CROSS OVER(週刊朝日)

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サブカルチャーや「食」に関する本などを幅広く取り上げる「週刊朝日」の連載コラム。

傀儡(くぐつ)に非(あら)ず [著]上田秀人

傀儡(くぐつ)に非(あら)ず [著]上田秀人

■悪評判の武将を魅力的に描く  現在の歴史・時代小説界で絶大な人気を誇る上田秀人の著書が、ついに100冊に到達した。その記念すべき作品が、本書だ。数ある戦国武将の中でも、きわめて評判の悪い荒木村重を主人公にした、歴史長………[もっと読む]

[文]細谷正充 [掲載]2016年04月19日

シンギュラリティ [著]マレー・シャナハン [監訳]ドミニク・チェン

シンギュラリティ [著]マレー・シャナハン [監訳]ドミニク・チェン

■人工知能をめぐる議論を共有  人はしばしば子どものころ読んだSFで夢を膨らませたという。SFで未来への夢を育み科学者や技術者になったと好意的に語りたがる。一方で人は空想物語からしばしば恐怖心を植えつけられる。人工知能………[もっと読む]

[文]瀬名秀明 [掲載]2016年04月12日

日本酒テイスティング [著]北原康行

日本酒テイスティング [著]北原康行

■味と香りに真摯に向き合う  日本酒に関する本というと、全国の銘柄を紹介した「おいしい日本酒カタログ」的なものや、米の品種名、精白度、使用酵母などの基礎知識、各銘柄や蔵元のさまざまなエピソードが記されたウンチク系の本が………[もっと読む]

[文]土屋敦 [掲載]2016年04月05日

50代からのアイドル入門 [著]大森望

50代からのアイドル入門 [著]大森望

■大人のためのアイドル入門本!  強烈なインパクトの表紙だ。ピンク色のシャツを着た中年男が仁王立ち──顔は写ってないが、シャツに大きく著者の名前が書かれている。  大森(望)! は、書評家・翻訳家でSF関連の翻訳書を多………[もっと読む]

[文]中森明夫 [掲載]2016年03月29日

カナリア恋唄 [著]杉本章子

カナリア恋唄 [著]杉本章子

■遺作にこめられた歌吉の未来  好きなシリーズ物の最新刊を読むことは、時代小説ファンにとっての大きな喜びである。だから「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ第4弾となる、本書の刊行が嬉しい。だが同時に、深い悲しみも覚えた。な………[もっと読む]

[文]細谷正充 [掲載]2016年03月22日

生物はなぜ誕生したのか [著]ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク [訳]梶山あゆみ

生物はなぜ誕生したのか [著]ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク [訳]梶山あゆみ

■地球生命の全史を語り尽くす  本書の真意は原題『A New History of Life』が端的に伝えている。まったく新しい視点で地球生命全史を語り尽くすこと。著者らの目論見は完璧に達成されている。  地球環境と生………[もっと読む]

[文]瀬名秀明 [掲載]2016年03月12日

食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史 [著]ルース・ドフリース [訳]小川敏子

食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史 [著]ルース・ドフリース [訳]小川敏子

■食糧増産がもたらす危機  ある生物が環境に適合し、その数を増やせば、やがて餌不足に陥って個体数を減らす。その後は増減を繰り返しつつ、生態系において適切な数の範囲に収まるのが通常だ。  ところが人は違う。人口増加がもた………[もっと読む]

[文]土屋敦 [掲載]2016年03月07日

ご当地アイドルの経済学 [著]田中秀臣

ご当地アイドルの経済学 [著]田中秀臣

■アイドル経済学者の愛と情熱!  田中秀臣は異色の経済学者だ。大学教授で、リフレ派の強力な推進者であり、実は、もう一つの顔を持っている。  ……アイドル論客なのだ! 著書『AKB48の経済学』は中国語訳も出て、海賊版ま………[もっと読む]

[文]中森明夫 [掲載]2016年03月01日

ロンドン狂瀾 [著]中路啓太

ロンドン狂瀾 [著]中路啓太

■軍縮会議をめぐる群像ドラマ  明治以後の、どの時代までを歴史小説とするかは難しい問題だが、戦前の昭和まで含めていいのではないだろうか。昭和5(1930)年にロンドンで行われた、海軍軍縮会議を題材にした、中路啓太の最新………[もっと読む]

[文]細谷正充 [掲載]2016年02月23日

触楽入門 [著]テクタイル(仲谷正史、筧康明、三原聡一郎、南澤孝太)

触楽入門 [著]テクタイル(仲谷正史、筧康明、三原聡一郎、南澤孝太)

■技術を使って触覚を楽しむ  元日はもちろん映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観に行った。初めての4DXで期待は高まったが、おおっと思えたのは最初に椅子が傾いて下降感覚が得られた一瞬だけ。後は風や水が顔に吹きつ………[もっと読む]

[文]瀬名秀明 [掲載]2016年02月16日

だし生活、はじめました。 [著]梅津有希子

だし生活、はじめました。 [著]梅津有希子

■いいことずくめのだし生活  もし「素敵でていねいな暮らし」とやらをアピールしているエッセイストが、声高に毎日きちんとだしを取ることを主張したら、読み手は身構え、忙しい生活のなかでそれが無理な理由を100個でも挙げてみ………[もっと読む]

[文]土屋敦 [掲載]2016年02月09日

リップヴァンウィンクルの花嫁 [著]岩井俊二

リップヴァンウィンクルの花嫁 [著]岩井俊二

■小説家・岩井俊二に直木賞を!  岩井俊二はカリスマ的な映画監督だ。90年代に彗星のように現れ、熱狂的な人気を獲得した。近年では海外で映画を撮り、アニメ作品を発表する等多彩な活動を展開している。 『花とアリス』以来、実………[もっと読む]

[文]中森明夫 [掲載]2016年02月02日

明治剣狼伝 西郷暗殺指令 [著]新美健

明治剣狼伝 西郷暗殺指令 [著]新美健

■刀に代わり銃が新時代を作る  長年にわたり活況を呈している歴史・時代小説のジャンルでは、次々と実力派の新人が登場している。第7回角川春樹小説賞特別賞を受賞した新美健も、そのひとりだ。明治を舞台にした骨太の時代エンター………[もっと読む]

[文]細谷正充 [掲載]2016年01月26日

コネクトーム [著]セバスチャン・スン [訳]青木薫

コネクトーム [著]セバスチャン・スン [訳]青木薫

■脳神経の接続関係を探る  優れた一般科学書は、本題に入る前の背景説明部分が面白い。ゲノムが遺伝子(gene)の総体(ーome)であるように、コネクトームとは脳神経の接続関係の総体だ。本書は脳の働きをいかに捉えるかにつ………[もっと読む]

[文]瀬名秀明 [掲載]2016年01月19日

激安食品の落とし穴 [著]山本謙治

激安食品の落とし穴 [著]山本謙治

■食品は適正価格で買うべき  ありがちな書名だが、著者が人気ブロガー「やまけん」としても知られる農産物流通コンサルタント・山本謙治氏であるゆえ、凡百の類書と一線を画すのは当然だろう。徒に不安を煽ったり、エビデンスのない………[もっと読む]

[文]土屋敦 [掲載]2016年01月12日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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