売れてる本

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読書面に連載中。書店で売れている本、話題の本を、市川真人さん、武田砂鉄さん、佐々木俊尚さん、速水健朗さん、山口文憲さん、阿部嘉昭さん、瀧本哲史さんたちが取り上げ、評しています。

バックナンバー:2011年2010年2009年2008年2007年2006年

罪の声 [著]塩田武士

罪の声 [著]塩田武士

■15年温めた「グリ森」への思い  昭和最大の未解決事件「グリコ・森永事件」をモデルにした小説だと聞き、既に検証本や番組がいくらでも積もった題材に改めて首を突っ込んでいくリスクを感じつつ読み始めたのだが、そんな懸念はた………[もっと読む]

[文]武田砂鉄(ライター) [掲載]2016年12月04日

ポケットマスターピース01 カフカ [編]多和田葉子

ポケットマスターピース01 カフカ [編]多和田葉子

■時間が主題の“今”の小説  光文社の古典新訳文庫が話題を呼んで、亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』が百万部を数えたり、『星の王子さま』が倉橋由美子や池澤夏樹らの訳で各社から続々刊行されたり——世界文学の隆盛から時も流れ………[もっと読む]

[文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授) [掲載]2016年11月27日

心が折れる職場 [著]見波利幸

心が折れる職場 [著]見波利幸

■リスク回避へ、事例に説得力  その昔は神経衰弱だった。それがある時期からノイローゼになる。いまではそれをメンタル不調と呼んで「心が折れる」と文学的ないい回しもする。  では心が折れる職場とはどういう職場なのか。時代錯………[もっと読む]

[文]山口文憲(エッセイスト) [掲載]2016年11月20日

大本営発表―改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 [著]辻田真佐憲

大本営発表―改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 [著]辻田真佐憲

■従順なマスコミでいいのか  昨年来、頻繁に見聞きするようになった「政治的中立」という言葉。政治を動かす側が報じる側に対してこの言葉を強いる姿勢には違和感しかないが、「マスコミはもっと従順であれ」と凄(すご)む人たちは………[もっと読む]

[文]武田砂鉄(ライター) [掲載]2016年11月13日

九十歳。何がめでたい [著]佐藤愛子

九十歳。何がめでたい [著]佐藤愛子

■身を削り、真っすぐ毒づく  ある大手書店のレジには年齢確認ボタンがある。子どもから大人まで世代別に分かれ、50歳以上はなぜか十把一絡げにされているが、本書の読者層はまさにこの世代の女性たちだ。  目次に「いちいちうる………[もっと読む]

[文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2016年11月06日

どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法 [著]Eiko

どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法 [著]Eiko

■“あなたは変われる”と誘惑  開脚するためのストレッチ法の本が大ヒット中。人々は、なぜ突然開脚に目覚めたのか。  脚がベタッと開いたからといって何かトクするの? 体が硬いことに劣等感を持つ人が増えてる? ちなみに本書………[もっと読む]

[文]速水健朗(コラムニスト) [掲載]2016年10月30日

何様 [著]朝井リョウ

何様 [著]朝井リョウ

■就活から採用側へ、独白駆使  公開中の映画『何者』が素晴らしい。大学生男女5人の就活、その共同戦線と内心の違和感を、三浦大輔監督(劇団ポツドール主宰)がダイジェストに陥ることなく脚本化した。複雑な心理が精緻(せいち)………[もっと読む]

[文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2016年10月23日

おもしろい!進化のふしぎ―ざんねんないきもの事典 [監修]今泉忠明

おもしろい!進化のふしぎ―ざんねんないきもの事典 [監修]今泉忠明

■ツッコミタイトルに誘われて  珍しい生き物や、生き物のちょっと変わった性質を紹介する企画は、どうやら鉄板(必ずウケることがわかっている)ネタのようだ。数年前にも、イラスト入りでふしぎな生き物を紹介した『へんないきもの………[もっと読む]

[文]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2016年10月16日

強父論 [著]阿川佐和子

強父論 [著]阿川佐和子

■独裁者が鍛えたオヤジさばき  作者はオストロフスキーだったか。ソ連時代のロシアの国民文学に『鋼鉄はいかに鍛えられたか』というのがある。とうに忘れられた作品だが、この「強父」体験ドキュメントを読んでいるあいだ、なぜかず………[もっと読む]

[文]山口文憲(エッセイスト) [掲載]2016年10月09日

怒り(上・下) [著]吉田修一

怒り(上・下) [著]吉田修一

■3色の糸で織られた苦い布  吉田修一『怒り』は、3色の糸で織られた苦い布だ。世田谷、外房、沖縄の糸。冒頭、夫婦惨殺事件の描写があり、それぞれの地には犯人と特徴の合う身元不詳者がいる。読者は主人公たちの視点を共有、3人………[もっと読む]

[文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2016年10月02日

道徳感情はなぜ人を誤らせるのか―冤罪、虐殺、正しい心 [著]管賀江留郎

道徳感情はなぜ人を誤らせるのか―冤罪、虐殺、正しい心 [著]管賀江留郎

■凶悪事件から浮かぶ「正義」  殺人犯が捕まった後、犯人の友人にカメラを向け、「こんなことをする奴(やつ)とは思えなかった」といつも通りのコメントを拾い、いつも通りに怖がる。こうして急造される意外性に慣れる私たち。意外………[もっと読む]

[文]武田砂鉄(ライター) [掲載]2016年09月25日

プライベートバンカー―カネ守りと新富裕層 [著]清武英利

プライベートバンカー―カネ守りと新富裕層 [著]清武英利

■海外での節税、生臭く描く  「格差社会」がキーワードの今、貧困リポートと同様に資産家関連のリポートも興味を集める。資産家と言っても、高年収とか派手な消費をするということではない。本当の資産家は文字通り資産運用で生活し………[もっと読む]

[文]瀧本哲史(京都大学客員准教授) [掲載]2016年09月18日

日本人はどこから来たのか? [著]海部陽介

日本人はどこから来たのか? [著]海部陽介

■夢託され、祖先の旅を追体験  この夏、ちょっと残念な知らせが届いた。3万年前の航海の再現実験が失敗したのだ。多彩な研究者や探検家から成るチームを率いたのは、海部陽介・国立科学博物館人類史研究グループ長。当時大陸と地続………[もっと読む]

[文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2016年09月11日

日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか [著]矢部宏治

日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか [著]矢部宏治

■根源的な問い、まずは直視を  同じ行為をされても誰がしたかで生理的な好悪が異なるように、人が何かを認識や判断するとき、無意識の偏向(バイアス)が生じることは多い。上陸するゴジラを前に無根拠に「自分は大丈夫」とスマホを………[もっと読む]

[文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授) [掲載]2016年09月04日

海の見える理髪店 [著]荻原浩

海の見える理髪店 [著]荻原浩

■損なわれた家族に希望の光  小説には〈理髪店もの〉なるジャンルがあるようだ。  いや、これは私が勝手につけたネーミングで、実際にそんな分類があるわけではないが、主人公が小さな町の理髪店を訪れると、店の主人が問わず語り………[もっと読む]

[文]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2016年08月28日

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