ひもとく

ひもとく

ひもとく

読書面に連載。時事的なテーマを取り上げ、問題を深く読み解く本を紹介します。(2016年春開始)

私たちの闘い 自分で動く:2 70億分の1の声に耳を澄ます 七尾旅人

私たちの闘い 自分で動く:2 70億分の1の声に耳を澄ます 七尾旅人

 世の中の混乱がますほどに、マスメディア、また、SNS、ポップミュージックの詞に至るまで、大文字の言葉が飛び交うようになった。この傾向は、政治的スタンスや社会的階層によらず、さまざまな立場の人を覆っているように見える。不………[もっと読む]

[文]七尾旅人 [掲載]2017年08月13日

私たちの闘い 自分で動く:1 踊れ、あばれろ、汗ダラッダラ 栗原康

私たちの闘い 自分で動く:1 踊れ、あばれろ、汗ダラッダラ 栗原康

 ドンドンバシバシ、ピーヒョロロ。盆踊りの季節がやってきた。音につられてのぞきにいけば、ジイさんもバアさんもギャルもサラリーマンも、みんな汗ダラッダラ、我を忘れておどってる。いつもイバってるやつだって、頭はガクガク、手足………[もっと読む]

[文]栗原康 [掲載]2017年08月06日

政治家の言葉:下 特別対談 保阪正康さん、斎藤美奈子さん

政治家の言葉:下 特別対談 保阪正康さん、斎藤美奈子さん

 前週に続いて、本紙書評委員の保阪正康さんと斎藤美奈子さんが、先人の本を手がかりに政治家について語りあいます。 ■保守は経験重視  ——失言や暴言ではなく、名言も聞きたいものです。  保阪 佐藤栄作内閣で法務大臣を務め、………[もっと読む]

[文]吉村千彰(読書編集長) [掲載]2017年07月30日

政治家の言葉:上 特別対談 保阪正康さん、斎藤美奈子さん

政治家の言葉:上 特別対談 保阪正康さん、斎藤美奈子さん

 自民党の政治家による暴言・失言が相次いでいる。安倍晋三首相自身の言葉の軽さを指摘する声もあり、内閣支持率も落ちてきた。「政治家の言葉」の重みはどこへ……。本紙書評委員の保阪正康さんと斎藤美奈子さんが政治家の本を引きなが………[もっと読む]

[文]吉村千彰(読書編集長) [掲載]2017年07月23日

バブル経済 狂乱を問い直す、新視点も 原真人

バブル経済 狂乱を問い直す、新視点も 原真人

 「ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?」  今年30回目を数えるサラリーマン川柳コンクール(第一生命保険)で、「バブル」という言葉が盛りこまれた川柳がファン投票で初めて1位に選ばれた。  1980年代後半か………[もっと読む]

[文]原真人(本社編集委員) [掲載]2017年07月16日

マインドフルネス瞑想 覚めた意識で「気づき」を重視 越川房子

マインドフルネス瞑想 覚めた意識で「気づき」を重視 越川房子

 最近、マスメディアで「マインドフルネス瞑想(めいそう)」という言葉を目にすることが増えてきた。約200カ国に2200万人の読者がいるという米誌タイムで2014年2月に「マインドフル革命」という特集が組まれ、その後を追う………[もっと読む]

[文]越川房子(早稲田大学文学学術院教授) [掲載]2017年07月09日

文化財と学芸員 公開(観光)と保存の両立へ 宮代栄一

文化財と学芸員 公開(観光)と保存の両立へ 宮代栄一

 「一番がんなのは学芸員。連中を一掃しないと」。文化財観光と関連して、山本幸三地方創生相が放ったこんな発言が大きな波紋を呼び、すぐに撤回されたのは4月中旬。背景には古い建造物の利用のあり方をめぐる問題があったとされるが、………[もっと読む]

