話題の新刊(週刊朝日)

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話題の新刊(週刊朝日)

週刊朝日の新刊案内コーナー。幅広いジャンルから、話題の本をピックアップして紹介しています。

バックナンバー:2011年

光年の森 [著]谷口ジロー

光年の森 [著]谷口ジロー

 昨年2月に他界した谷口の絶筆遺作である。巻末の追悼文で、欧州では小津安二郎以上に尊敬されたと、仕事を共にした関川夏央が書き、病院に日参した編集者が闘病中の様子を綴る。 「風景が持つ感情」を語らせたいとの構想で描いたとい………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2018年02月06日

西郷隆盛はどう語られてきたか [著]原口 泉

西郷隆盛はどう語られてきたか [著]原口 泉

「維新の三傑」と呼ばれながらも、西南戦争で賊臣となった西郷隆盛。幕末明治の偉人ながら、彼ほど実像がわかりにくい人物はいないだろう。国内外70人以上の政治家、作家などの西郷論を紹介する。  西郷については「人望は絶大だが、………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2018年02月06日

1968[1]文化 [編]四方田犬彦

1968[1]文化 [編]四方田犬彦

 前書きがストイックだ。「ノスタルジアと装われた無関心。いずれの立場をとるにしても、あの5年間に日本社会が潜り抜けた文化的体験を、言説として浮かび上がらせることはできない」  本書は1968年から72年までの政治の季節を………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2018年02月06日

退屈をあげる [著]坂本千明

退屈をあげる [著]坂本千明

 背表紙の中央に猫が背を向けて座っている。ハードカバーの紙版画絵本で、主人公は推定1歳の元野良猫だ。  冬の朝、集合ポストの下で風雨をしのいでいると目があった。これが作者と目ヤニだらけの衰弱した子猫との出会い。ペット不可………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2018年01月30日

俺たちの「戦力外通告」 [著]高森勇旗

俺たちの「戦力外通告」 [著]高森勇旗

 日本の会社員ならば突然、クビを宣告されることは稀だろうが、プロ野球の選手は常に引退と隣り合わせである。  本書では25人の戦力外通告を受けた元プロ野球選手の人生を追う。2軍で戦力外通告に怯え続けた者もいれば、「これから………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2018年01月30日

10 RULES―最高のキャリアを作る10のルール [著]アリッサ・マストロモナコ [訳]三輪美矢子

10 RULES―最高のキャリアを作る10のルール [著]アリッサ・マストロモナコ [訳]三輪美矢子

 ホワイトハウスの上級職である大統領補佐官。32歳にしてその座を射止め、バラク・オバマ前大統領のビジネスパートナーとして活躍した著者が、自身の信条を10にまとめた書。  政治と無縁の世界で育った彼女だが、幼い頃より「人生………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2018年01月30日

吹上奇譚―第一話 ミミとこだち [著]吉本ばなな

吹上奇譚―第一話 ミミとこだち [著]吉本ばなな

 長年ベストセラー作家として名をはせてきた著者が「五十年かけて会得した秘密の書き方」によって執筆したという。「海と山に囲まれた孤島」のような吹上町で育った、夢の中で現実を知る能力や、死者を自在に動かす能力を持った双子の姉………[もっと読む]

[文]若林良 [掲載]2018年01月23日

テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅 [著]児玉博

テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅 [著]児玉博

 キーマンの肉声を根こそぎ聞き出し、綿密に紡いでいくストーリー展開は、著者の真骨頂である。  主人公は東芝の第15代社長西田厚聰氏。米原発メーカー、ウェスチングハウス(WH)の買収を決断して約6400億円を投じ、強気な経………[もっと読む]

[文]前田伸也 [掲載]2018年01月23日

チェロと私と牧羊犬と [著]八月長安 [訳]納村公子

チェロと私と牧羊犬と [著]八月長安 [訳]納村公子

 本書の著者紹介には中国の青春文学の旗手とある。1987年生まれ、北京大学卒業の才媛。中国版ツイッターともいえるウェイボーのフォロワーは100万人超の人気作家だ。日本語の情報がなかなか見つからないのだが、おそらく今作が初………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2018年01月23日

43回の殺意 [著]石井光太

43回の殺意 [著]石井光太

 2015年2月、川崎市の多摩川河川敷で中学1年生が少年3人にカッターナイフで43回切りつけられて殺害された。不良たちによる凶悪犯罪とも報じられたが、本書を読むと印象は一変する。 「加害者も社会的弱者だった」とすれば紋切………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2018年01月16日

千の扉 [著]柴崎友香

千の扉 [著]柴崎友香

 夫の祖父が足を骨折して療養する間、留守宅である都営団地に住む39歳の女性「千歳」の目線で語られる物語だ。  終戦の年に15歳だった祖父勝男は、団地の造成から見てきた。老いを迎えた勝男から、ある人捜しを依頼された千歳は、………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2018年01月16日

女子高生 制服路上観察 [著]佐野勝彦

女子高生 制服路上観察 [著]佐野勝彦

 学生服メーカーの研究員として高校生にインタビューを続けてきた著者が、制服をめぐる学校と生徒の暗闘や学生服業界の裏話を綴る。  なぜ生徒は制服を着崩すのか?ということについて真摯に探究する著者の姿勢がいい。着崩しを頭ごな………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2018年01月16日

世界史を変えた「明治の奇跡」―インテリジェンスの父・川上操六のスパイ大作戦 [著]前坂俊之

世界史を変えた「明治の奇跡」―インテリジェンスの父・川上操六のスパイ大作戦 [著]前坂俊之

 日清戦争(1894~95年)を完勝に導いた川上操六・陸軍参謀総長(1848~99)を中心に、明治日本のインテリジェンス(諜報活動)について考えた作品。川上はドイツ陸軍のモルトケ参謀総長に約1年半、戦略、戦術を学んだ。帰………[もっと読む]

[文]村井重俊 [掲載]2018年01月09日

暴走老人・犯罪劇場 [著]高橋ユキ

暴走老人・犯罪劇場 [著]高橋ユキ

 高齢犯罪者はここ20年で4倍に膨らみ5万人に迫っている。犯罪全体が減少する中、高齢者人口の増加もあり、高止まりしている。  高齢者はなぜ暴走するのか。裁判傍聴マニアの著者によれば、カネの問題や不寛容さがひきがねになって………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2018年01月09日

明日も、アスペルガーで生きていく。 [著]国実マヤコ [医療監修]西脇俊二

明日も、アスペルガーで生きていく。 [著]国実マヤコ [医療監修]西脇俊二

 空気が読めない「困った人」には職場でも学校でも、そこそこ遭遇した。だけど「困った人」は、本当に「困った人」なのだろうか。  この本に描かれた8人の物語にふれると、そんな疑問がわく。「言葉がもったいないからしゃべらない」………[もっと読む]

[文]阿部英明 [掲載]2018年01月09日

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