ひもとく

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読書面に連載。時事的なテーマを取り上げ、問題を深く読み解く本を紹介します。(2016年春開始)

ボブ・ディラン 希望を歌い継ぐ、尊厳のため 近藤康太郎

ボブ・ディラン 希望を歌い継ぐ、尊厳のため 近藤康太郎

 ニューヨークのツインタワーに2機の旅客機が突っ込んだ2001年9月11日、タワーのすぐ近くで取材していた。崩壊するビルから、こけつまろびつ逃げた。世界が終わる、と思った。自分の日常生活、仕事、すべてに意味を見いだせなく………[もっと読む]

[文]近藤康太郎(本紙記者) [掲載]2016年11月20日

大相撲、より深く 「人生修業」の集大成を土俵で 

大相撲、より深く 「人生修業」の集大成を土俵で 

 一年納めの九州場所が始まる。2016年の大相撲界を振り返れば、1月の初場所で大関琴奨菊が初優勝。日本出身力士の優勝は10年ぶりのことだった。その後は、好成績を挙げ続けた大関稀勢の里の綱取りが話題に。先の9月秋場所では大………[もっと読む]

[文]佐藤祥子(相撲ライター) [掲載]2016年11月13日

生命科学と基礎研究 真理を探究する人間ドラマ 岩崎博史

生命科学と基礎研究 真理を探究する人間ドラマ 岩崎博史

 今年のノーベル医学生理学賞が大隅良典氏に決まった。受賞理由は、オートファジーのメカニズムの発見である。「オートファジー(autophagy)」とはギリシャ語の「自己(auto)」と「食する(phagy)」を組み合わせた………[もっと読む]

[文]岩崎博史(東京工業大学教授・分子生物学) [掲載]2016年11月06日

アメリカ大統領選 疑似共同体作る空気に危機感 生井英考

アメリカ大統領選 疑似共同体作る空気に危機感 生井英考

 今年の米大統領選の混乱ぶりを見るにつけ、あれは一体なんだったのだろうと信じがたい思いがする。8年前、バラク・オバマ現大統領を誕生させたあの熱狂と興奮である。  彼が支持された主因はなにより「対立を越えたひとつのアメリカ………[もっと読む]

[文]生井英考 [掲載]2016年10月30日

本で「つながる」 人生が変わり、世界も変わる? 鴻巣友季子

本で「つながる」 人生が変わり、世界も変わる? 鴻巣友季子

 最近「つながる」という言葉は、電子メディアにばかり使われている気がする。面識のない相手とフェイスブックで気軽に「友だち」になる一方、そのネットワークから外れれば、あっけなく絆は失われる。そんなことに思い致しつつ、人と人………[もっと読む]

[文]鴻巣友季子 [掲載]2016年10月23日

相模原事件が問うもの 少数派の排除、暴力を生む

相模原事件が問うもの 少数派の排除、暴力を生む

 7月26日、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所していた19人の方々が尊い命を失うという、痛ましい事件が起きた。生まれつき脳性まひという障害を持ち、車いすで生活する私にとって、この事件の衝撃は大きかった。 ………[もっと読む]

[文]熊谷晋一郎 [掲載]2016年10月16日

日ソ共同宣言60年 内外の冷戦、領土問題が混乱

日ソ共同宣言60年 内外の冷戦、領土問題が混乱

 12月15日、山口県でプーチン大統領を迎えて日ロ首脳会談が開かれる。戦後70年余、いまだ締結されていない日ロ平和条約への期待が高まっている。  その際、60年前に双方が批准した歯舞・色丹の引き渡しを約した「日ソ共同宣言………[もっと読む]

[文]下斗米伸夫 [掲載]2016年10月09日

著作権法改正 死後70年に保護延長の動き

著作権法改正 死後70年に保護延長の動き

 著作権の保護期間が作者の死後50年から70年に延長されるかもしれない。臨時国会で審議中のTPP(環太平洋経済連携協定)関連法案に著作権法改正が盛り込まれているからだ。延長されれば作家の孫やひ孫ら著作権者が印税をもらう期………[もっと読む]

[文]赤田康和 [掲載]2016年10月02日

広島カープの「物語」 一人で、みんなで、祭りを祝う

広島カープの「物語」 一人で、みんなで、祭りを祝う

 カープ25年ぶりの優勝の特徴は、多様なファンとの間に幾つもの“強い物語”がありうることだ。新球場の盛り上がりを経てこの十数年に熱狂した世代には「成長の物語」として、丸佳浩・野村祐輔らの育つ様を見た“達成の恍惚(こうこつ………[もっと読む]

[文]前田塁 [掲載]2016年09月25日

天皇の生前退位 在位28年で築き上げた「国体」

天皇の生前退位 在位28年で築き上げた「国体」

 8月8日に発表された「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」には、1945年8月15日の玉音放送で流された「終戦の詔書」を思わせる言い回しが使われている。例えば「どのような時にも国民と共にあり」は「常ニ爾(ナン………[もっと読む]

[文]原武史 [掲載]2016年09月18日

永六輔その世界 自由な言葉——読む、聴く、考える

永六輔その世界 自由な言葉——読む、聴く、考える

 短文作家という名称があるかどうか知らないが、永六輔を作家としてくくるとすれば、彼の全著作はすべて短い文章によって書かれている。  初期の著書『死にはする 殺されはしない』(話の特集・絶版)は論文調のエッセー集だった。長………[もっと読む]

[文]矢崎泰久 [掲載]2016年09月11日

自分なりに働く 身体と心の健康があってこそ

自分なりに働く 身体と心の健康があってこそ

 今、学校ではやたらと「キャリア教育」とか「職業意識」などという言葉が飛び交うようになったように見える。経営者目線に立て、グローバルな人材になれ、といった声も響いているようだ。仕事や将来について考える機会は、私が10代だ………[もっと読む]

[文]今野晴貴 [掲載]2016年09月04日

学校がつらい時は ひとりでいる時に、人は育つ

学校がつらい時は ひとりでいる時に、人は育つ

 この春、「『未来の担い手』を育てる本校の生徒は……」で始まる、ある中学校長の全校生徒に向けてのメッセージ文に出合った。そこには「笑顔が基本、みんな仲良し」とあり、「本校には『いじめ』はない。あるのは、『絆』だけ」と記さ………[もっと読む]

[文]清水真砂子 [掲載]2016年08月28日

科学にワクワク 人を解き放つ自然の不思議

科学にワクワク 人を解き放つ自然の不思議

 美しい踊りを前にして、理屈をこねるのは野暮(やぼ)だろう。ただ刮目(かつもく)して見る。魅了されるとはそういうことだ。  科学者とは、自然に魅了されてしまった人のことである。昆虫だろうが、天体だろうが、海洋だろうが、素………[もっと読む]

[文]森田真生(独立研究者) [掲載]2016年08月21日

歴史に学ぶ 次の戦争を起こさない責任 赤川次郎

歴史に学ぶ 次の戦争を起こさない責任 赤川次郎

 広島生まれの女優、綾瀬はるかが、自分の祖母をはじめ、広島、長崎から沖縄など各地で、すでに高齢となった戦争体験者の話を聞いた、『綾瀬はるか「戦争」を聞く』の中で、最も印象的なのは、婚約者が真珠湾攻撃に参加、撃墜されて死ん………[もっと読む]

[文]赤川次郎 [掲載]2016年08月14日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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