[文]宮代栄一(朝日新聞編集委員) [掲載]2017年07月02日

築地市場の価値 人間と自然が共存する聖域 中沢新一

築地市場の価値 人間と自然が共存する聖域 中沢新一

 東京の真ん中に、日本文化の宝物のような場所がある。築地市場である。そこには、400年もの歴史をもつ、海洋民族日本人の食文化に関わる暗黙の知恵が、ぎっしりと集積されている。築地市場はたんなる市場であることを超えて、世界に………[もっと読む]

[文]中沢新一(文化人類学者) [掲載]2017年06月25日

沖縄の経験 監視と制裁、他人事ではない 鳥山淳

沖縄の経験 監視と制裁、他人事ではない 鳥山淳

 沖縄戦から72年、沖縄の本土復帰から45年が経過した。長年にわたる不条理に満ちた経験は、一方ではいまなお継続中であると同時に、他方では月日の経過とともに生じる希薄化の渦中にある。それをどのような経験として表現し、受け継………[もっと読む]

[文]鳥山淳(沖縄国際大学教授) [掲載]2017年06月18日

「共謀罪」 監視拡大、民主主義の危機 高山佳奈子

「共謀罪」 監視拡大、民主主義の危機 高山佳奈子

 5月23日に衆議院を通過した組織的犯罪処罰法改正案は、治安維持法下の捜査がすべて適法だとする法相の答弁、参議院でも法相の事実上の答弁拒否や首相による法相の発言阻止などの異常事態に遭っている。  法案の内容や審議過程に対………[もっと読む]

[文]高山佳奈子(京都大学教授 刑法) [掲載]2017年06月11日

宇宙と生命 切り開かれる地球外の可能性 川端裕人

宇宙と生命 切り開かれる地球外の可能性 川端裕人

 アメリカ航空宇宙局NASAは、しばしば「重大発表」を事前にアナウンスして記者会見を開く。今年になってからも2回行われた。  1度目(2月)は、地球からおよそ39光年離れたトラピスト1という恒星が、惑星を七つ持ち、そのう………[もっと読む]

[文]川端裕人(作家) [掲載]2017年06月04日

競馬の魅力 熱狂と諦観、あわせもつ匂い 亀和田武

競馬の魅力 熱狂と諦観、あわせもつ匂い 亀和田武

 競馬の魅力とは何か。日本ダービー(東京優駿〈ゆうしゅん〉)が近づくと、そのことに思いを馳(は)せる。昨年のダービー当日、東京競馬場は約14万人の観客であふれた。この日だけは、馬券の種類や買い方も知らない若者が主役だ。 ………[もっと読む]

[文]亀和田武(作家) [掲載]2017年05月28日

道徳教育 非論理の押しつけ、抗う道を 木村草太

道徳教育 非論理の押しつけ、抗う道を 木村草太

 「道徳は大事ですか」と聞かれて、否定する人はいないだろう。しかし、具体的な場面において、何が真に道徳的行動なのかと考えると、道徳とは何なのかがたちまちわからなくなる。  例えば、「我慢が大事です」、「目上の人を尊重しま………[もっと読む]

[文]木村草太(首都大学東京教授 憲法学) [掲載]2017年05月14日

南方熊楠、生誕150周年 日本に実在した「知の妖怪」 荒俣宏

南方熊楠、生誕150周年 日本に実在した「知の妖怪」 荒俣宏

 最近、「ミナカタクマグスとかいう人は、なんでもエコロジーを最初に唱えたお方らしいが、この熊楠さんとはどんな人?」と興味をもつ読者が多くなった。  実際、南方熊楠の学問的業績は、あまりに広大すぎて偉さの度合いがよくわから………[もっと読む]

[文]荒俣宏 [掲載]2017年05月07日

憲法施行70年 世代を越えて繋がる思想水脈 山室信一

憲法施行70年 世代を越えて繋がる思想水脈 山室信一

 70年前、憲法施行にあたって憲法普及会は「われわれは平和の旗をかかげて、民主主義のいしずえの上に、文化の香り高い祖国を築きあげ」ると誓う『新しい憲法 明るい生活』を全国の家庭に配布した。  その初志がいかなる変転をたど………[もっと読む]

[文]山室信一 [掲載]2017年04月30日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る