってもらうもくろみ………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年06月24日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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