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読書面に連載中。ササキバラ・ゴウさん、南信長さん、山脇麻生さんがリレー連載。

バックナンバー:2011年2010年2009年2008年2007年2006年

熱海の宇宙人 [作]原百合子

熱海の宇宙人 [作]原百合子

■日常から逸脱した世界、軽やかに  新鋭の初作品集だ。表題作ではスランプ中の小説家が自分の小説の登場人物そっくりの宇宙人に出会う。そこには繊細かつエネルギーの強い線で構築された世界が淀(よど)みなく広がっており、初見で………[もっと読む]

[文]山脇麻生(ライター) [掲載]2017年06月04日

アンと教授の歴史時計(2) [作]もとなおこ

アンと教授の歴史時計(2) [作]もとなおこ

■激動の時代舞台に壊された未来を修復  イギリスを舞台にしたタイムトラベルもの。18〜20世紀のさまざまな歴史の局面を主人公が渡り歩き、史実を背景にしたミステリアスなエピソードが展開される。  主人公の少女は、人々の破………[もっと読む]

[文]ササキバラ・ゴウ(まんが編集者) [掲載]2017年05月21日

Artiste(1) [作]さもえど太郎

Artiste(1) [作]さもえど太郎

■パリの料理人の滋味あるドラマ  素人料理やニッチな題材、食べる側にスポットを当てた作品が乱立する食マンガ界にあって、古典的なプロの料理人の世界を描こうとする本作は逆に新鮮。しかも舞台はパリという王道の選択だ。  主人………[もっと読む]

[文]南信長(マンガ解説者) [掲載]2017年05月14日

パーフェクト ヒューマン(1) [作]高橋一仁

パーフェクト ヒューマン(1) [作]高橋一仁

■秘密を共有する同じ顔の5人  信頼を得るには手間も暇もかかるが、人は一度信頼した相手には警戒を解き、無償の労働さえ惜しまない。では、そのような信者を集めた人間は次にどのような行動を取るのだろう? そんな興味からグイグ………[もっと読む]

[文]山脇麻生(ライター) [掲載]2017年05月07日

打ち切り漫画家(28歳)、パパになる。 [著]富士屋カツヒト

打ち切り漫画家(28歳)、パパになる。 [著]富士屋カツヒト

■実直な語り口に秘めた情熱  連載打ち切り決定直後に妻の妊娠を知った作者いわく、〈天国と地獄が同時にやってきた〉。まさにこの言葉どおりの上を下への日々を描く。  帯やカバーには〈パパ目線の育児エッセイ〉とあるが、まず描………[もっと読む]

[文]南信長(マンガ解説者) [掲載]2017年04月23日

ブーゲンビリア 小路啓之短編集 [作]小路啓之

ブーゲンビリア 小路啓之短編集 [作]小路啓之

■壊れた現実、何がマトモなのか  小路啓之(しょうじひろゆき)の仕事を振り返ると、ふとトリックスターという言葉が思い浮かぶ。まんがの世界で、今の社会の中で、道化の役回りを引き受けて演じるかのような、奇妙にねじれた切迫感………[もっと読む]

[文]ササキバラ・ゴウ(まんが編集者) [掲載]2017年04月16日

ウムヴェルト 五十嵐大介作品集 [作]五十嵐大介

ウムヴェルト 五十嵐大介作品集 [作]五十嵐大介

■現実と奇想を往還する短編集  ケンタウロスや人魚など半人半獣のキャラクターは昔からおなじみだが、本書の表題作の主人公は、なんとカエル少女。といっても、魔法でカエルにされたとかじゃない。彼女は遺伝子操作によって作られた………[もっと読む]

