古典百名山

古典百名山

古典百名山

古典百名山。2017年4月から日曜読書面に連載。桜庭一樹さんと大澤真幸さんが交代で執筆します。

ベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」 大澤真幸が読む

ベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」 大澤真幸が読む

■「国民」はどう形成されたか  国民・民族(ネーション)は想像された共同体である。どのようにしてその想像が形成されたのかを、それこそ想像力あふれる洞察をもって説明したのが本書だ。  だがメンバーによって想像されていると………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年09月17日

スタンダール「赤と黒」 桜庭一樹が読む

スタンダール「赤と黒」 桜庭一樹が読む

■破滅型ヒーローにハラハラ  『赤と黒』は「情熱と死」の物語だ! すごく、すごーく面白い。ぜひ読んでほしい……!  舞台は一九世紀前半のフランス。王政復古(せっかく革命を起こしたのにまた王政に戻ってしまったモヤモヤする………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年09月10日

ジャン=ジャック・ルソー「社会契約論」 大澤真幸が読む

ジャン=ジャック・ルソー「社会契約論」 大澤真幸が読む

■自由と権力、両立させる条件  『社会契約論』は、フランス革命の指導者たちにも影響を与えた、近代政治思想の基礎となる書物である。ルソーによると「人間は自由なものとして生まれたが、いたるところで鉄鎖につながれている」。鉄………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年08月20日

ヴィクトール・ユゴー「レ・ミゼラブル」 桜庭一樹が読む

ヴィクトール・ユゴー「レ・ミゼラブル」 桜庭一樹が読む

真実書き残そうとする気迫  くそっ、長いんだよッ!! 全五巻なんて書きすぎだ! と怒りつつも、やっぱり勧めたくなるのが本書。夏休み後半、一日ごろごろしながら読むには最適の長編エンターテイメントだ。  十九世紀のパリ。歴………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年08月13日

マルセル・モース「贈与論」 大澤真幸が読む

マルセル・モース「贈与論」 大澤真幸が読む

義務はどこから来るのか?  私たちは必要な物の大半を買い物(市場)で得ていて、贈り物はおまけと見ている。しかし前近代社会、特に文字をもたない社会や古代社会では違った。  モースが1923~24年にかけて発表した「贈与論………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年07月23日

ゲーテ「ファウスト」 桜庭一樹が読む

ゲーテ「ファウスト」 桜庭一樹が読む

甘い破滅へ誘う大叙事詩  時は一六世紀。老ファウスト博士は「哲学、神学、医学、法学。すべてを学んだのに真理がみつからない。もうだめだ~」と絶望して自殺未遂した。すると、ドロン!! 霧の中から悪魔メフィストが現れる。「そ………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年07月16日

ジョン・エリス・マクタガート「時間の非実在性」 大澤真幸が読む

ジョン・エリス・マクタガート「時間の非実在性」 大澤真幸が読む

■世界の不可解、直視する勇気  時間は、哲学の中心テーマである。20世紀の初頭に書かれたマクタガートのこの論文は、時間の哲学の古典中の古典。訳者永井均が本文より長い注釈を付けた邦訳版も2月に出た。  マクタガートは、本………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年07月09日

イヴァン・ツルゲーネフ「はつ恋」 桜庭一樹が読む

イヴァン・ツルゲーネフ「はつ恋」 桜庭一樹が読む

■大人へ続く、ほろ苦い階段  初恋を覚えてますか? と聞きつつ、自分のはどうも思いだせません。本を読み過ぎたか。  ツルゲーネフは十九世紀のロシアの作家。若くてハンサムで貧乏な父と、年上の女地主とのあいだに生まれ、大人………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年06月18日

井筒俊彦「意識と本質」 大澤真幸が読む

井筒俊彦「意識と本質」 大澤真幸が読む

■全編を貫く「普遍」への意志  本書は、人間の意識がどのように事物の本質を捉えるのか、ということについての考え方の違いを基準にして、イスラームやユダヤ教までも含む多様な東洋哲学を分類し、それらの間の位置関係を明らかにし………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年06月11日

ウィリアム・シェイクスピア「ハムレット」 桜庭一樹が読む

ウィリアム・シェイクスピア「ハムレット」 桜庭一樹が読む

■普遍的悩みを映す名台詞  もし「お話は有名だけどじつは読んでない古典選手権」をしたら、シェイクスピアがぶっちぎりで優勝じゃないかなぁ?  戯曲、つまりお芝居の台本なので、どうにも読みづらい。でも名台詞(ぜりふ)の数々………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年05月21日

ハンナ・アレント「革命について」 大澤真幸が読む

ハンナ・アレント「革命について」 大澤真幸が読む

■「本来の政治の条件」を問う  本書は、フランス革命とアメリカ独立革命を比較し、前者はダメで、後者だけが成功した革命だったと評価したことで知られている。どうしてフランス革命は失敗なのか。フランス革命は貧困(経済)の問題………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年05月14日

メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」 桜庭一樹が読む

メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」 桜庭一樹が読む

■みんなで読みたい怪物譚  数ある古典の中で、最も「読書会向けの一冊」がこれ! これなんです! 一人で読むより皆で集まって話したほうが、十倍、いや二十倍も面白いの。  時は一八一六年。著者メアリーは花も恥じらう一九歳。………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年04月23日

カール・マルクス「資本論」 大澤真幸が読む

カール・マルクス「資本論」 大澤真幸が読む

■私(〈物〉)の価値と他者(〈貨幣〉)の支配と  この連載(大澤担当分)の第一回としては、この本以外には考えられない。ここ二百年間に出た人文社会系の本の中で最も重要な本、『資本論』。フランスの哲学者デリダは、マルクスを………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年04月16日

ライマン・フランク・ボーム「オズの魔法使い」 桜庭一樹が読む

ライマン・フランク・ボーム「オズの魔法使い」 桜庭一樹が読む

■よりよい自分を願う旅  どうしてあんなことを言ってしまったんだろう? 無神経な一言! ウァー、わたしってやつは!? わざと意地悪する人よりひどい。まったく、脳味噌(のうみそ)じゃなくて食べるほうの味噌でも入ってんじゃ………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年04月09日

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