ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

捏造の科学者 [著]須田桃子

捏造の科学者 [著]須田桃子

■それでも謎が残る  これがフィクションだったらよかったのに。『捏造の科学者 STAP細胞事件』を読みながら何度思ったことか。  まるで上質のミステリ小説のように、一気に読ませる。しかし無邪気にこれを楽しむ気持ちにはな………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年02月20日

依存症ビジネス―「廃人」製造社会の真実 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子

依存症ビジネス―「廃人」製造社会の真実 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子

■「欲しい」という衝動を喚起しつづける企業  依存症と聞くと、アルコールやギャンブルやドラッグに淫してしまった人々をつい連想する。健康や家計を損なうと知りつつ何かに取り憑かれたように飲み、賭け、吸いつづける陰惨な日々。………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年02月13日

ジーニアス英和辞典第5版

ジーニアス英和辞典第5版

■defriendの意味を知ってますか?  ぼくが高校生のころ、つまり40年前、英和辞典といえばK社のC辞典だった。クラスの九割以上が使っていた。異変が起きたのはそれから10年あまりたった80年代後半だ。大修館書店から………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年02月06日

ヌードと愛国 [著]池川玲子

ヌードと愛国 [著]池川玲子

■ヌードの背後に日本と日本人の姿が見える  池川玲子の『ヌードと愛国』は、1900年代から70年代までに登場した7点のヌード作品を取りあげ、それらが裸体の上にまとっている意味を分析していく。  巻頭では、高村光太郎の『………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年01月30日

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

■民主主義を守る信念  資本主義っていうのは、資本家がいちばん得する制度なんだよ。学生のころ、先輩にこういわれた。なんとも大雑把な話だが、トマ・ピケティの『21世紀の資本』もそういうことだ。マルクスの『資本論』もそうだ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年01月23日

NOヘイト!―出版の製造者責任を考える [編]ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会

NOヘイト!―出版の製造者責任を考える [編]ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会

■ヘイト本の氾濫にどう対峙していくのか  一昨年あたりから書店へ行くたびに嫌な気分になった。店頭の新刊コーナーには韓国や中国を嫌う、いわゆる「ヘイト本」が並んでいた。同時期、新聞各紙を開いて下段を見ると、隣国を罵倒する………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年01月16日

キャプテンサンダーボルト [著]阿部和重、伊坂幸太郎

キャプテンサンダーボルト [著]阿部和重、伊坂幸太郎

■持ち味が互いを引き立てている  大好きな作家が共作するなんて、まるで夢のようだ。阿部和重と伊坂幸太郎による『キャプテンサンダーボルト』には、発売前の広告を見たときから興奮させられた。  発売と同時に購入して(旅先だっ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年12月26日

リタとマッサン [著]植松三十里

リタとマッサン [著]植松三十里

■異文化や数々の苦難を乗り越えた夫婦愛  NHKの連続テレビ小説「マッサン」は、竹鶴政孝とその妻リタをモデルにしている。おそらくはこのドラマの放映を見こして書き下ろされたのだろう、植松三十里の小説『リタとマッサン』は、………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年12月19日

売国 [著]真山仁

売国 [著]真山仁

■本当の悪党は誰か?  この号が出るころ、はやぶさ2は宇宙を飛んでいるだろうか。  真山仁の『売国』は、宇宙開発と政治家の汚職をめぐる長篇小説である。  主人公が2人いる。検察官の冨永真一と、宇宙開発の研究者(の卵)、………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年12月12日

NHKニッポン戦後サブカルチャー史 [著]宮沢章夫 [編著]「ニッポン戦後サブカルチャー史」制作班

NHKニッポン戦後サブカルチャー史 [著]宮沢章夫 [編著]「ニッポン戦後サブカルチャー史」制作班

■「既成の文化からの逸脱」の戦後史  この夏から秋にかけ、10回に分けて放映された番組のタイトルがそのまま書名になっている『NHKニッポン戦後サブカルチャー史』。  番組の方は劇作家の宮沢章夫が講師となり、若い俳優やタ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年12月05日

ゴースト・スナイパー [著]ジェフリー・ディーヴァー [訳]池田真紀子

ゴースト・スナイパー [著]ジェフリー・ディーヴァー [訳]池田真紀子

■日本の検察官に読んでほしい  脊髄損傷で首から下が麻痺した科学捜査官、リンカーン・ライム。ジェフリー・ディーヴァー『ゴースト・スナイパー』は、人気シリーズの第10作だ。この本で安楽椅子探偵ならぬ車椅子探偵の彼が戦うの………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年11月28日

世界で一番美しい猫の図鑑 [著]タムシン・ピッケラル [訳]五十嵐友子 [写真]アストリッド・ハリソン

世界で一番美しい猫の図鑑 [著]タムシン・ピッケラル [訳]五十嵐友子 [写真]アストリッド・ハリソン

■よくぞこんな伝説まで調べたものだ  いきなりで恐縮だが、私は猫が好きだ。高齢のアメリカンショートヘアを2匹飼っていて、猫に関する書籍やグッズはつい反射的に買ってしまう。書店でこの『世界で一番美しい猫の図鑑』を見かけた………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年11月21日

仕事。 [著]川村元気

仕事。 [著]川村元気

■谷川俊太郎の言葉が響く  川村元気は映画『告白』や『悪人』などの制作で知られる若手プロデューサーである。2012年に刊行した初小説『世界から猫が消えたなら』は70万部を超えるベストセラーになった。 『仕事。』は川村に………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年11月14日

税金を払わない巨大企業 [著]富岡幸雄

税金を払わない巨大企業 [著]富岡幸雄

■この負担率の軽さは、やはり奇異だ  この4月に消費税が8%に上がって以降、日本経済は誰が見ても停滞している。このような状況下で、安倍晋三首相はさらなる消費税アップを決断するのか……。国際公約だから上げざるを得ないとの………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年11月07日

鹿の王 上・下 [著]上橋菜穂子

鹿の王 上・下 [著]上橋菜穂子

■感染症まで考えさせるファンタジー  エボラ出血熱は終息どころか感染者が増えるばかりだ。人類が滅びるとしたら感染症によってだろうと聞いたことがあるが、エボラ出血熱がそうなのか。  上橋菜穂子の『鹿の王』は、感染症や医学………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年10月31日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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