ニュースの本棚

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朝日新聞・毎週日曜日の読書面に連載。時事的なテーマを理解するためのオススメ本3冊を、各分野の専門家が紹介しています。

バックナンバー:2011年

台湾の現在 若林正丈さんが選ぶ本

台湾の現在 若林正丈さんが選ぶ本

■「誰の歴史か」常に問われる  中国の習近平(シーチンピン)国家主席と台湾の馬英九(マーインチウ)総統が11月7日、シンガポールで会談した。中台分断後初の「歴史的会談」と喧伝(けんでん)されたが、空疎感の否めない政治イ………[もっと読む]

[文]若林正丈(早稲田大学教授・台湾地域研究) [掲載]2015年12月06日

人口と国家 白波瀬佐和子さんが選ぶ本

人口と国家 白波瀬佐和子さんが選ぶ本

■「塊」には一人一人の当事者  2015年現在、世界の人口は国連推計によれば73億49万人。人口とは「塊」としての量的概念だが、それを構成するのは、年齢、性別、国籍、生育環境等を異にする一人一人の個人である。  10月………[もっと読む]

[文]白波瀬佐和子(東京大学教授・社会学) [掲載]2015年11月29日

予防接種とリスク 武田徹さんが選ぶ本

予防接種とリスク 武田徹さんが選ぶ本

■一種の「賭け」、丁寧な説明を  パスカル『パンセ』の中に「賭け」が登場する。もしも神がいるなら信仰者は救われる。神がいなければ信仰の有無で何も変わらない。ならば神がいる方に賭けて信心深く行動しておいた方が得だ——。こ………[もっと読む]

[文]武田徹(評論家・恵泉女学園大学教授) [掲載]2015年11月22日

S・アレクシエービッチ(ノーベル文学賞) 沼野充義さんが選ぶ本

S・アレクシエービッチ(ノーベル文学賞) 沼野充義さんが選ぶ本

■被災者の気持ちすくい上げ  今年度のノーベル文学賞はベラルーシの作家スベトラーナ・アレクシエービッチに授与されることが決まった。素晴らしい決定だが、少し意外でもあった。彼女は小説や詩を書く文学者ではなく、ノンフィクシ………[もっと読む]

[文]沼野充義(東京大学教授・ロシア文学) [掲載]2015年11月15日

ノーベル賞と素粒子 尾関章さんが選ぶ本

ノーベル賞と素粒子 尾関章さんが選ぶ本

■見えない世界を人知が見抜く  「ニュートリノに質量があるとわかって役に立つことがあるの?」。ノーベル物理学賞の報道に、こう首をかしげた人は多いだろう。そこで思うのは、同様の問いが文学賞にも発せられるかということだ。 ………[もっと読む]

[文]尾関章(科学ジャーナリスト) [掲載]2015年11月08日

冷たい米国に片思いした日本 水野和夫さんが選ぶ本

冷たい米国に片思いした日本 水野和夫さんが選ぶ本

■TPP大筋合意  「漂流」すると思われていたTPP(環太平洋経済連携協定)が今月上旬ぎりぎりのタイミングで大筋合意した。12カ国が参加し世界のGDPの4割を占める巨大経済圏が誕生する。  作山巧『日本のTPP交渉参加………[もっと読む]

[文]水野和夫(日本大学教授・経済学原論) [掲載]2015年10月25日

コスト、リスクは適切なのか 森田明さんが選ぶ本

コスト、リスクは適切なのか 森田明さんが選ぶ本

■マイナンバー制度  来年1月からの利用開始を前にマイナンバーの通知が10月から始まり、にわかに関心が高まりつつある。書店には関連書籍があふれているが、ここでは実務対応を主とするものは除き、制度の意義と問題点を知り、将………[もっと読む]

