ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

住友銀行秘史 [著]國重惇史

住友銀行秘史 [著]國重惇史

■戦後最大の不正経理  こんなヤツらにカネを預けて大丈夫なのか? 読みながらつくづく思った。  國重惇史の『住友銀行秘史』は、イトマン事件について当時の住友銀行内から観察したノンフィクションである。戦後最大の不正経理と………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年10月25日

詩、ってなに? [編]平田俊子

詩、ってなに? [編]平田俊子

■自由は最大の欠点か  小学生の頃、授業で実作まで経験したはずなのに、いざ「詩とは何か?」と問われると、すっきりとは答えられない。カラオケではいろんな歌詞を熱唱しても、現代詩なんて読んだことがない──多くの日本人にとっ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年10月18日

人口と日本経済 [著]吉川洋

人口と日本経済 [著]吉川洋

■鍵はイノベーション 「人口減少」は今もっとも関心を集めるキーワードのひとつだ。景気が悪いのも、年金制度が崩壊しそうなのも、みんな人口減少のせい。  吉川洋『人口と日本経済』は、人口減少問題を経済学の観点で整理した本で………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年10月11日

怒り 上・下 [著]吉田修一

怒り 上・下 [著]吉田修一

■信じることの難しさ  吉田修一の『怒り』が新刊として発売されたのは2年余り前だが、この秋、映画化によってあらためて注目されている。これを機に新しく巻かれた文庫本のカバーには、渡辺謙ら出演俳優の顔写真が組まれ、華やかだ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年10月04日

日本語のために―池澤夏樹=個人編集 日本文学全集30

日本語のために―池澤夏樹=個人編集 日本文学全集30

■まるで文体カタログ  日本語がこんなにも豊かで多様だったとは! 驚いたというよりも、感動した。 『日本語のために』は「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の第30巻。 「古事記」から現代までさまざまな日本文学を集めた全………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年09月27日

〆切本 [著]夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹など全90人

〆切本 [著]夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹など全90人

■人生の小さな関門  私はいま、迫りくる〆切り時刻に怯えながら『〆切本』について書こうとしている。  この本には明治から現代までの名だたる作家、詩人、学者、漫画家ら90人が綴った〆切りにまつわる話、94篇が掲載されてい………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年09月20日

「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち [著]石井光太

「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち [著]石井光太

■親子3代の負の連鎖  自分の子に対して虐待や育児放棄をする親の多くは、本人もそのような環境下で育っている。20年ほど前から指摘されてきたこの事実を、石井光太の『「鬼畜」の家』はあらためて突きつける。  厚木市幼児餓死………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年09月13日

罪の声 [著]塩田武士

罪の声 [著]塩田武士

■グリ森の子どもたち  もしもグリコ・森永事件で脅迫に使われたのが、幼いころの自分の声だったら……。塩田武士の『罪の声』は、大人になった「声の主」が事件の真相に迫るミステリーである。  3億円事件と並んで昭和最大の未解………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年09月13日

戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗 [著]加藤陽子

戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗 [著]加藤陽子

■戦争しかない、のか  いわゆる「大東亜戦争」を振り返る本を読むたびに、なぜあんなバカなことをしたのかと思う。加藤陽子の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫)は、その疑問に答える本だった。まるで開戦前夜の当………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年08月30日

コンビニ人間 [著] 村田沙耶香

コンビニ人間 [著] 村田沙耶香

■私たちの脆弱な正常  第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香『コンビニ人間』の主人公の女性は、子どもの頃から常識に欠けるという理由で変人扱いをうけ、家族にも迷惑をかけてきた。そのために最小限の言葉だけを発し、自発的な行………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年08月23日

日本会議の正体 [著] 青木理

日本会議の正体 [著] 青木理

■安倍政権に強い影響  なんで日本は急に右旋回しちゃったんだろう……唖然、呆然、慄然とする。ネットのせいなのか、民主党政権がスカだったからか。  青木理『日本会議の正体』を読むと、こうなった背景が理解できる。  日本会………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年08月08日

記憶の渚にて [著]白石一文

記憶の渚にて [著]白石一文

■兄の死の真相を探る  白石一文の最新刊『記憶の渚にて』は、タイトルどおり記憶をテーマにした3部構成の長篇小説だ。  物語は、世界的にも著名な日本人作家の不審死とその弟が抱く疑念からはじまる。兄らしくない遺書の内容、遺………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年08月02日

パルプ [著]チャールズ・ブコウスキー [訳]柴田元幸

パルプ [著]チャールズ・ブコウスキー [訳]柴田元幸

■怪作 探偵小説  本屋に行ったら、『パルプ』の帯が前の週とは違うものになっていた。「伝説の怪作、解禁!」「やっと手に入る!」などと赤・黄・紺の文字で手書きふう。好評・大増刷につき帯を変更したようだが、場末の洋品店のポ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年07月26日

求愛 [著]瀬戸内寂聴

求愛 [著]瀬戸内寂聴

■愛欲の始末の悪さ  今年94歳になった瀬戸内寂聴が初めての掌小説集、『求愛』を上梓した。  骨折や胆嚢がんの手術による休載をはさみながら文芸誌に書きつがれた30篇。どれも原稿用紙5枚前後と短いが、老若男女を問わない主………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年07月20日

現代思想の遭難者たち [著]いしいひさいち

現代思想の遭難者たち [著]いしいひさいち

■現代思想をギャグで理解  哲学や思想を漫画で解説する本はいろいろある。古くは「リウスの現代思想学校」シリーズ(晶文社)、最近では「まんがで読破」シリーズ(イースト・プレス)など。だが、いしいひさいちの『現代思想の遭難………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年07月13日

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