文庫・新書イチオシ(週刊朝日)

文庫・新書イチオシ(週刊朝日)

文庫・新書イチオシ(週刊朝日)

話題の文庫本や新書を取り上げた「週刊朝日」の連載コラム。

「来ちゃった」 [文]酒井順子 [画]ほしよりこ

「来ちゃった」 [文]酒井順子 [画]ほしよりこ

■酒井順子の三つの「力」  酒井さんは女性版・赤瀬川原平だと、かねて思っていた。何気ない、みんなが見逃しているようなところに、意外な面白さを見つける天才。そしてその面白さを魅力的に伝える天才。そんな酒井さんは、旅でもい………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年04月19日

ジャズをかける店がどうも信用できないのだが……。 [著]姫野カオルコ

ジャズをかける店がどうも信用できないのだが……。 [著]姫野カオルコ

■姫野派に入りたい!  タイトルを見た瞬間「同意!」と思い、即購入を決めた。姫野カオルコのエッセイ集だと知ったのは、レジに向かう道すがら。『昭和の犬』で直木賞を獲ったひとじゃないか。ジム帰りのジャージ姿で受賞の記者会見………[もっと読む]

[文]トミヤマユキコ [掲載]2016年04月12日

六国史—日本書紀に始まる古代の「正史」 [著]遠藤慶太

六国史—日本書紀に始まる古代の「正史」 [著]遠藤慶太

■歴史編纂のリアルな緊張感 『日本書紀』から『日本三代実録』に至る六部は勅撰、つまり天皇の命で編纂された、日本古代史の根本史料だ。  しかしたいていの人は『日本書紀』がせいぜいで、他はちゃんと読んだことがないのではない………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年04月05日

それでも命を買いますか?―ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ [著]杉本彩

それでも命を買いますか?―ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ [著]杉本彩

■日本はペット後進国  動物の命を大切に。生半可な気持ちでペットを飼ってはダメ。誰もがよくわかっていることである。なのに捨てられ殺される命があることも、これまたよくわかっている。問題は、どうすればこの状況を変えられるか………[もっと読む]

[文]トミヤマユキコ [掲載]2016年03月29日

刺青・性・死—逆光の日本美 [著]松田修

刺青・性・死—逆光の日本美 [著]松田修

■ボーイズラブにも通じる感覚  何ともパワフルな本だ。松田修は、芝居や遊郭といった「悪場所」に渦巻く庶民の欲望を通して、近世文化の躍動を捉えた異色の国文学者だった。こんな驚異の革命的クール・ジャパン論が、40年以上前に………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年03月22日

人間滅亡的人生案内 [著]深沢七郎

人間滅亡的人生案内 [著]深沢七郎

■深沢七郎のキラーフレーズ 『楢山節考』などで知られる深沢七郎が67年から69年にかけて「話の特集」誌上で連載していた人生相談を文庫化。「人間滅亡教」の教主として「ボーッとして生きること」を推奨する深沢の人生相談なんて………[もっと読む]

[文]トミヤマユキコ [掲載]2016年03月12日

シャルリとは誰か? [著]エマニュエル・トッド [訳]堀茂樹

シャルリとは誰か? [著]エマニュエル・トッド [訳]堀茂樹

■ゾンビ化する“自由・平等・友愛”  風刺やブラックユーモアは難しい。一歩間違うと、差別や偏見の助長につながるからだ。  辛辣な風刺で知られる「シャルリ・エブド」が、イスラム教を侮辱したとしてテロにあい、これに抗議する………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年03月07日

リーダー論 [著]高橋みなみ

リーダー論 [著]高橋みなみ

■孤独な少女のドキュメント  いつの時代にも国民的アイドルはいる。けれど、まさか新書のレーベルを持つアイドルが出てくるとは。本書は「講談社AKB48新書」というレーベルから出版されたものであり、著者は、グループ卒業を間………[もっと読む]

[文]トミヤマユキコ [掲載]2016年03月01日

家族幻想 [著]杉山春

家族幻想 [著]杉山春

■日本に足りない「私の場所」  「ひきこもり」が増加している。しかも長期化が進んでいる。それに鬱病は、もはや国民病のレベルだ。私も地域ボランティアとして同種の問題に関わっているので、そういう実感がある。  杉山氏は社会………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年02月23日

10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」 [編]河出書房新社編集部

10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」 [編]河出書房新社編集部

■後悔タイプの推薦文がいい  矛盾したことをいうようだが、子どものための読書案内は、ものすごく大人向けである。なぜなら、作品の素晴らしさについて、饒舌すぎず、難解すぎず、必要最低限のことを懇切丁寧に書いてあるのだから、………[もっと読む]

[文]トミヤマユキコ [掲載]2016年02月16日

カレル・チャペック [著]飯島周

カレル・チャペック [著]飯島周

■チャペックの日本批判  空想的なものだけが、本当の意味で現実的だ。チェコの作家カレル・チャペックの作品は、そのことをはっきり示している。  アメリカでヒューゴー・ガーンズバックが「サイエンス・フィクション」を確立しつ………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年02月09日

働く女子の運命 [著]濱口桂一郎

働く女子の運命 [著]濱口桂一郎

■メンバーシップ型社会の働きづらさ  女子にとって、日本というのは実に生きづらい国である。仕事に打ち込みたいと思えば男並みの働きを期待され、そんなの無理だと思って結婚しても、産みやすくも育てやすくもない環境が待っている………[もっと読む]

[文]トミヤマユキコ [掲載]2016年02月02日

ヒトラーに抵抗した人々 [著]對馬達雄

ヒトラーに抵抗した人々 [著]對馬達雄

■ナチスの手口の巧妙さ  戦争がもたらす最大の恐怖は、平和な時の道徳が失われることだ。  戦争中では敵を殺すことが奨励される。また反対する者を憎悪し、安易に攻撃するようになってしまう。これはどの民族、どこの国民もが仕出………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年01月26日

衣もろもろ [著]群ようこ

衣もろもろ [著]群ようこ

■“四苦八苦”で保たれる若さ  ファッションに関する本を読むのは楽しい。でも、オシャレ上級者がアドバイスするタイプの本だけは、どうも苦手だ。なぜなら「あなたとは、そもそも素材が違うんですよ」と思ってしまうから。  本書………[もっと読む]

[文]トミヤマユキコ [掲載]2016年01月19日

性のタブーのない日本 [著]橋本 治

性のタブーのない日本 [著]橋本 治

■恋愛は権力構造だった  近頃、春画がちょっとしたブームで、その手の浮世絵や絵巻が「美術」として再評価されている。本書にもカラー図版が数枚載っているが、「いかにも」な絵と共に『伴大納言絵巻』の火事場面や『餓鬼草紙』の路………[もっと読む]

[文]長山靖生 [掲載]2016年01月12日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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