話題の新刊(週刊朝日)

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話題の新刊(週刊朝日)

週刊朝日の新刊案内コーナー。幅広いジャンルから、話題の本をピックアップして紹介しています。

バックナンバー:2011年

らぶれたあ―オレと中島らもの6945日 [著]鮫肌文殊

らぶれたあ―オレと中島らもの6945日 [著]鮫肌文殊

 2004年に急逝した中島らもとの、冗談と狂騒の日々をドキュメントふうに綴る。著者は「進め!電波少年」などで知られる放送作家だ。  1985年、中島が司会のテレビ番組にブレーンとして呼ばれ、打ち合わせも早々に「キミ、飲ま………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年12月13日

トランペット [著]ジャッキー・ケイ [訳]中村和恵

トランペット [著]ジャッキー・ケイ [訳]中村和恵

 今を生きるスコットランド人作家の小説。  ジャズトランペット奏者だった主人公が亡くなり、遺体から、生涯男装を貫いた女性だったことが明らかになる。30年以上の間、夫婦の寝室を共にし、毎朝パートナーの胸に2本の包帯を巻いた………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年12月13日

感情化する社会 [著]大塚英志

感情化する社会 [著]大塚英志

 著者は過度な「感情化」こそが、現代日本の大きな特色だと語る。自分たちに心地よい感情を提供することばしか求められず、感情に対して理性を発揮することばが葬られていると。批評家である著者はそうした現状への抵抗として、あえて「………[もっと読む]

[文]若林良 [掲載]2016年12月13日

アメリカはなぜトランプを選んだか [著]開高一希

アメリカはなぜトランプを選んだか [著]開高一希

 その立ち振る舞いが世界の注目を集めたドナルド・トランプ氏。出馬宣言以降の言動から、彼が国民の支持を集める背景を探った書だ。  不動産事業やカジノ経営を手掛ける実業家として政界に進出、自己資金で選挙活動を行う。独自の経歴………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2016年12月06日

飾らず、偽らず、欺かず―管野須賀子と伊藤野枝 [著]田中伸尚

飾らず、偽らず、欺かず―管野須賀子と伊藤野枝 [著]田中伸尚

 大逆事件で刑死した管野須賀子と関東大震災後の混乱の中で虐殺された伊藤野枝。明治時代に生まれ、逆風を受けながらも女性解放のために動いた二人の生の軌跡を丹念に追った一冊だ。  年齢差は14歳ながら生前は交わらなかった二人。………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2016年12月06日

みすず書房旧社屋 [著]潮田登久子

みすず書房旧社屋 [著]潮田登久子

 20年前に解体された本郷3丁目のみすず書房旧社屋を、取り壊し直前に写真家が撮影していた。親しみに満ちたモノクロ写真に社員やゆかりの人々の文章が添う。  ビルの谷間の角地に佇む、木造2階建ての、住居のような質素な建物。「………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年12月06日

日本の一文 30選 [著]中村明

日本の一文 30選 [著]中村明

 文体論を長年研究し、『日本の作家 名表現辞典』など様々な辞典を編纂した著者による名表現の案内書だ。 「円い甘さ」のようにはっとするような結びつきで読者の眼をしばたたかせる川端康成、暗い部屋の中で蝋燭の焔が揺れる様子を「………[もっと読む]

[文]すんみ [掲載]2016年11月29日

堤清二 罪と業―最後の「告白」 [著]児玉博

堤清二 罪と業―最後の「告白」 [著]児玉博

 セゾングループの総帥であり、作家辻井喬の顔も持った堤清二へのロングインタビューを、物語のような筆致でまとめた、第47回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞作。  西武グループの礎を築いた実業家で、異常な好色家であ………[もっと読む]

[文]前田伸也 [掲載]2016年11月29日

私の日本地図2―上高地付近 [著]宮本常一

私の日本地図2―上高地付近 [著]宮本常一

 日本全国を行脚した民俗学者が、生前刊行した著作集のリニューアル版。昭和40年、信州・上高地付近の地域を歩いた際の記録12編が収められる。土地の多くは、谷奥に潜むいわゆる「僻地」。古道を歩けば「実に平凡なさびしいところ」………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2016年11月29日

本当はブラックな江戸時代 [著]永井義男

本当はブラックな江戸時代 [著]永井義男

 江戸時代を無邪気に礼賛する風潮に一石を投じる一冊。江戸は本当に人情味に溢れ、清潔で安全だったのか。遊郭はユートピアだったのか。著者が明らかにするのは現代からすれば顔をしかめたくなる現実だ。  裏長屋は糞尿や生ゴミの腐臭………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2016年11月22日

メメントモリ・ジャーニー [著]メレ山メレ子

メメントモリ・ジャーニー [著]メレ山メレ子

 「お葬式の場が明るくなるような仕掛けができないだろうか」。会社員ながら、休日にハンドルネームで活動する著者が企てたのは、本書の中心となる「ガーナ棺桶紀行」だ。  西アフリカの工房に、将来自分が入りたい「装飾棺桶」を発注………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年11月22日

水俣の海辺に「いのちの森」を [著]石牟礼道子・宮脇昭

水俣の海辺に「いのちの森」を [著]石牟礼道子・宮脇昭

 水俣の海岸の再生を願う作家が、植物生態学の第一人者と対談。  石牟礼の家の対岸にある「大廻りの塘」は有機水銀などの毒に侵され、埋め立てられている。だが、むかしは海の潮を吸って生きる、アコウというガジュマルの仲間の木が生………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年11月22日

月兎耳の家 [著]稲葉真弓

月兎耳の家 [著]稲葉真弓

 2年前、膵臓がんのため64歳で旅立った稲葉真弓の遺稿小説集である。  表題作「月兎耳の家」は、初老に近づいた主人公の「私」が元女優志願の老いた叔母を施設に送るまでの話。「月兎耳」とはベンケイソウ科の地味な植物。ラスト部………[もっと読む]

[文]村上玄一 [掲載]2016年11月15日

煙が目にしみる―火葬場が教えてくれたこと [著]ケイトリン・ドーティ [訳]池田真紀子

煙が目にしみる―火葬場が教えてくれたこと [著]ケイトリン・ドーティ [訳]池田真紀子

 米国シカゴ大学で中世史を学んだ女性が、サンフランシスコの葬儀社に就職し「火葬技師」として働いた1年間の体験記だ。  土葬が基本の米国で、近年増加傾向にあるとはいえ火葬はマイノリティ。「なんでまた大学を出て。それも火葬場………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年11月15日

地上の星 [著]村木嵐

地上の星 [著]村木嵐

 戦国時代に小豪族五人衆のゆるやかな支配が続いていた天草だが、キリスト教が急速に広まり、豊臣秀吉の天下統一の波に呑みこまれていく。迎えた「天正天草合戦」(1589)では加藤清正と一騎打ちに向かう武将木山弾正、妻で天草一の………[もっと読む]

[文]村井重俊 [掲載]2016年11月15日

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