ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

文藝芸人

文藝芸人

■物語をつくる力  又吉直樹の長編小説第2作「劇場」は賛否両論のようだが、又吉ブームはまだまだ続く。よしもとと文藝春秋がコラボした文芸誌「文藝芸人」が登場した。ブームにあやかり、あわよくば第2の又吉探しということなのか………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年04月11日

魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く [著]奥野修司

魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く [著]奥野修司

■死者とともに生きる  今年の3月11日、私は奥野修司『魂でもいいから、そばにいて』を読んで過ごした。  この本は、ノンフィクション作家である奥野が3年半にわたって被災地に足を運び、遺族から聞いた16話の霊体験を春、夏………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年04月04日

裸足で逃げる―沖縄の夜の街の少女たち [著]上間陽子

裸足で逃げる―沖縄の夜の街の少女たち [著]上間陽子

■構造化された暴力  体調が悪いとき、痛みは弱い部分に出る。社会も同じだ。世の中の歪みは、もっとも弱い者にしわ寄せされる。  上間陽子『裸足で逃げる』は、沖縄のキャバクラで働く少女たちにインタビューしたノンフィクション………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年03月28日

応仁の乱 [著]呉座勇一

応仁の乱 [著]呉座勇一

■だらだらと続く大乱  小学校の教科書で紹介されていることもあってか、「応仁の乱」の知名度は高い。しかし、それがどのような戦乱だったのかと問われると、多くの日本人が口ごもる。室町後期に京都でおきた……戦国時代のきっかけ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年03月21日

わたしの好きな仏さまめぐり [著]瀬戸内寂聴

わたしの好きな仏さまめぐり [著]瀬戸内寂聴

■寂聴さんの見仏旅行  京都や奈良の寺で、ひとり仏像をじっと見つめる若い女性をよく見かける。仏像ブームが続いているのだ。いとうせいこうとみうらじゅんによる仏像見学紀行『見仏記』が話題になったのが90年代なかばだから、か………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年03月14日

夫のちんぽが入らない [著]こだま

夫のちんぽが入らない [著]こだま

■過去も現状も客観視  本も雑誌もなるべく書店で購入する私だが、この本はネット通販で入手した。こだま著『夫のちんぽが入らない』。本に巻かれた帯には、〈衝撃の実話。絶望の果ての、揺るぎない希望〉とあった。  大学入学のた………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年03月07日

きずなと思いやりが日本をダメにする [著]長谷川眞理子、山岸俊男

きずなと思いやりが日本をダメにする [著]長谷川眞理子、山岸俊男

精神論は有害だ  心がけで背は伸びない。以前、養老孟司さんから聞いたことばだ。ぼくの座右の銘にしている。世の中、精神論は役に立たない。  長谷川眞理子と山岸俊男の『きずなと思いやりが日本をダメにする』を読んで、精神論は………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年02月28日

「トランプ時代」の新世界秩序 [著]三浦瑠麗

「トランプ時代」の新世界秩序 [著]三浦瑠麗

■冷戦後からの脱却  一昨年ぐらいからテレビに登場するようになった気鋭の国際政治学者、三浦瑠麗。アメリカ大統領選挙が進むにつれ、理路整然と、時に微笑を浮かべながら自説を語る姿を何度も見かけた。そんな三浦の『「トランプ時………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年02月21日

うつヌケ―うつトンネルを抜けた人たち [著]田中圭一

うつヌケ―うつトンネルを抜けた人たち [著]田中圭一

■トンネル脱出  うつ病に悩む人は多い。ぼくのまわりにも何人かいるし、他人事ではない。  田中圭一の『うつヌケ』は、うつ病を真っ暗なトンネルにたとえ、そこから抜け出した人びとに取材したコミックエッセイである。  はじめ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年02月15日

感じるままに生きなさい [著]星野文紘

感じるままに生きなさい [著]星野文紘

■修験道の感じる能力  副題に「山伏の流儀」とあるように、『感じるままに生きなさい』の著者、星野文紘は現役の山伏だ。肩書は「羽黒山伏」となっている。  17世紀からつづく出羽三山の宿坊「大聖坊」の13代目であり、いまも………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年02月07日

がん消滅の罠ー完全寛解の謎 [著]岩木一麻

がん消滅の罠ー完全寛解の謎 [著]岩木一麻

■このミス大賞受賞作  苦痛さえコントロールできるなら、がんが一番いい死に方だといわれる。余命を宣告されてから死ぬまでの間に、いろいろと準備できるからだ。もっとも、だからといって、発がん性物質をもりもり食べる気にはなら………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年01月31日

サピエンス全史(上・下) [著]ユヴァル・ノア・ハラリ [訳]柴田裕之

サピエンス全史(上・下) [著]ユヴァル・ノア・ハラリ [訳]柴田裕之

■三つの重要な革命  私たち現生人類につながるホモ・サピエンスは、20万年前、東アフリカに出現した。その頃にはすでに他の人類種もいたのだが、なぜか私たちの祖先だけが生き延びて食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いた。40歳の………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年01月24日

ビッグヒストリー [著]デヴィッド・クリスチャン他 [日本語版監修]長沼毅

ビッグヒストリー [著]デヴィッド・クリスチャン他 [日本語版監修]長沼毅

■楽観論と悲観論  最近、スケールの大きな歴史本が注目されている。歴史を人類の歴史として、あるいは地球の歴史としてとらえる本だ。なかでも『ビッグヒストリー』のスケールはとびきり大きい。なにしろ宇宙が誕生してから現代、そ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2017年01月17日

あひる [著]今村夏子

あひる [著]今村夏子

■日常の不吉な影  今村夏子は寡作で知られる。6年前に三島賞を受賞した『こちらあみ子』が刊行されて以降、世に出た作品は、同作の文庫化のために書かれた1作しかなかった。だから、昨春、地方出版社が創刊した文芸誌に今村の新作………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2017年01月10日

おじさん仏教 [著]小池龍之介

おじさん仏教 [著]小池龍之介

■晩年の死生観  子どものころ、大人は立派だと思っていた。自信たっぷりで、怖いものなさそうで。ところが自分が中高年になってみてわかった。ほんとうの中高年は、不安と後悔と嫉妬と怒りでいっぱいなのだ。  小池龍之介『おじさ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年12月20日

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