古典百名山

古典百名山

古典百名山

古典百名山。2017年4月から日曜読書面に連載。桜庭一樹さんと大澤真幸さんが交代で執筆します。

ミシェル・フーコー「言葉と物」 大澤真幸が読む

ミシェル・フーコー「言葉と物」 大澤真幸が読む

■知の枠組みは不連続に変化  中世(16世紀まで)から近世(17~18世紀)を経て、近代(19世紀~)に至る西洋の学問史の本。と、紹介すると、地味で退屈な本だと思われるかもしれない。しかし、1966年に本書が出たとき、………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2018年02月18日

ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」 桜庭一樹が読む

ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」 桜庭一樹が読む

■大人にならない友のために  恐るべき子供たち(アンファンテリブル)、あまりにも有名なこのタイトル! でもそういやどんなお話だったっけ……? と、首をひねりながら読み始めたところ、子供の愛の言葉が悲愴(ひそう)に降り注………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2018年02月11日

トクヴィル「アメリカのデモクラシー」 大澤真幸が読む

トクヴィル「アメリカのデモクラシー」 大澤真幸が読む

■「平等」であることへの執着  フランス革命が終結してから6年後に生まれた、フランスの名門貴族の息子アレクシ・ド・トクヴィルは、1831年に、アメリカで9カ月間の視察旅行を行った。このときの体験をもとに書いたのが『アメ………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2018年01月21日

レーモン・ラディゲ「肉体の悪魔」 桜庭一樹が読む

レーモン・ラディゲ「肉体の悪魔」 桜庭一樹が読む

■理不尽な世界に必要なリアル  ラディゲは早熟な少年だった。一六歳から一八歳までの間にこの傑作を完成させたのだ。そして一九歳で出版し、二十歳で死んだ。永遠になった。  物語の舞台は、初めての世界大戦に揺れる一九一七年の………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2018年01月14日

西田幾多郎「善の研究」 大澤真幸が読む

西田幾多郎「善の研究」 大澤真幸が読む

■純粋経験から考え直す試み  1911(明治44)年に出版された西田幾多郎の『善の研究』は、日本人によって書かれた最初の哲学書である。それ以前にも、西洋哲学の翻訳や紹介はなされてきた。しかし、西洋哲学からの刺激を、日本………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年12月17日

ギー・ド・モーパッサン「女の一生」 桜庭一樹が読む

ギー・ド・モーパッサン「女の一生」 桜庭一樹が読む

■幕切れに人生感じる名台詞  若いころは、「人生は自分の力で切り開くもの」だと思って、張り切っていた。いま若い人たちにも、そう信じてもらいたいし、そう信じられる世の中であってほしい、と思っている。でも同時に、「与えられ………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年12月10日

ハイデガー「存在と時間」 大澤真幸が読む

ハイデガー「存在と時間」 大澤真幸が読む

■「死」から人生をとらえ返す  ハイデガーの主著『存在と時間』は、20世紀の哲学書の中で最も大きな影響力をもった書物である。今からちょうど90年前、奇妙な造語がたくさん詰まった難解な大著が出版されると、当時の若き思想家………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年11月19日

ギュスターヴ・フローベール「ボヴァリー夫人」 桜庭一樹が読む

ギュスターヴ・フローベール「ボヴァリー夫人」 桜庭一樹が読む

■破滅へ導く、不倫?読書?  「ボヴァリズム」ってご存じですか?  本書の主人公、ボヴァリー夫人から生まれた言葉。「物語の影響を受けすぎて実際よりドラマチックな人生を夢想してしまう」ことを指している。って、こりゃ耳が痛………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年11月12日

アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」 桜庭一樹が読む

アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」 桜庭一樹が読む

■世界を書ききる勇敢な試み  七巻もあるんだよ、と言うとビックリされる。「だって大デュマの『巌窟王』でしょ? 子供のころ読んだけど。そんなに長いの!?」と。そう、じつは大長編だったんですよ~。  舞台は一九世紀前半のフ………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年10月22日

ウィリアム・ジェイムズ「プラグマティズム」 大澤真幸が読む

ウィリアム・ジェイムズ「プラグマティズム」 大澤真幸が読む

■「信ずる力」を取り戻す思想  南北戦争が終わって間もないアメリカで、新しい哲学が誕生した。プラグマティズム。この語を発明し、新思想を展開し始めたのはチャールズ・パースだ。だがこの新奇な語を広く世に知らしめ、わかりやす………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年10月15日

オノレ・ド・バルザック「ゴリオ爺さん」 桜庭一樹が読む

オノレ・ド・バルザック「ゴリオ爺さん」 桜庭一樹が読む

■ズシィーンと響く人間喜劇  『ゴリオ爺(じい)さん』は、娘たちを溺愛(できあい)しすぎて、金を貢ぎ、やがて破滅した父親を巡るお話だ。爺さんは物語中で「父性の塊であるキリスト」と呼ばれている。  作者バルザックは、主に………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年10月08日

ベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」 大澤真幸が読む

ベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」 大澤真幸が読む

■「国民」はどう形成されたか  国民・民族(ネーション)は想像された共同体である。どのようにしてその想像が形成されたのかを、それこそ想像力あふれる洞察をもって説明したのが本書だ。  だがメンバーによって想像されていると………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年09月17日

スタンダール「赤と黒」 桜庭一樹が読む

スタンダール「赤と黒」 桜庭一樹が読む

■破滅型ヒーローにハラハラ  『赤と黒』は「情熱と死」の物語だ! すごく、すごーく面白い。ぜひ読んでほしい……!  舞台は一九世紀前半のフランス。王政復古(せっかく革命を起こしたのにまた王政に戻ってしまったモヤモヤする………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年09月10日

ジャン=ジャック・ルソー「社会契約論」 大澤真幸が読む

ジャン=ジャック・ルソー「社会契約論」 大澤真幸が読む

■自由と権力、両立させる条件  『社会契約論』は、フランス革命の指導者たちにも影響を与えた、近代政治思想の基礎となる書物である。ルソーによると「人間は自由なものとして生まれたが、いたるところで鉄鎖につながれている」。鉄………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2017年08月20日

ヴィクトール・ユゴー「レ・ミゼラブル」 桜庭一樹が読む

ヴィクトール・ユゴー「レ・ミゼラブル」 桜庭一樹が読む

真実書き残そうとする気迫  くそっ、長いんだよッ!! 全五巻なんて書きすぎだ! と怒りつつも、やっぱり勧めたくなるのが本書。夏休み後半、一日ごろごろしながら読むには最適の長編エンターテイメントだ。  十九世紀のパリ。歴………[もっと読む]

[文]桜庭一樹(小説家) [掲載]2017年08月13日

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