話題の新刊(週刊朝日)

話題の新刊(週刊朝日)

話題の新刊(週刊朝日)

週刊朝日の新刊案内コーナー。幅広いジャンルから、話題の本をピックアップして紹介しています。

バックナンバー:2011年

うなぎ女子 [著]加藤元

うなぎ女子 [著]加藤元

 うなぎはなぜこんなに愛されるのか。それは「潔さ」ゆえだ、と本書を読んで思った。うなぎを食す。それは目の前のお重と向き合う一本勝負。大きな節目に大切な人と食べる意味がそこにあるのではないか。  というのも、この短編集に登………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2017年09月26日

水を石油に変える人―山本五十六、不覚の一瞬 [著]山本一生

水を石油に変える人―山本五十六、不覚の一瞬 [著]山本一生

「そんな馬鹿な」と叫びたくなるタイトルだ。水は石油に変わるわけがないのだが、第2次世界大戦が始まる直前、海軍の中枢をも巻き込み、幾度も実験が繰り返されていたというから驚きだ。  騒動の中心にいたのは、かつて「藁から真綿を………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2017年09月26日

「ポスト真実」の時代 [著]津田大介、日比嘉高

「ポスト真実」の時代 [著]津田大介、日比嘉高

 ポスト真実(postーtruth)とは、事実が軽視され、嘘がまかり通る政治やメディアの状況を表す新語だ。イギリスのオックスフォード英語辞書が2016年の言葉に選んだことで世界的に広まった。  本書はこの流行語を手がかり………[もっと読む]

[文]亀松太郎 [掲載]2017年09月26日

往復書簡―初恋と不倫 [著]坂元裕二

往復書簡―初恋と不倫 [著]坂元裕二

「カルテット」「Mother」「最高の離婚」など、人気ドラマの脚本家・坂元裕二が、過去に手がけた2作の朗読劇の書籍化。  収載の2編とも、2人の登場人物の会話(メールのやり取り)だけで進められる会話劇で、いわゆるト書きは………[もっと読む]

[文]太田サトル [掲載]2017年09月19日

虹色のチョーク―働く幸せを実現した町工場の奇跡 [著]小松成美

虹色のチョーク―働く幸せを実現した町工場の奇跡 [著]小松成美

 社員の7割が知的障がい者である川崎市内のチョーク製造会社「日本理化学工業」の、福祉への取り組みと経営姿勢に迫ったノンフィクション作品。3年半にわたる取材をもとに“日本でいちばん大切にしたい会社”と呼ばれる理由や、障がい………[もっと読む]

[文]相原透 [掲載]2017年09月19日

子どもたちの階級闘争―ブロークン・ブリテンの無料託児所から [著]ブレイディみかこ

子どもたちの階級闘争―ブロークン・ブリテンの無料託児所から [著]ブレイディみかこ

 英国・ブライトンに20年以上住む著者が、保育士として関わった、「全国最悪の水準」にある託児所での見聞録。  最下層の子どもたちに未来をと一人の女性がつくった託児所で、かつては白人の最下層とインテリ・ヒッピー、それに移民………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2017年09月19日

カリスマ解説員の楽しい星空入門 [著]永田美絵 [写真]八板康麿 [星座絵]矢吹浩

カリスマ解説員の楽しい星空入門 [著]永田美絵 [写真]八板康麿 [星座絵]矢吹浩

 夏から秋にかけて夜空を見あげる機会が増える気がする。夜風にあたりながら、あるいは旅の宿で窓辺にもたれて。ゆったりとした気持ちで星を眺めるのは格別だ。  本書は、星を眺める時間を更に豊かにしてくれるかもしれない。プラネタ………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2017年09月12日

石つぶて―警視庁 二課刑事の残したもの [著]清武英利

石つぶて―警視庁 二課刑事の残したもの [著]清武英利

 外務省の役人が機密費を着服、私的流用していた事件を覚えているだろうか。供述によると、詐取した額は5億円以上。競走馬やマンションの購入、愛人へのプレゼント代などに消えた。  2001年に起きた大事件。捜査二課の4人の刑事………[もっと読む]

[文]大川恵実 [掲載]2017年09月12日

ほとんど見えない [著]マーク・ストランド [訳]森邦夫

ほとんど見えない [著]マーク・ストランド [訳]森邦夫

「アメリカ桂冠詩人」の称号を与えられた著者による散文集。収められている47篇のほとんどが1ページに満たない短い作品だ。だが、ある夫婦の会話やイメージの描写、著者自身の独白のような文章など、一つひとつに短編小説のような内容………[もっと読む]

[文]後藤明日香 [掲載]2017年09月12日

江戸・明治 百姓たちの山争い裁判 [著]渡辺尚志

江戸・明治 百姓たちの山争い裁判 [著]渡辺尚志

 土地の権利を巡る争いは今に始まった話ではない。特に江戸時代の百姓は生活の山への依存度は高く、利用権を巡り度々衝突し、訴訟が起きた。  彼らが裁判に臨む姿勢は我々の想像を超える。大きな訴訟が起きると訴状や返答書が次々に書………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2017年09月05日

愛と子宮に花束を―夜のオネエサンの母娘論 [著]鈴木涼美

愛と子宮に花束を―夜のオネエサンの母娘論 [著]鈴木涼美

 著者は大学院で社会学を専攻後、5年半の新聞記者経験を経て作家になった。だが以前はAVに出演。現在は社会学者としても注目される。その異色の経歴を振り返りつつ、母との愛憎に満ちた関係性をエッセイにまとめた。  夜の世界の狂………[もっと読む]

[文]若林 良 [掲載]2017年09月05日

本当に強い人、強そうで弱い人―心の基礎体力の鍛え方 [著]川村則行

本当に強い人、強そうで弱い人―心の基礎体力の鍛え方 [著]川村則行

 ストレス社会と言われて久しい。「ストレスを癒やす力を持ち、悩みからの出口を見出す一助に」と国立精神・神経センターなどで患者を診てきた精神科医の著者は語る。  本書はタイトルにあるように人間の強さ(弱さ)にスポットをあて………[もっと読む]

[文]山内リカ [掲載]2017年09月05日

今日はヒョウ柄を着る日 [著]星野博美

今日はヒョウ柄を着る日 [著]星野博美

 東京の下町の商店街に生まれ育った著者のエッセイ集。「溢れているのは、人情味ではなく、人間味」だと断言する。例えば小学生の頃、文房具屋で商品を見ながらしゃがみこんでいると「買うの、買わないの?」とハタキで追い払われた。お………[もっと読む]

[文]朝山 実 [掲載]2017年08月29日

「白い恋人」奇跡の復活物語 [著]石水 創

「白い恋人」奇跡の復活物語 [著]石水 創

 北海道土産「白い恋人」の賞味期限改ざんが2007年に発覚してから10年。一時は倒産も危ぶまれた製造元の石屋製菓はその後、売り上げをV字回復させ、16年度には過去最高を更新した。当時、跡継ぎとして入社した直後だった現在の………[もっと読む]

[文]内山菜生子 [掲載]2017年08月29日

長夜の眠り―釈迢空の一首鑑賞 [著]秋山佐和子

長夜の眠り―釈迢空の一首鑑賞 [著]秋山佐和子

 難しいと言われがちな釈迢空の短歌を身近に感じられるよう、孫弟子の歌人が代表歌を含めて自由に鑑賞する。 「青山と 高断り岸の 彼方は波──。村あればかならず 汽車とまるなり」。昭和5年晩夏の、東北への旅の終盤。「汽車は、………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2017年08月29日

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