文豪の朗読

文豪の朗読

文豪の朗読

読書面に連載。朝日新聞が所蔵する文豪たちの自作の朗読を、識者が聴き、作品の魅力とともに読み解きます。(2016年春開始・2017年春終了)
→朝日新聞デジタル「文豪の朗読」(音声あり)http://www.asahi.com/culture/art/bungo-roudoku/

志賀直哉「暗夜行路」 いとうせいこうが聴く

志賀直哉「暗夜行路」 いとうせいこうが聴く

■文字感じさせるぶっきらぼう  今回聞けるのは後編第四部十九章、作品で最も有名なラストの盛り上がり、主人公時任謙作が自然との合一を感じる場面である。  小説の神様・志賀直哉はとにかくぶっきらぼうで、鼻に抜ける発音を多用………[もっと読む]

[文]いとうせいこう(作家) [掲載]2016年05月01日

吉川英治「宮本武蔵」 本郷和人が聴く

吉川英治「宮本武蔵」 本郷和人が聴く

■史実を越えた物語の「真実性」  「波騒(なみざい)は世の常である。波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚(ざこ)は歌い雑魚は躍る。けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を。水のふかさを」。かかる名文で閉じられるこの朗読は、大作『………[もっと読む]

[文]本郷和人(歴史学者) [掲載]2016年04月24日

室生犀星「抒情小曲集」 朝吹真理子が聴く

室生犀星「抒情小曲集」 朝吹真理子が聴く

■くちびるで生まれ直す言葉  ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの  二十代前半のときに書かれた詩を、七十二歳の犀星が朗読している。この録音の翌年に、犀星は没する。多くのひとが知っている、「抒情小曲集………[もっと読む]

[文]朝吹真理子(作家) [掲載]2016年04月17日

井伏鱒二「山椒魚」 島田雅彦が聴く

井伏鱒二「山椒魚」 島田雅彦が聴く

■若き日を突き放す語り口  説話や寓話(ぐうわ)は記憶に残りやすい。神話や諺(ことわざ)が長年に渡り、個々の経験との擦り合わせが行われ、身体的な記憶として強化されるのと似た効果があるのだろう。芥川は説話を近代化し、安吾………[もっと読む]

[文]島田雅彦 [掲載]2016年04月10日

谷崎潤一郎「春琴抄」 いとうせいこうが聴く

谷崎潤一郎「春琴抄」 いとうせいこうが聴く

■棒読み、芸能通のたいした「技」  谷崎の朗読は数年前、『新潮』の付録CDで『瘋癲(ふうてん)老人日記』の主役を務めているのを聴いたことがある。その時も驚いたのだが、文章に句読点の少ない谷崎が、ぷつりぷつりと意味を伝え………[もっと読む]

[文]いとうせいこう(作家) [掲載]2016年04月03日

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