ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

ギケイキ―千年の流転 [著]町田康

ギケイキ―千年の流転 [著]町田康

■駄洒落をかます義経  デビュー20周年を迎えた町田康の最新刊『ギケイキ 千年の流転』は、こんな文章ではじまる。 〈かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年07月05日

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

■強烈なオカミ意識  どうやら自民党と公明党は憲法問題を参院選の争点から隠すらしい。だが選挙後に改憲工作を始めるのは見え見えだ。集団的自衛権や戦争法(安保法)がそうだったように。だから、彼らがなにをやろうとしているのか………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年06月28日

夜を乗り越える [著]又吉直樹

夜を乗り越える [著]又吉直樹

■生き延びるために  芸人で作家の又吉直樹は、『火花』で芥川賞を受賞する前から、テレビ番組や雑誌で本の魅力について何度となく語っていた。その語りは訥々としたものであっても、紹介する作品を彼がきっちり精読した上で愛でてい………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年06月21日

何度でもオールライトと歌え [著]後藤正文

何度でもオールライトと歌え [著]後藤正文

■音楽の仕事と政治  アジアンカンフージェネレーションというバンドがある。略してアジカン。テレビにほとんど出ないが、若者を中心に絶大な人気を誇る。 『何度でもオールライトと歌え』は、アジカンのボーカル、後藤正文による初………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年06月14日

無私の日本人 [著]磯田道史

無私の日本人 [著]磯田道史

■浄化の力が宿る人  先月から上映されている映画「殿、利息でござる!」は、テレビ番組でもおなじみの歴史学者、磯田道史の評伝『無私の日本人』の穀田屋十三郎篇を原作としている。  時は明和3(1766)年、仙台藩の重い課役………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年06月07日

このあと どうしちゃおう [著]ヨシタケシンスケ

このあと どうしちゃおう [著]ヨシタケシンスケ

■愉快な死後ノート  死んだおじいちゃんが遺したノート。そこには、死んだあとの予定や、神様へのリクエスト、天国の予想図などが書かれていた……。ヨシタケシンスケの絵本『このあと どうしちゃおう』である。  エンディングノ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年05月31日

日付の大きいカレンダー [著]岩崎航

日付の大きいカレンダー [著]岩崎航

■生き抜くための光源  岩崎航は3歳で筋ジストロフィーを発症した。年齢を重ねるごとに筋力は衰え、40歳になった現在、胃ろうからの経管栄養、そして人工呼吸器を24時間使って生きている。  何をするにも介助は不可欠だが、岩………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年05月24日

子の無い人生 [著]酒井順子

子の無い人生 [著]酒井順子

■最期は誰が看取る?  2月に出たこの本がいまだに売れ続け、話題になっているのは、「保育園落ちた」事件があったからだろう。子育ても大変だけど、産まなかった女性の苦しさや後ろめたさも大きいよ、というエッセイである。  1………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年05月17日

ねこはすごい [著]山根明弘

ねこはすごい [著]山根明弘

■人との良き共存は  世は猫ブームである。神保町には猫に関する本の専門書店ができ、猫カフェは定着し、テレビを見れば多くのCMに猫が登場する。実際、各家庭で飼われる猫の数は増加の一途で、ついには犬と同等になったらしい。 ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年05月09日

村に火をつけ、白痴になれ [著]栗原康

村に火をつけ、白痴になれ [著]栗原康

■因習なんて蹴っ飛ばせ  カップ麺のパロディーCMが放映中止になったと聞いて、どんよりした気分になる。まるで一億総風紀委員社会。  栗原康の『村に火をつけ、白痴になれ』は、そんな空気に一撃を与える本だ。副題は「伊藤野枝………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年04月26日

蘇我氏 古代豪族の興亡 [著]倉本一宏

蘇我氏 古代豪族の興亡 [著]倉本一宏

■政略結婚の威力を思い知る  剣を振りかざした中大兄皇子の前で倒れこむ蘇我入鹿。刎ねられた首からは血が噴きだし、その頭部は舞いあがるように宙に浮かんでいる──教科書にあった大化改新(乙巳の変)を描いた絵巻の印象は強烈で………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年04月19日

弘兼憲史流「新老人」のススメ [著]弘兼憲史

弘兼憲史流「新老人」のススメ [著]弘兼憲史

■「新人類」から「新老人」へ  「下流老人」という言葉のインパクトは強かった。貧窮する老人に関心を向け、警鐘を鳴らしたのはよかったが、過剰な不安と怯えも広がっている。  年をとるのはしょうがない。肉体が衰え、使えるお金………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年04月12日

まく子 [著]西加奈子

まく子 [著]西加奈子

■肉体の変化に直面した子どもたち  西加奈子の直木賞受賞後第1作となる『まく子』は、小さな温泉街に暮らす小学5年生の男子、慧が主人公だ。  全校生徒50人、クラスメイトは12人。ほとんどが幼なじみのそのクラスに、コズエ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年04月05日

サイロ・エフェクト [著]ジリアン・テット [訳]土方奈美

サイロ・エフェクト [著]ジリアン・テット [訳]土方奈美

■「たこつぼ化」が行きすぎると…  生産性を上げるには、分業が基本だといわれる。作業を細分化し、一人ひとりの専門性を高める。しかし、これが行きすぎるととんでもないことになる、と『サイロ・エフェクト』は警告する。著者のジ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年03月29日

愛国と信仰の構造 [著]中島岳志、島薗進

愛国と信仰の構造 [著]中島岳志、島薗進

■宗教ナショナリズム運動の危険性  昨年、ほとんどの憲法学者が「違憲である」と断じた安保法制が強行採決で成立し、日本の立憲主義は危機に陥った。憲法遵守の義務を負っている国会議員が数の論理で憲法を歪めるのだから、実際、日………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年03月22日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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