ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

「トランプ時代」の新世界秩序 [著]三浦瑠麗

「トランプ時代」の新世界秩序 [著]三浦瑠麗

■冷戦後からの脱却  一昨年ぐらいからテレビに登場するようになった気鋭の国際政治学者、三浦瑠麗。アメリカ大統領選挙が進むにつれ、理路整然と、時に微笑を浮かべながら自説を語る姿を何度も見かけた。そんな三浦の『「トランプ時………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年02月21日

うつヌケ―うつトンネルを抜けた人たち [著]田中圭一

うつヌケ―うつトンネルを抜けた人たち [著]田中圭一

■トンネル脱出  うつ病に悩む人は多い。ぼくのまわりにも何人かいるし、他人事ではない。  田中圭一の『うつヌケ』は、うつ病を真っ暗なトンネルにたとえ、そこから抜け出した人びとに取材したコミックエッセイである。  はじめ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年02月15日

感じるままに生きなさい [著]星野文紘

感じるままに生きなさい [著]星野文紘

■修験道の感じる能力  副題に「山伏の流儀」とあるように、『感じるままに生きなさい』の著者、星野文紘は現役の山伏だ。肩書は「羽黒山伏」となっている。  17世紀からつづく出羽三山の宿坊「大聖坊」の13代目であり、いまも………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年02月07日

がん消滅の罠ー完全寛解の謎 [著]岩木一麻

がん消滅の罠ー完全寛解の謎 [著]岩木一麻

■このミス大賞受賞作  苦痛さえコントロールできるなら、がんが一番いい死に方だといわれる。余命を宣告されてから死ぬまでの間に、いろいろと準備できるからだ。もっとも、だからといって、発がん性物質をもりもり食べる気にはなら………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年01月31日

サピエンス全史(上・下) [著]ユヴァル・ノア・ハラリ [訳]柴田裕之

サピエンス全史(上・下) [著]ユヴァル・ノア・ハラリ [訳]柴田裕之

■三つの重要な革命  私たち現生人類につながるホモ・サピエンスは、20万年前、東アフリカに出現した。その頃にはすでに他の人類種もいたのだが、なぜか私たちの祖先だけが生き延びて食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いた。40歳の………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年01月24日

ビッグヒストリー [著]デヴィッド・クリスチャン他 [日本語版監修]長沼毅

ビッグヒストリー [著]デヴィッド・クリスチャン他 [日本語版監修]長沼毅

■楽観論と悲観論  最近、スケールの大きな歴史本が注目されている。歴史を人類の歴史として、あるいは地球の歴史としてとらえる本だ。なかでも『ビッグヒストリー』のスケールはとびきり大きい。なにしろ宇宙が誕生してから現代、そ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年01月17日

あひる [著]今村夏子

あひる [著]今村夏子

■日常の不吉な影  今村夏子は寡作で知られる。6年前に三島賞を受賞した『こちらあみ子』が刊行されて以降、世に出た作品は、同作の文庫化のために書かれた1作しかなかった。だから、昨春、地方出版社が創刊した文芸誌に今村の新作………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年01月10日

おじさん仏教 [著]小池龍之介

おじさん仏教 [著]小池龍之介

■晩年の死生観  子どものころ、大人は立派だと思っていた。自信たっぷりで、怖いものなさそうで。ところが自分が中高年になってみてわかった。ほんとうの中高年は、不安と後悔と嫉妬と怒りでいっぱいなのだ。  小池龍之介『おじさ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年12月20日

命売ります [著]三島由紀夫

命売ります [著]三島由紀夫

■晩年の死生観  今年も暮れようとしている時に間の抜けた話だが、去年は三島由紀夫の生誕90年、没後45年という節目の年だった。それを機に新たな帯(隠れた怪作小説発見!)を巻かれて部数を伸ばした『命売ります』は、現在も新………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年12月13日

紙の城 [著]本城雅人

紙の城 [著]本城雅人

■新聞の力と可能性  10年後、新聞はどうなっているだろう。今のままか、違う形態になっているか、それとも消滅しているか。  本城雅人の長編小説『紙の城』は、IT企業による新聞社買収を描く。200万部の全国紙を発行する東………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年12月06日

九十歳。何がめでたい [著]佐藤愛子

九十歳。何がめでたい [著]佐藤愛子

■潔いヤバン人  佐藤愛子のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』の魅力は、このタイトルに集約されている。次のような文章を読むと、そう思う。 〈ああ、長生きするということは、全く面倒くさいことだ。耳だけじゃない。眼も悪い。………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年11月29日

世界のエリートがやっている最高の休息法 [著]久賀谷亮

世界のエリートがやっている最高の休息法 [著]久賀谷亮

■瞑想で脳を休ませる  しばらく前から「マインドフルネス」という言葉をよく目にする。アメリカのセレブたちがハマっているなんて噂も聞く。久賀谷亮『世界のエリートがやっている最高の休息法』は、タイトルにこそ謳われていないが………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年11月22日

薄情 [著]絲山秋子

薄情 [著]絲山秋子

■境界域に生きる自覚  今年度の谷崎潤一郎賞を受賞した絲山秋子の長篇小説『薄情』は、関東平野の北西端に位置する群馬県高崎市とその周辺が舞台だ。主人公の宇田川静生はこの高崎で生まれ育ち、地元の宮司である伯父の跡を継ぐため………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年11月15日

いま世界の哲学者が考えていること [著]岡本裕一朗

いま世界の哲学者が考えていること [著]岡本裕一朗

■世界はどうなるか  20代のころは、「現代思想」や「エピステーメー」などの雑誌を、「流行通信」や「ブルータス」と同じような気分で買い、最新流行の思想をチェックしていた。30年以上も昔のことだ。書店も思想・哲学の棚は熱………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年11月08日

やり抜く力 [著]アンジェラ・ダックワース [訳]神崎朗子

やり抜く力 [著]アンジェラ・ダックワース [訳]神崎朗子

■継続こそが力なり  米国内では「天才賞」とも称されるマッカーサー賞を3年前に受賞したペンシルベニア大学心理学教授、アンジェラ・ダックワース。彼女がその研究成果をまとめた『やり抜く力』はこう主張する。  どの分野であれ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年11月01日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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