売れてる本

売れてる本

売れてる本

読書面に連載中。書店で売れている本、話題の本を、市川真人さん、武田砂鉄さん、佐々木俊尚さん、速水健朗さん、山口文憲さん、阿部嘉昭さん、瀧本哲史さんたちが取り上げ、評しています。

バックナンバー:2011年2010年2009年2008年2007年2006年

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 [編著]斉須政雄

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 [編著]斉須政雄

■示唆に富む熱い言葉が魅力  「世間の常識があなたのことを『いい』と認めるまで、頑張ればいいんです」「才能というもののいちばんのサポーターは、時間と生き方だと思う」等々、名言が次々あふれ出す。フレンチの名店「コート・ド………[もっと読む]

[文]瀧井朝世(ライター) [掲載]2014年10月26日

地方消滅―東京一極集中が招く人口急減 [編著]増田寛也

地方消滅―東京一極集中が招く人口急減 [編著]増田寛也

■後回しできない衝撃的事実  人口減少社会を論じたこの本の中で最も深く突きつけられたのは、日本人は撤退戦が下手という指摘だ。「臭いものには蓋(ふた)」で、都合の悪いデータに対して最善の策を練るのではなく、飲み込んで後回………[もっと読む]

[文]速水健朗(フリーライター) [掲載]2014年10月19日

韓国人による恥韓論 [著]シンシアリー

韓国人による恥韓論 [著]シンシアリー

■日本も似たようなもの?  最近、本書のようなタイトルの反中反韓書が書店の棚にあふれていて問題視されている。だが読んでみると、書名とは裏腹に冷静な筆致の、面白い本だった。  韓国では経済が一部企業に偏重しており、そうし………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2014年10月12日

りんごかもしれない [著]ヨシタケシンスケ

りんごかもしれない [著]ヨシタケシンスケ

■無表情な愛くるしさが満載  1ページめ。卓上に描かれた赤くて丸くてぴょこんと軸みたいのがついてるものを見て「そいつぁ、りんごだ」と思った方は、楽しめないかもしれない絵本。  次を開くと「おおきな サクランボの いちぶ………[もっと読む]

[文]鈴木繁(本社編集委員) [掲載]2014年10月05日

跳びはねる思考―会話のできない自閉症の僕が考えていること [著]東田直樹

跳びはねる思考―会話のできない自閉症の僕が考えていること [著]東田直樹

■世界は決して一つではない  作者の東田直樹は現在22歳、重度の自閉症者だ。彼は日常的な会話にも困難を抱えている。しかし、彼の内側からあふれ出す言葉は、これまで何冊もの絵本やエッセーとして出版されてきた。中でも東田が1………[もっと読む]

[文]斎藤環(精神科医) [掲載]2014年09月28日

翼 [著]白石一文

翼 [著]白石一文

■人生の孤独、揺れる死生観  昨年10月に創業した出版社、鉄筆。今年7月に出版された刊行物第1弾の文庫が好調だ。  主人公は大手企業で精力的に働く30代半ばの田宮里江子。ある日10年前にプロポーズしてきた長谷川岳志と再………[もっと読む]

[文]瀧井朝世(ライター) [掲載]2014年09月21日

ホットロード(1)(2) [作]紡木たく

ホットロード(1)(2) [作]紡木たく

■恋愛ではなく母と娘の物語  紡木たくは、80年代にたくさんの作品を残し、その後、マンガ家としての活動から離れてしまった伝説のマンガ家である。  彼女の代表作『ホットロード』は、当時10代だった今の40歳前後世代にとっ………[もっと読む]

[文]速水健朗(フリーライター) [掲載]2014年09月14日

八月の六日間 [著]北村薫

八月の六日間 [著]北村薫

■自分を取り戻す登山の魅力  文芸誌の編集者であるアラフォーの女性が主人公。仕事が増えてさまざまな気苦労があり、そういう中で登山の魅力にはまっていってひとりで山歩きに出かけ、自分を取り戻していく。  近年、登山がブーム………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2014年09月07日

洗脳——地獄の12年からの生還 [著]Toshl

洗脳——地獄の12年からの生還 [著]Toshl

■生をゆがめるファンタジー  ビジュアル系ロックバンドとしてあまりにも有名な「X JAPAN」。そのボーカルToshl(トシ)が本書の著者だ。  自己啓発セミナーグループにハマり、「うじ虫」「化け物アゴ男」と罵声を浴び………[もっと読む]

[文]鈴木繁(本社編集委員) [掲載]2014年08月31日

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない [著]ときど

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない [著]ときど

■説得力ある勝利の方程式  著者「ときど」こと谷口一は、まだ日本には4人しかいない「格闘ゲーム」のプロだ。国際大会での優勝回数世界一を誇り、「格ゲー5神」に数えられ、「アイス・エイジ」「マーダーフェイス」などの異名を持………[もっと読む]

[文]斎藤環(精神科医) [掲載]2014年08月24日

アリス殺し [著]小林泰三

アリス殺し [著]小林泰三

■夢の国と現実で繋がる事件  シュールかつグロテスクな世界観を堪能しつつ、最後に明かされる真実に呆然(ぼうぜん)。『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』がモチーフのミステリーだ。  大学院生の栗栖川亜理は最近〈不思議………[もっと読む]

[文]瀧井朝世(ライター) [掲載]2014年08月17日

果てしなき渇き [著]深町秋生

果てしなき渇き [著]深町秋生

■都市郊外が舞台のノワール  主人公は、元刑事の中年男。暴力事件で家族と職を失った男の元に、元妻から17歳の娘の失踪という報が入る。本作は、その娘を探すミステリー。優等生と評判だった娘の行方を追う藤島は、彼女が抱えてい………[もっと読む]

[文]速水健朗(フリーライター) [掲載]2014年08月10日

かもめのジョナサン【完成版】 [著]リチャード・バック [訳]五木寛之

かもめのジョナサン【完成版】 [著]リチャード・バック [訳]五木寛之

■宗教と信仰、根底から問う  1970年に米国で刊行され、全世界で4千万部、日本でも260万部を超える驚異的なベストセラーとなった寓話(ぐうわ)的な本作。40年以上の時間を経て新たな最終章が加えられ、「完成版」として刊………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2014年08月03日

白蓮れんれん [著]林真理子

白蓮れんれん [著]林真理子

■時代駆ける「メディアの女」  NHKの連続テレビ小説「花子とアン」で、仲間由紀恵演じる「葉山蓮子(れんこ)さま」のモデルが、本書の主人公柳原白蓮。番組のヒットで本作が売れたのは間違いない。間違いはないが、白蓮はもとも………[もっと読む]

[文]鈴木繁(本社編集委員) [掲載]2014年07月27日

ユマニチュード入門 [著]本田美和子 Y・ジネスト、R・マレスコッティ

ユマニチュード入門 [著]本田美和子 Y・ジネスト、R・マレスコッティ

■人を薬に変えるケアの技法  「ユマニチュード」という言葉をご存じだろうか。フランスの体育学者イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが開発し、日本の認知症ケアの業界においても、近年、急速に注目されつつある技法である。………[もっと読む]

[文]斎藤環(精神科医) [掲載]2014年07月20日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る