売れてる本

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売れてる本

読書面に連載中。書店で売れている本、話題の本を、市川真人さん、武田砂鉄さん、佐々木俊尚さん、速水健朗さん、山口文憲さん、阿部嘉昭さん、瀧本哲史さんたちが取り上げ、評しています。

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もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX [著]神田桂一、菊池良

もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX [著]神田桂一、菊池良

■ネット発、文体そっくりさん    昨年はフランスの文豪レーモン・クノーの『文体練習』が出版されて70周年。同じ場面を99通りの文体で書き分けた超絶技巧の名著だ。同じく昨年、そのスピリットを受け継ぐ本が出版された。「文………[もっと読む]

[文]福永信(小説家) [掲載]2018年01月21日

屍人荘の殺人 [著]今村昌弘

屍人荘の殺人 [著]今村昌弘

■密室殺人トリックにほれぼれ  巻を措(お)く能(あた)わず、とはまさにこのこと——。鮎川哲也賞を受賞し話題沸騰の新人・今村昌弘のミステリー『屍人荘の殺人』がそれだ。未読者からのお叱りが怖いのでネタバレは自制しておく。………[もっと読む]

[文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2018年01月14日

こわいもの知らずの病理学講義 [著]仲野徹

こわいもの知らずの病理学講義 [著]仲野徹

■医学のロジックはシンプル  平安時代の『医心方』以後、医学書は数多(あまた)あれど、病理学の本が発売早々増刷を繰り返すなんてことがあっただろうか。  病理学とは「病気がどうしてできてくるのかについての学問」。著者は病………[もっと読む]

[文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2018年01月07日

頭に来てもアホとは戦うな!―人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 [著]田村耕太郎

頭に来てもアホとは戦うな!―人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法 [著]田村耕太郎

■示唆に富む元政治家の教訓  本の商品寿命は短い。売れない本は1カ月もしないうちに店頭から撤去され、次の新刊が並ぶ。逆に、当初から売り上げ好調となった本は、あらゆる書店で展開され、それがまた売り上げを増やすという好循環………[もっと読む]

[文]瀧本哲史(京都大学客員准教授) [掲載]2017年12月24日

360゜BOOK「富士山」 [著]大野友資

360゜BOOK「富士山」 [著]大野友資

■小さく、軽く、壮大な世界  手のひらサイズの本をぱっと開き、表紙と裏表紙がくっつくまで全面展開すると、富士山と日の出、鶴が現れるサプライズ。実にめでたい。本の中から立体造形が出てくる「飛び出す絵本」にも似ているが、3………[もっと読む]

[文]大西若人(本社編集委員) [掲載]2017年12月17日

SHOE DOG 靴にすべてを。 [著]フィル・ナイト

SHOE DOG 靴にすべてを。 [著]フィル・ナイト

■失敗と悔悟のリアリティー  年間3兆円以上の売り上げを誇る世界的なスポーツメーカー「ナイキ」の創業者が、1962年の設立から18年後に株式上場するまでを振り返っている。こう書くと、「ああ、よくある成功物語だね」と思う………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2017年12月10日

ふたご [著]藤崎彩織

ふたご [著]藤崎彩織

■成長体験を共にしたふたり  ボーカルFukaseの少年性、ポップな旋律、社会批判的な歌詞で人気を博すSEKAI NO OWARI(以下「セカオワ」)。その紅一点のピアノ奏者Saoriこと藤崎彩織がバンド継続の苦難物語………[もっと読む]

[文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2017年12月03日

人工知能と経済の未来 [著]井上智洋

人工知能と経済の未来 [著]井上智洋

■AIの不安拭う最低所得保障  人工知能(AI)を題に持つ本が多いのは、それだけ世が存在を気にし始めたからだ。将棋ソフト「ポナンザ」が10年の進化を経て現役名人に2連勝する今日に至り、コンピュータの処理性能の向上と再帰………[もっと読む]

[文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授) [掲載]2017年11月26日

東大ナゾトレ [著]東京大学謎解き制作集団AnotherVision

東大ナゾトレ [著]東京大学謎解き制作集団AnotherVision

■ヒラメキだけで解く超難問  なるほど「脳トレ」+「ナゾ解き」で「ナゾトレ」とはテレビ界も考えたものである。つまり、高齢者にはこの番組は脳の老化防止になりますよとアピールし、子供にはさあキミも超難問に挑戦だとけしかける………[もっと読む]

[文]山口文憲(エッセイスト) [掲載]2017年11月19日

いのち愛しむ、人生キッチン [著]桧山タミ

いのち愛しむ、人生キッチン [著]桧山タミ

■新鮮な「当たり前」がいっぱい  私の祖母は、明治時代の終わりに生まれた。盛夏以外は着物に袖を通し、よく働く人だった。共働きだった両親にかわって家事全般をこなすのは祖母で、特に料理は、祖母の手によるところが大きく、私は………[もっと読む]

[文]小川糸(作家) [掲載]2017年11月12日

月たった2万円のふたりごはん [著]奥田けい

月たった2万円のふたりごはん [著]奥田けい

■愛の料理で胃袋わしづかみ  眞子さまの婚約者であらせられる小室圭さんが購入したことで話題になり、大ヒットしている料理本。もしやお姫様に月2万円の食生活をさせるおつもりでしょうか?と一部で物議をかもしていました。著者の………[もっと読む]

[文]辛酸なめ子(コラムニスト) [掲載]2017年11月05日

アナログ [著]ビートたけし

アナログ [著]ビートたけし

■デジタル時代に問う純愛  テレビでのビートたけしの魅力は、洞察力のある社会批評とともに、それを語るときの照れにある。これが彼の二重性の「動態」を作る。むろん漫才で培われたものだ。漫才の基本もフリ/オチの二拍子。二進法………[もっと読む]

[文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2017年10月29日

孤独のすすめ―人生後半の生き方 [著]五木寛之

孤独のすすめ―人生後半の生き方 [著]五木寛之

■老いの現実、肯定的な言葉で  人生をシフトダウンせよ、孤独を楽しみ、気が滅入(めい)ったら、かみしめる様に回想せよ、そうすれば人とは愛すべき存在だとのあたたかな思いが心に戻ってくる……。  そんなメッセージが発せられ………[もっと読む]

[文]久田恵(ノンフィクション作家) [掲載]2017年10月22日

ふたりからひとり―ときをためる暮らし それから [著]つばた英子、つばたしゅういち

ふたりからひとり―ときをためる暮らし それから [著]つばた英子、つばたしゅういち

■流されずに、生活を見直す  三つ違いの夫婦、津端修一さんと英子さんの二人がほぼ80歳を過ぎてから出した本がどれも版を重ねている。菜園生活のすすめといった趣で、読むうちに二人の真似(まね)をしたくなった。  台所を大切………[もっと読む]

[文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2017年10月15日

観応の擾乱 [著]亀田俊和

観応の擾乱 [著]亀田俊和

■図式化せず歴史を読み解く  観応の擾乱は、観応年間(1350〜52)にピークに達した初期室町幕府の内紛である。初代将軍・足利尊氏(たかうじ)の弟で政務を主導していた足利直義(ただよし)と、足利将軍家の執事(筆頭家老)………[もっと読む]

[文]呉座勇一(歴史学者) [掲載]2017年10月08日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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