ニュースの本棚

ニュースの本棚

ニュースの本棚

朝日新聞・毎週日曜日の読書面に連載。時事的なテーマを理解するためのオススメ本3冊を、各分野の専門家が紹介しています。

バックナンバー:2011年

食卓の変遷 長沢美津子が選ぶ本

食卓の変遷 長沢美津子が選ぶ本

■だれとどんな料理を食べた?  「それでも、ご飯は食べる」という現実を前に、レシピ本は世に送り出されてきた。家庭料理は、むしろ代わり映えしない方がいい地味な素材だが、時代の味付けが口にあえば、ミリオンセラーに仲間入りす………[もっと読む]

[文]長沢美津子(文化くらし報道部) [掲載]2013年03月31日

山口昌男の歩み 今福龍太さんが選ぶ本

山口昌男の歩み 今福龍太さんが選ぶ本

■真摯で快楽的な学びへの窓  いまあらたに、山口昌男という真に独創的な人類学者=思想家の知の歩みを、その著作を通じてたどること——それは魅力的で挑戦的な行為である。なぜなら、山口の著作は、私たちがつい陥りがちな「思考の………[もっと読む]

[掲載]2013年03月24日

ローマ法王 藤崎衛さんが選ぶ本

ローマ法王 藤崎衛さんが選ぶ本

■聖・俗、二つの顔のあいだで  南米出身者としては初となる新しいローマ法王フランシスコ1世が誕生した。  前法王ベネディクト16世が退位するというニュースに接したとき、映画「ローマ法王の休日」が思い出された。いやいやな………[もっと読む]

[掲載]2013年03月17日

〈3・11〉から2年 上丸洋一さんが選ぶ本

〈3・11〉から2年 上丸洋一さんが選ぶ本

■目を向けるべき現実とは  「今、原発に伴うリスクについて、情緒的な議論がなされていますが、あらゆる文明の利器にはリスクが伴います」  「日本は(原発を)輸出することによって、技術が練磨されると思います」  雑誌「原子………[もっと読む]

[掲載]2013年03月10日

第三の新人とは 富岡幸一郎さんが選ぶ本

第三の新人とは 富岡幸一郎さんが選ぶ本

■文学の瑞々しい魅力に溢れ  1月26日に安岡章太郎が92歳で逝去した。安岡は昭和28(1953)年に芥川賞を受賞し、「第三の新人」の世代の文学の先頭をきって走り出した。「第三の新人」とは野間宏らの「第一次戦後派」、安………[もっと読む]

[文]富岡幸一郎 [掲載]2013年03月03日

おたくの30年 難波功士さんが選ぶ本

おたくの30年 難波功士さんが選ぶ本

■送り手と受け手の円環  おたく関連本の紹介というオーダーをうけて、まず脳裏に浮かんだのは「汗牛充棟」という故事熟語だった。中森明夫が「おたく」という言葉を提示してから今年で30年。オタク・otaku・秋葉系・萌(も)………[もっと読む]

[文]難波功士 [掲載]2013年02月24日

テレビ60年 碓井広義さんが選ぶ本

テレビ60年 碓井広義さんが選ぶ本

■価値と意味、考える好機に  日本の放送史におけるテレビ元年は1953年。2月1日にNHKが、8月28日に日本テレビが放送を開始した。もちろん当時はテレビのプロなど存在しない。人材は映画や演劇などからの流入組とラジオか………[もっと読む]

[文]碓井広義 [掲載]2013年02月17日

保守主義から「右傾化」へ 中北浩爾さんが選ぶ本

保守主義から「右傾化」へ 中北浩爾さんが選ぶ本

■自民党政治の行方  安倍首相は、参院選を控えて、アベノミクスと称される経済政策を前面に押し出し、安全運転に努めている。しかしながら、国防軍創設や天皇元首化を盛り込む憲法改正、歴史認識に関する政府方針の改訂などに向け、………[もっと読む]

[文]中北浩爾(一橋大教授 政治学) [掲載]2013年02月10日

アルジェリア事件 小山田紀子さんが選ぶ本

アルジェリア事件 小山田紀子さんが選ぶ本

■内戦後の静寂破った過激派  まさかサハラの天然ガス施設で人質事件が発生するとは予想だにできなかった。多くの犠牲者を出した1990年代のアルジェリア内戦時にも、サハラの石油基地は政府軍によって固く守られ、何の被害も受け………[もっと読む]

[文]小山田紀子(新潟国際情報大教授 マグレブ近現代史) [掲載]2013年02月03日

あふれる「○○力」 牧野智和さんが選ぶ本

あふれる「○○力」 牧野智和さんが選ぶ本

■生き方の定番が揺らいで  昨年のベストセラー1位は阿川佐和子『聞く力』(文春新書・840円)だとのこと。「○○力」ものはもう出尽くしたと思っていたのだが、まだこのブームは続く、いや、一つの定番と化したのかもしれない。………[もっと読む]

[文]牧野智和 (早稲田大非常勤講師[社会学]) [掲載]2013年01月27日

「ゲーム的なるもの」現実に さやわかさんが選ぶ本

「ゲーム的なるもの」現実に さやわかさんが選ぶ本

■ファミコン30年  任天堂が大ヒットゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売したのは1983年7月15日のことだ。今年はそれから30周年。ゲームは今や人々の生活と切り離せないものになった。  若者向けのライトノベルや………[もっと読む]

[文]さやわか [掲載]2013年01月20日

小沢昭一のこころ 市川捷護さんが選ぶ本

小沢昭一のこころ 市川捷護さんが選ぶ本

■放浪の芸能者への共感  1969年に発刊されたばかりの『私は河原乞食・考』を読み終えた私は、本の奥付の住所を頼りに小沢昭一さんに便りを出した。具体的なプランも無しで、この内容を何とかレコード化したいと思ったのだ(薄桃………[もっと読む]

[文]市川捷護(音楽プロデューサー、ライター) [掲載]2013年01月13日

伝統は絶えざる革新の結果 後藤静夫さんが選ぶ本

伝統は絶えざる革新の結果 後藤静夫さんが選ぶ本

■文楽  正月3日、大阪市の国立文楽劇場では初春公演が、めでたい「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」で開幕した。半年に及ぶ闘病から見事復帰した第一人者・竹本住大夫が、波乱の前年を振り払うように荘重な第一声を発し、め………[もっと読む]

[文]後藤静夫 [掲載]2013年01月06日

奥深い出版文化への愛着 鈴木繁が選ぶ本

奥深い出版文化への愛着 鈴木繁が選ぶ本

■今年売れた本  バブル崩壊直後の1992年以来となる「ミリオンセラー不発」の年かと思っていたら、『聞く力』の発行部数100万突破の報が飛び込んできた。  千回近く「週刊文春」の名物対談を仕切ってきた著者も若いころ家族………[もっと読む]

[文]鈴木繁 [掲載]2012年12月23日

iPS細胞と生命観 八代嘉美さんが選ぶ本

iPS細胞と生命観 八代嘉美さんが選ぶ本

■倫理を書き換える可能性  本年のノーベル生理学・医学賞は京都大学の山中伸弥教授がイギリス・ケンブリッジ大学のジョン・ガードン卿と共同受賞し、再生医療の話題が世間を賑(にぎ)わせた。だがiPS細胞の実用化の記事には決ま………[もっと読む]

[文]八代嘉美 [掲載]2012年12月16日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る