ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

弱いつながり [著]東浩紀

弱いつながり [著]東浩紀

■ネット時代の「旅のすすめ」  思想家、作家として活躍する一方で、『思想地図β』編集長やゲンロンカフェを運営する会社の社長も務める東浩紀。『存在論的、郵便的』で注目された人らしく、その著作には「難解」のイメージがつきま………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年08月29日

日本劣化論  [著]笠井潔、白井聡

日本劣化論  [著]笠井潔、白井聡

■保守の劣化と左派の劣化  第2次安倍政権が発足して以来、どうも気分が晴れない。なんでこんなに支持率が高いのか、ぼくにはさっぱりわからない。笠井潔と白井聡の『日本劣化論』は、そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれる対談だ。 ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年08月22日

かもめのジョナサン完成版 [著]リチャード・バック [訳]五木寛之創

かもめのジョナサン完成版 [著]リチャード・バック [訳]五木寛之創

■ここまで自己啓発的な寓話だったとは  1974年の夏、『かもめのジョナサン』の日本語版が発売されたとき、私は中学2年生だった。アメリカで大ベストセラーになっている物語を当代一の人気作家、五木寛之が“創訳(創作翻訳)”………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年08月08日

うみの100かいだてのいえ  [著]岩井俊雄

うみの100かいだてのいえ  [著]岩井俊雄

■上下60センチの長い絵!  横長の本を90度回して縦にして、ページを開くとどうなるか。なーんと上下に60センチもの長い絵の登場だ。岩井俊雄の絵本、『100かいだてのいえ』をはじめて見たときの衝撃を忘れられない。横に長………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年08月01日

ボラード病 [著]吉村萬壱

ボラード病 [著]吉村萬壱

■安易に社会の拠り所を求めることの怖さ  ボラードとは、船を港に繋ぎとめておくための鉄の柱のことだ。ここにロープを巻いて繋いでおけば、悪天候の日でも、船はどうにか港に在りつづける。ボラードは船の拠り所のようなものかもし………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年07月25日

フランスの子どもは夜泣きをしない  [著]パメラ・ドラッカーマン  [訳]鹿田昌美

フランスの子どもは夜泣きをしない  [著]パメラ・ドラッカーマン  [訳]鹿田昌美

■赤ん坊にもルールを教える  「アメリカでは」「北欧では」と、なにかにつけ海外の実例を引き合いに出す人を出羽守という。ベストセラーの定番ラインでもある。日本だけのものかと思ったら、アメリカにもあるようだ。  パメラ・ド………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年07月18日

池上彰の教養のススメ―東京工業大学リベラル アーツセンター篇 [著]池上彰

池上彰の教養のススメ―東京工業大学リベラル アーツセンター篇 [著]池上彰

■教養なき実学は新しいものを生み出さない  時事問題に関するテレビ解説では、いまや誰もが第一人者と認める池上彰。池上はマスメディアで活躍する一方、2012年春から東京工業大学リベラルアーツセンター教授として教鞭をとって………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年07月11日

キル・リスト [著]フレデリック・フォーサイス [訳]黒原敏行

キル・リスト [著]フレデリック・フォーサイス [訳]黒原敏行

■リアルでおぞましい小説  ホワイトハウスには暗殺リストがある。米国にとって危険だからという理由で、合法的な手続きによらずに処刑する人物のリストである。2013年の早春、リストに新たな名前が加わった。ネットの動画でテロ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年07月04日

暴力的風景論 [著]武田徹

暴力的風景論 [著]武田徹

■風景の向こう側から漏れる声を聞く  3人が並んで立って同じ方向に目を向ける。たとえばそこに、オープンしたばかりの虎ノ門ヒルズがあるとする。マッカーサー道路の上に建てられた地上52階のビル。視野の端には東京タワーも見え………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年06月27日

暴露──スノーデンが私に託したファイル [著]グレン・グリーンウォルド [訳]田口俊樹 濱野大道 武藤陽生

暴露──スノーデンが私に託したファイル [著]グレン・グリーンウォルド [訳]田口俊樹 濱野大道 武藤陽生

■言論が萎縮していくプロセス  ぼくたちは見張られている。誰に? アメリカ政府に。  アメリカ情報機関の元職員、スノーデンが、重大な機密情報をイギリスの有力紙ガーディアンで暴露した。合衆国国家安全保障局(NSA)が、電………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年06月20日

オシムの言葉 増補改訂版 [著]木村元彦

オシムの言葉 増補改訂版 [著]木村元彦

■祖国解体の激動の中でサッカーと向きあう  サッカーに限らず、スポーツの世界では「~たら」や「~れば」は禁句である。厳しい結果を直視せずに仮想に逃げていては、そこから何も学ばず、改善点も見つけられないまま次に向かってし………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年06月13日

論文捏造 [著]村松秀

論文捏造 [著]村松秀

■12年前とほとんど同じにびっくり  村松秀の『論文捏造』は2006年、つまり八年も前に出た本である。それが最近、急に売れているのは、小保方さんのSTAP論文騒動があったからだ。 『論文捏造』はNHKで放映されたドキュ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年06月06日

遁走状態 [著]ブライアン・エヴンソン

遁走状態 [著]ブライアン・エヴンソン

■生きるためのバランスを壊される恐怖  日本ではこれが初めての翻訳本となるブライアン・エヴンソンの短篇集、『遁走状態』。ここに収まった十九篇の物語は設定も長さもばらばらだが、一貫しているのは、それぞれの主人公たちがとん………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年05月30日

資本主義の終焉と歴史の危機 [著]水野和夫

資本主義の終焉と歴史の危機 [著]水野和夫

■金利ゼロが意味すること  もうすぐ資本主義が終わるそうだ。そう聞いても驚かないのは、ぼくたち自身うすうすそう感じているからだろう。なんだか終わりそう、いやすでにもう終わっているかも。アベノミクスで景気回復などといわれ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年05月23日

嫌われる勇気 [著]岸見一郎、古賀史健

嫌われる勇気 [著]岸見一郎、古賀史健

■青年の悩みを「アドラー心理学」で解きほぐす  フロイトやユングとともに「心理学の三大巨頭」と称されるものの、アルフレッド・アドラーの日本での知名度は低い。  しかし、『人を動かす』のD・カーネギーら自己啓発の大家に影………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年05月09日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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