子どもの本棚

子どもの本棚

子どもの本棚

月1回、朝日新聞の朝刊生活面に掲載。翻訳家のさくまゆみこ、絵本評論家・作家の広松由希子、 長野県で児童書専門店を営む越高一夫、有名書店で児童書を担当する兼森理恵のみなさんがお薦めの新刊を紹介します。※2016年9月から。8月までの選者は、米村和美、汐崎順子、佐川祐子のみなさん。

夏休み、世界広がる一冊

夏休み、世界広がる一冊

 さあ、夏休み! 子どもたちも本と向き合う時間が増えるのではないでしょうか。今回は「夏休み」をテーマに選んでもらいました。  (☆=新刊、★=既刊、価格は税抜き)  ☆「靴屋のタスケさん」(偕成社) 「わたし」は、靴屋の………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家)ほか全4人  [掲載]2017年07月29日

固くなった心にしみてくる

固くなった心にしみてくる

■「かたつむりくん ゆっくりだって、いいのよ~ん」  かたつむりくんの雨の日のおさんぽ。急がず慌てず目的もなく、アクシデントもなんのその。気負わない気ままな時間は、思いがけない新しい風景を見せてくれ、なんだか楽しい。本………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店・児童書担当) [掲載]2017年06月24日

「アルバートさんと赤ちゃんアザラシ」

「アルバートさんと赤ちゃんアザラシ」

 店を売って生きがいをなくしていたアルバートさんが、海で、親を亡くしたアザラシの赤ちゃんに出会う。このままでは死んでしまうと連れ帰ることに。でも、アパートはペット禁止で、うるさい管理人もいる。動物園で飼ってもらうもくろみ………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年06月24日

「ひらけ蘭学のとびら」

「ひらけ蘭学のとびら」

 杉田玄白の「解体新書」が、江戸時代にどのようにして世に送り出されたのかを知ることができるだけでなく、蘭方医(らんぽうい)たちの不屈の精神とその情熱に心が動かされる物語。父と同じ医者になった玄白は、人体のふしぎを解き明か………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2017年06月24日

冒険の世界に入り込んで

冒険の世界に入り込んで

■「河童のユウタの冒険」  読み終わった後、たっぷりと満足感を味わうことができる長編の冒険ファンタジー。はじめは、上下巻でおよそ800ページのボリュームに圧倒されるかもしれないが、読み始めると語り口がわかりやすく、すっ………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2017年05月27日

「明日のひこうき雲」

「明日のひこうき雲」

 遊はうつを抱える母親と弟と3人暮らし。父親は単身赴任中。彼女を取り巻く環境は14歳には過酷だった。そんな中、キンちゃんという男の子を好きになり、恋と友情が生きる原動力となっていく。10代の子らしい感情の芽生えが彼女の見………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店児童書担当) [掲載]2017年05月27日

「ひよこさん」

「ひよこさん」

 よちよち出かけるひよこさん。「もうすぐくらくなるよ」。心配そうに語りかける文に、背景で見守る植物と、読み手の気持ちが重なります。ひとりぼっちでも無邪気に眠れるのは、きっとこの世界を信頼しているから。色に時間、質感に存在………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2017年05月27日

いのちのつながり 壊さないで

いのちのつながり 壊さないで

■「いろいろいっぱい ちきゅうのさまざまないきもの」  都会に暮らしていると、この地球は人間が治めているという錯覚に陥ってしまう。でも、実際は違う。この惑星には数え切れないほど多様な生き物が暮らしていて、それぞれがたが………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年04月29日

「ドームがたり」

「ドームがたり」

 100年以上広島を見続けてきた「ドーム」が自身の言葉で語る歴史と現在。原爆が投下され壊滅状態になった広島も、今この世界で生まれている「次の原爆になりうるもの」のことも、ドームはずっと見続けている。平和って何かなんて簡単………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店児童書担当) [掲載]2017年04月29日

「僕は上手にしゃべれない」

「僕は上手にしゃべれない」

 吃音(きつおん)で悩んでいる人を理解してほしいという作者の願いが込められた物語。中学校へ入学した日、自己紹介がうまくできなくて落ち込んでいた主人公は「しゃべることが苦手な人でも大歓迎」というチラシを見て放送部に入る。そ………[もっと読む]

[文]越高一夫(ちいさいおうち書店店長) [掲載]2017年04月29日

夢追う旅、力強さに胸熱く

夢追う旅、力強さに胸熱く

■「そして、ぼくは旅に出た。はじまりの森ノースウッズ」  東京で暮らし、写真を勉強したこともない青年が写真家を志した。ある日見たオオカミの夢に導かれるようにして、憧れの写真家に会うため旅に出る。その人がどこに住んでいる………[もっと読む]

[文]兼森理恵(丸善丸の内本店・児童書担当) [掲載]2017年03月25日

「夢金」

「夢金」

 噺(はなし)の間、絵の展開。落語の絵本化は至難の業だが、真打ち登場。「古典と新作らくご絵本」の最終巻にひざを打つ。古典落語の面白さを生かしつつ、いい塩梅(あんばい)にそいだ文と絵の呼吸は名人芸。寝言にも「百両ほしいー」………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2017年03月25日

「ことばさがし絵本 あからん」

「ことばさがし絵本 あからん」

 「あ」から「ん」まで、それぞれの文字で始まることばを探す楽しいあいうえおの絵本。たとえば「た」だと、「たこあげする たぬきに たこ たいあたりする」というゆかいな文に出てくるものだけでなく、ほかに9個の「た」で始まるも………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年03月25日

みんなが生きてる世界を実感

みんなが生きてる世界を実感

■「こどものなかま」  ヤギのなかまは山に登る。ペンギンのなかまは水に潜る。男の子がひとり、次々といろんななかまと出会い遊んでは、違いを知って別れます。「ああ、自分のなかまを探す話ね」と先を急いではもったいない、一場面………[もっと読む]

[文]広松由希子(絵本評論家・作家) [掲載]2017年02月25日

「ソフィアのとってもすてきなぼうし」

「ソフィアのとってもすてきなぼうし」

 ソフィアは、おとなりのおばちゃまと仲良し。おばちゃまは毛糸で帽子を編んでみんなにあげるのが好きだけど、自分は帽子がなくて寒そう。ソフィアは作ってあげようとするけれど、できたのは穴だらけのおばけみたいな帽子。どうしたらい………[もっと読む]

[文]さくまゆみこ(翻訳家) [掲載]2017年02月25日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る