話題の新刊(週刊朝日)

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週刊朝日の新刊案内コーナー。幅広いジャンルから、話題の本をピックアップして紹介しています。

バックナンバー:2011年

寂しさが歌の源だから [著]馬場あき子

寂しさが歌の源だから [著]馬場あき子

 副題は「穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈」。歌人の半生をインタビュー形式で浮き彫りにする。  実母が結核を患い、祖母と継母に育てられた馬場。現在でもみなし児のような〈孤〉の感覚があるという。無口で友達も作れず、やや自閉………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年09月13日

「南京事件」を調査せよ [著]清水潔

「南京事件」を調査せよ [著]清水潔

 日中戦争時、日本軍が中国で捕虜虐殺を行ったとされる「南京事件」。本書は「あった/なかった」をめぐり、今なお激しく論争が続くこの事件を素材に放映されたドキュメンタリー番組の取材回顧録だ。  事件そのものに関心がなくても本………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2016年09月13日

海と山のピアノ [著]いしいしんじ

海と山のピアノ [著]いしいしんじ

 河合隼雄賞受賞後、1作目となる短編集。読了後、収められた九つの物語それぞれが頭の中で溶けあい、本を読んでいたというより、口伝えの民話を聞いていたような心地にさせられた。  舞台や登場人物は、1話ごとに異なる。共通するの………[もっと読む]

[文]後藤明日香 [掲載]2016年09月13日

あの午後の椅子 [著]永田和宏

あの午後の椅子 [著]永田和宏

 歌人で生物学者の著者によるエッセイ集。表題は、「あの午後の椅子は静かに泣いてゐた あなたであつたかわたしであつたか」の歌より。庭草に半ば埋もれるようにして腰かけた妻の、再発した病を思って泣いていた姿を想う。  結婚式以………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年09月06日

国のために死ねるか―自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 [著]伊藤祐靖

国のために死ねるか―自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 [著]伊藤祐靖

 著者は2001年に海上自衛隊内に創設された「特別警備隊」の初代先任小隊長(突入部隊の指揮官)だ。拉致被害者の奪還は容易だが、犠牲は必至。問題は「行け」と命じるに値するものをこの国が有しているかどうかだと説く。  部隊に………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年09月06日

セクシュアル・マイノリティQ&A [編]LGBT支援法律家ネットワーク出版プロジェクト

セクシュアル・マイノリティQ&A [編]LGBT支援法律家ネットワーク出版プロジェクト

 体は「男」でも自己認識は「女」、同性の人を好きになる、など「性的少数者」の人生において発生する問題と対処策に関して、法律家を中心に編まれたQ&A集。 「修学旅行の就寝のとき、別室に移るように学校から言われた」「友人にゲ………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2016年09月06日

わたしの容れもの [著]角田光代

わたしの容れもの [著]角田光代

 年をとるとともに、体にも変化が現れる。脂肪がつきやすくなる、ぎっくり腰になる、肌が乾燥しやすくなる。40代後半を迎えた著者は、そうした自身の「容れもの」の変化を、加齢のマイナス面だけでなく、むしろ好奇心を軸として積極的………[もっと読む]

[文]若林良 [掲載]2016年08月30日

文字を作る仕事 [著]鳥海修

文字を作る仕事 [著]鳥海修

 著者はヒラギノシリーズなど100書体以上を制作してきた書体設計士。本書では今までの仕事や交流関係を振り返りつつ、これからの理想の文字作りに挑む心構えまでを明かしてくれる。  とりわけ「宮沢賢治の自己犠牲的な童話」や「ま………[もっと読む]

[文]すんみ [掲載]2016年08月30日

ヤクザになる理由 [著]廣末登

ヤクザになる理由 [著]廣末登

 10代で非行に走った者の全てが暴力団に加入するわけではない。個人の資質なのか、環境なのか。元暴力団員への取材を通じて、家庭や学校、仲間、地域社会との関わりから原因を探る。  インタビューは組員たちが他者からの評価や地位………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2016年08月30日

SNS時代の写真ルールとマナー [編]日本写真家協会

SNS時代の写真ルールとマナー [編]日本写真家協会

 スマートフォンの普及とともに激変する写真環境。今日、新たに発生する肖像権・著作権の問題点を、実例とともにQ&A形式で解説した。 「アマチュア写真家がインターネット上で写真を公開すると問題があるのか?」「ママ友同士の集ま………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2016年08月23日

ねこのおうち [著]柳美里

ねこのおうち [著]柳美里

「ニーコや、よくお聞き。おまえは、わたしとこの世を結び付けてくれている最後のリボンなんだよ」  生と死を描き、救いのある成熟した作品を創っている柳美里らしい連作短篇集。一匹の捨て猫ニーコとその6匹の子猫たち、そしてその飼………[もっと読む]

[文]すんみ [掲載]2016年08月23日

海の詩集 [編]若宮明彦・佐相憲一

海の詩集 [編]若宮明彦・佐相憲一

 近現代の、物故詩人を含む詩人69名の、海にちなんだ作品を集めたアンソロジー。真正面から海を捉えた創作のほか、言葉の海など比喩的な海も含まれる。  三浦半島で生命誕生の営みをつぶさに見つめた「アカテガニの産卵」。かつて厚………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年08月23日

日本で老いて死ぬということ [著]朝日新聞 迫る2025ショック取材班

日本で老いて死ぬということ [著]朝日新聞 迫る2025ショック取材班

 約650万人いる「団塊の世代」が75歳以上となり、医療や介護の提供が追いつかなくなる「2025年問題」。最期を、あるいは終末期をどう迎えるか。朝日新聞横浜総局の記者が、約3年かけて介護現場などを歩き、書き上げた。  本………[もっと読む]

[文]前田伸也 [掲載]2016年08月08日

ぶらり昼酒・散歩酒 [著]大竹聡

ぶらり昼酒・散歩酒 [著]大竹聡

 昼酒は幸せだ。休日にソファでごろ寝しての一杯もたまらないが、あてもなくぶらつきながら、日が高い内に暖簾をくぐるのが楽しくなるエッセー集だ。  酒を飲みたいと願いながらも、人の目が気になり、デイパックに忍ばせたウイスキー………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2016年08月08日

日の鳥 2 [著]こうの史代

日の鳥 2 [著]こうの史代

「妻よ」と呼びかけながら、東日本の地を尋ね回る一羽の雄鶏の物語。『夕凪の街 桜の国』の漫画家の最新作だ。  1ページに繊細なスケッチ1枚と雄鶏のつぶやきが載る。消えた妻を捜し、3年、4年をかけ2度、3度と大震災の被災地を………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年08月08日

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