[文]森田明(弁護士) [掲載]2015年10月18日

本は売れず、落語は満員 出久根達郎さんが選ぶ本

本は売れず、落語は満員 出久根達郎さんが選ぶ本

■TOKYO1964  『東京五輪1964』によれば、51年前の東京オリンピックのテレビ中継を一度でも見た者は実に日本人の97%以上、という調査結果があるという。開会式典に限ると、一体どのくらいの日本人が見たのだろう?………[もっと読む]

[文]出久根達郎(作家) [掲載]2015年10月11日

見たことのない「秩序」探求 柏木博さんが選ぶ本

見たことのない「秩序」探求 柏木博さんが選ぶ本

■デザインのオリジナル性  「デザイン」という言葉が日常的に使われるようになってすでに久しい。新国立競技場、五輪エンブレムをめぐって、さらに人々の関心がデザインにむけられたように思う。近代デザインは、膨大な数の人々(大………[もっと読む]

[文]柏木博(デザイン評論家・武蔵野美術大学教授) [掲載]2015年10月04日

新国立競技場 五十嵐太郎さんが選ぶ本

新国立競技場 五十嵐太郎さんが選ぶ本

■「白紙撤回」なお残る課題  様々な立場から意見が飛び交った新国立競技場の問題に関して、中立を装って自分こそは「正しい」と語ることは難しい。筆者はこれまで、世界各地の古代遺跡から現代建築まで膨大な数を見て歩き、建築家が………[もっと読む]

[文]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授) [掲載]2015年09月27日

三つの「同盟」 前田哲男さんが選ぶ本

三つの「同盟」 前田哲男さんが選ぶ本

■憲法と日米安保、葛藤の歴史  日本の安全保障政策を近現代史の高みから見渡すと、三つの条約が見える。日英同盟(1902〜23年)、日独伊三国同盟(40〜45年)、日米安保(52年〜)である。通算期間は90年余に及ぶ。明………[もっと読む]

[文]前田哲男(ジャーナリスト) [掲載]2015年09月13日

鶴見俊輔をたどる 黒川創さんが選ぶ本

鶴見俊輔をたどる 黒川創さんが選ぶ本

■多元主義の哲学、その初心と原型  鶴見俊輔は、93年間にわたる生涯を通して、独創に富む多くの著作を残した。一方、彼が最大限の情熱を持続させた仕事は、敗戦の翌春、満23歳のときにみずから創刊し、満73歳の1996年春ま………[もっと読む]

[文]黒川創 [掲載]2015年09月06日

事件の深層 魚住昭さんが選ぶ本

事件の深層 魚住昭さんが選ぶ本

■社会の病理見つめる視点を  凶悪事件の犯人は極悪人の烙印(らくいん)を押されて社会から抹殺される。だが、実際は「犯罪の二文字で片付けられる多くが、社会の暗部に根ざした病理現象であり、犯罪者というのは、しばしば社会的弱………[もっと読む]

[文]魚住昭(ジャーナリスト・ノンフィクション作家) [掲載]2015年08月30日

苦闘する思想 大澤真幸さんが選ぶ本

苦闘する思想 大澤真幸さんが選ぶ本

■敗戦の傷を乗り越える力に  戦後思想は、丸山眞男の論文「超国家主義の論理と心理」に始まった。丸山は、西洋近代の倫理、個人主義や能動主義(作為の論理)を理想とする立場から、戦前日本の体制と精神を批判した。現在の読書には………[もっと読む]

[文]大澤真幸(社会学者) [掲載]2015年08月23日

経済成長の光と影 高橋伸彰さんが選ぶ本

経済成長の光と影 高橋伸彰さんが選ぶ本

■「果実」より「代償」に思いを  『高度成長』は「日本という国を根本から変えた」と言う。名目GDP(国内総生産額)で辿(たど)るなら、戦後の復興を終えた1955年度の9兆円から、およそ100兆円に届く72年度までの17………[もっと読む]

[文]高橋伸彰(立命館大学教授) [掲載]2015年08月16日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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