よみたい古典

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よみたい古典

本紙読書面の連載。現代の知を代表する著名人たちが、夏目漱石、ドストエフスキー、マルクスなどの古典名著を改めて読み直します。

バックナンバー:2011年

桜庭一樹さんと読む「嵐が丘」(下)

桜庭一樹さんと読む「嵐が丘」(下)

■厳しい自然で閉鎖空間の恋 「不快」なのに手が止まらず  アーンショウ家に拾われてきた浮浪児のヒースクリフは、幼いころから一緒に育った屋敷の娘キャサリンと結ばれることを夢見るが、キャサリンは隣家の青年エドガー・リントン………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年10月23日

桜庭一樹さんと読む「嵐が丘」(上)

桜庭一樹さんと読む「嵐が丘」(上)

■胸焼けしそうな異形の恋愛  ヒースクリフとキャサリン。イングランドの片田舎、荒れ地で育った2人の男女が激しく惹(ひ)かれあい、傷つけあう、異形の恋愛小説。登場人物の性格やセリフに、胸焼けしそうな過剰感がある。  大分………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年10月16日

雨宮処凛さんと読む「舞姫」(下)

雨宮処凛さんと読む「舞姫」(下)

■萌えるつぼ満載「モテ」小説  明治期日本国の柱石たらんとドイツに留学した主人公の太田豊太郎は、学問を捨て故国を捨て、踊り子エリスと暮らし始める。しかし友人の計らいで再び大臣の随行通訳に抜擢(ばってき)され、ついには日………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年10月09日

雨宮処凛さんと読む「舞姫」(上)

雨宮処凛さんと読む「舞姫」(上)

■賛否うずまく小説デビュー 「変奏」の妄想広がる名作に  荷風も太宰も三島も、みな尊敬した規矩(きく)正しき名文家・森鴎外のデビュー小説。しかし「こんな読みづらい文は古文教科書に載せとけ」(長野県・青木駿哉さん・18)………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年10月02日

大澤真幸さんと読む「聖書」(下)

大澤真幸さんと読む「聖書」(下)

■「究極の不条理」をどう見るか 信じて読むことで現れる深さ  読者投稿で集中したのは新約聖書について。処女マリアからイエスが生まれたり病人を癒やしたり、何より処刑後に復活したという「奇跡」をどう読むかが難しい。  兵庫………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年09月18日

大澤真幸さんと読む「聖書」(上)

大澤真幸さんと読む「聖書」(上)

■罪なき人らがなぜ死ぬのか? 節目の日に読むベストセラー  世界最大のベストセラー・聖書だが、信者でも全巻を読み通すのが困難な大著。どう挑むか。神奈川県の横山隆さん(58)は「興味のある箇所を虫食いで読むといつの間にか………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年09月11日

池内紀さんと読む「ファウスト」(下)

池内紀さんと読む「ファウスト」(下)

■「経済人」描ききる先見の明 現代見透かす第2部の圧巻  悪魔のメフィストと契約を交わした老学者ファウストは、若返りの薬で青春を取り戻し、絶世の美女マルガレーテと結ばれる。しかし、ファウストとの間に生まれた赤子に困った………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年09月04日

池内紀さんと読む「ファウスト」(上)

池内紀さんと読む「ファウスト」(上)

■「かけあい漫才」のような会話 好きな台詞だけ追うのも一興  ドイツ文学者の池内紀(おさむ)さんにはゲーテ好きのおじがいた。折にふれ、「紀なあ、ゲーテ曰(いわ)く、『人生はされど麗(うるわ)し』や」などとドイツ語まじり………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年08月21日

裕木奈江さんと読む「銀河鉄道の夜」(下)

裕木奈江さんと読む「銀河鉄道の夜」(下)

■生死を分かつ「いつか乗る列車」 人生肯定する明るさ ほのかに  親友の少年2人が、死出の旅路のように宇宙空間をめぐる童話。札幌市の小林俊彦さんは「73歳の今、再読した。死をより身近に感じた。ジョバンニは生の側にとどま………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年08月07日

裕木奈江さんと読む「銀河鉄道の夜」(上)

裕木奈江さんと読む「銀河鉄道の夜」(上)

■何度も読み返す意外な難しさ 文章追い越す作家のイメージ  ハリウッド作品で活躍する俳優の裕木奈江さんは、デビューした当初、アイドル人気もあり歌手としても活動していた。  「持ち歌が多くないのでコンサートでは朗読のコー………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年07月24日

池澤夏樹さんと読む「白鯨」(下) 

池澤夏樹さんと読む「白鯨」(下) 

■鯨通し描く壮大な人間の営み  「財布はほとんど空になり、陸上には何一つ興味を惹(ひ)くものはなくなった」という語り手イシュメイルが、捕鯨船ピークォドに乗り込むところから、物語は始まる。白鯨に片脚を奪われ復讐(ふくしゅ………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年07月17日

池澤夏樹さんと読む「白鯨」(上)

池澤夏樹さんと読む「白鯨」(上)

■大傑作も出版当時理解されず 後にも先にもない「前衛」小説  アメリカ文学の金字塔『白鯨』を、読んだ気にだけなっている人は多い。巨大な白鯨に片脚を奪われたカリスマ的な船長エイハブが、捕鯨船を率いて復讐(ふくしゅう)のた………[もっと読む]

[文]近藤康太郎  [掲載]2011年07月10日

竹田青嗣さんと読む「純粋理性批判」(下)

竹田青嗣さんと読む「純粋理性批判」(下)

■答えのない問いにとらわれず 絶望の後に分かる「生」の意味  自分とは何で/どこへ向かうべきか/問い続ければ見えてくる  中学校の卒業式でよく歌われるアンジェラ・アキのヒット曲「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」は、そう歌う。………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年07月03日

竹田青嗣さんと読む「純粋理性批判」(上)

竹田青嗣さんと読む「純粋理性批判」(上)

■独書は禁止の超難解哲学書 袋小路の現代人こそ読むべし  読書とは、究極の一人の営為。しかし、“伴走者”がいないととても読み切れない書物も、まれにある。『純粋理性批判』はその右代表だ。  兵庫県の読者、太田垣博嗣さん(………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年06月19日

里中満智子さんと読む「万葉集」(下)

里中満智子さんと読む「万葉集」(下)

■ユルユル社会のよさ、再読 どんな時代も「生きて」いた  君が行く道の長路(ながて)を繰り畳(たた)ね焼き亡(ほろ)ぼさむ天(あめ)の火もがも  狭野弟上娘子(さののおとがみのをとめ)の歌を引き、「遠距離恋愛をした女性………[もっと読む]

[文]近藤康太郎 [掲載]2011年06月12日

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