[文]南信長(マンガ解説者) [掲載]2017年04月09日

辺境の老騎士 バルド・ローエン(1) [原作]支援BIS [漫画]菊石森生

辺境の老騎士 バルド・ローエン(1) [原作]支援BIS [漫画]菊石森生

■知恵蓄えた年配者の味わい深い旅  枯れた風情の男性が倒木に腰かけ、彼方(かなた)を見つめる。落日が辺りを金色に染めあげ、彼を祝福しているかのようだ。そんな装画に惹(ひ)かれて手に取った。原作は小説投稿サイトで人気を博………[もっと読む]

[文]山脇麻生(ライター) [掲載]2017年04月02日

書店員 波山個間子(1) [作]黒谷知也

書店員 波山個間子(1) [作]黒谷知也

■人と本との関係、深く静かに見つめる  タイトルどおり、主人公は書店員でブックアドバイザーを務める女性。三度の飯より読書が好きで商品知識はバツグンながら、内省的な性格は接客向きとは言いがたい。  客に本の説明をしている………[もっと読む]

[文]南信長(マンガ解説者) [掲載]2017年03月19日

MATSUMOTO [作]LF・ボレ [画]フィリップ・ニクルー [訳]原正人

MATSUMOTO [作]LF・ボレ [画]フィリップ・ニクルー [訳]原正人

■おかしさに慣れた今、テロ事件の切実  表紙を見て居心地の悪さを感じた。この絵と題名。なぜ今? しかも翻訳書だ。違和感と、妙な胸さわぎがないまぜになり、引き寄せられるように手に取った。  物語の中心はオウム真理教の松本………[もっと読む]

[文]ササキバラ・ゴウ(まんが編集者) [掲載]2017年03月12日

雨天の盆栽(1) [作]つるかめ

雨天の盆栽(1) [作]つるかめ

■マニアックな世界で見える友情や個性  前例がなくはないものの、盆栽というテーマを選んだ勇気をまず讃(たた)えたい。  自分の気持ちを押し殺し友達に合わせることに汲々(きゅうきゅう)としていた女子高生・楓(かえで)が、………[もっと読む]

[文]南信長(マンガ解説者) [掲載]2017年03月05日

セブンティウイザン(1) [作]タイム涼介

セブンティウイザン(1) [作]タイム涼介

■授かった命が育む高齢夫婦の絆  トリッキーな設定ながら、投げかけてくるメッセージはど直球の作品だ。  定年退職を迎えた江月朝一はその日の帰宅後、妻・夕子から妊娠を告げられる。朝一が何かの病気と勘違いしているのでは?と………[もっと読む]

[文]山脇麻生(ライター) [掲載]2017年02月19日

将棋めし(1) [作]松本渚 [将棋監修]広瀬章人八段

将棋めし(1) [作]松本渚 [将棋監修]広瀬章人八段

■対局時の食事に注目、実在店も登場  多様化細分化の進む食マンガ界に、またひとつニッチな新作が現れた。題材は棋士の対局時の食事。確かに将棋記事にも誰が何を食べたか書いてあったりするが、そこを攻めてくるとは奇手である。 ………[もっと読む]

[文]南信長(マンガ解説者) [掲載]2017年02月12日

BEASTARS(1) [作]板垣巴留

BEASTARS(1) [作]板垣巴留

■動物の学園ドラマが映す人間社会  動物キャラによる学園ドラマだ。人間は登場しない。巨大なゾウから小さなネズミまで、雑多な動物たちの擬人化された世界が描かれる。  一見穏やかな生活ぶりだが、同居する彼らは草食動物と肉食………[もっと読む]

[文]ササキバラ・ゴウ(まんが編集者) [掲載]2017年02月05日

タイムスリップオタガール(1) [作]佐々木陽子

タイムスリップオタガール(1) [作]佐々木陽子

■中学生に戻り、三十路の会話力を発揮  気楽な子供の頃に戻りたい——なんて言う人がいるけれど、本当に戻ったら大変だ。特にオタクの場合どうなるかを描いたのが本作である。  30歳のオタク女子が同人誌即売会の帰りに線路に転………[もっと読む]

[文]南信長(マンガ解説者) [掲載]2017年01月22日

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