ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

罪の声 [著]塩田武士

罪の声 [著]塩田武士

■グリ森の子どもたち  もしもグリコ・森永事件で脅迫に使われたのが、幼いころの自分の声だったら……。塩田武士の『罪の声』は、大人になった「声の主」が事件の真相に迫るミステリーである。  3億円事件と並んで昭和最大の未解………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年09月13日

戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗 [著]加藤陽子

戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗 [著]加藤陽子

■戦争しかない、のか  いわゆる「大東亜戦争」を振り返る本を読むたびに、なぜあんなバカなことをしたのかと思う。加藤陽子の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫)は、その疑問に答える本だった。まるで開戦前夜の当………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年08月30日

コンビニ人間 [著] 村田沙耶香

コンビニ人間 [著] 村田沙耶香

■私たちの脆弱な正常  第155回芥川賞を受賞した村田沙耶香『コンビニ人間』の主人公の女性は、子どもの頃から常識に欠けるという理由で変人扱いをうけ、家族にも迷惑をかけてきた。そのために最小限の言葉だけを発し、自発的な行………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年08月23日

日本会議の正体 [著] 青木理

日本会議の正体 [著] 青木理

■安倍政権に強い影響  なんで日本は急に右旋回しちゃったんだろう……唖然、呆然、慄然とする。ネットのせいなのか、民主党政権がスカだったからか。  青木理『日本会議の正体』を読むと、こうなった背景が理解できる。  日本会………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年08月08日

記憶の渚にて [著]白石一文

記憶の渚にて [著]白石一文

■兄の死の真相を探る  白石一文の最新刊『記憶の渚にて』は、タイトルどおり記憶をテーマにした3部構成の長篇小説だ。  物語は、世界的にも著名な日本人作家の不審死とその弟が抱く疑念からはじまる。兄らしくない遺書の内容、遺………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年08月02日

パルプ [著]チャールズ・ブコウスキー [訳]柴田元幸

パルプ [著]チャールズ・ブコウスキー [訳]柴田元幸

■怪作 探偵小説  本屋に行ったら、『パルプ』の帯が前の週とは違うものになっていた。「伝説の怪作、解禁!」「やっと手に入る!」などと赤・黄・紺の文字で手書きふう。好評・大増刷につき帯を変更したようだが、場末の洋品店のポ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年07月26日

求愛 [著]瀬戸内寂聴

求愛 [著]瀬戸内寂聴

■愛欲の始末の悪さ  今年94歳になった瀬戸内寂聴が初めての掌小説集、『求愛』を上梓した。  骨折や胆嚢がんの手術による休載をはさみながら文芸誌に書きつがれた30篇。どれも原稿用紙5枚前後と短いが、老若男女を問わない主………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年07月20日

現代思想の遭難者たち [著]いしいひさいち

現代思想の遭難者たち [著]いしいひさいち

■現代思想をギャグで理解  哲学や思想を漫画で解説する本はいろいろある。古くは「リウスの現代思想学校」シリーズ(晶文社)、最近では「まんがで読破」シリーズ(イースト・プレス)など。だが、いしいひさいちの『現代思想の遭難………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年07月13日

ギケイキ―千年の流転 [著]町田康

ギケイキ―千年の流転 [著]町田康

■駄洒落をかます義経  デビュー20周年を迎えた町田康の最新刊『ギケイキ 千年の流転』は、こんな文章ではじまる。 〈かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年07月05日

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

■強烈なオカミ意識  どうやら自民党と公明党は憲法問題を参院選の争点から隠すらしい。だが選挙後に改憲工作を始めるのは見え見えだ。集団的自衛権や戦争法(安保法)がそうだったように。だから、彼らがなにをやろうとしているのか………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年06月28日

夜を乗り越える [著]又吉直樹

夜を乗り越える [著]又吉直樹

■生き延びるために  芸人で作家の又吉直樹は、『火花』で芥川賞を受賞する前から、テレビ番組や雑誌で本の魅力について何度となく語っていた。その語りは訥々としたものであっても、紹介する作品を彼がきっちり精読した上で愛でてい………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年06月21日

何度でもオールライトと歌え [著]後藤正文

何度でもオールライトと歌え [著]後藤正文

■音楽の仕事と政治  アジアンカンフージェネレーションというバンドがある。略してアジカン。テレビにほとんど出ないが、若者を中心に絶大な人気を誇る。 『何度でもオールライトと歌え』は、アジカンのボーカル、後藤正文による初………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年06月14日

無私の日本人 [著]磯田道史

無私の日本人 [著]磯田道史

■浄化の力が宿る人  先月から上映されている映画「殿、利息でござる!」は、テレビ番組でもおなじみの歴史学者、磯田道史の評伝『無私の日本人』の穀田屋十三郎篇を原作としている。  時は明和3(1766)年、仙台藩の重い課役………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年06月07日

このあと どうしちゃおう [著]ヨシタケシンスケ

このあと どうしちゃおう [著]ヨシタケシンスケ

■愉快な死後ノート  死んだおじいちゃんが遺したノート。そこには、死んだあとの予定や、神様へのリクエスト、天国の予想図などが書かれていた……。ヨシタケシンスケの絵本『このあと どうしちゃおう』である。  エンディングノ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年05月31日

日付の大きいカレンダー [著]岩崎航

日付の大きいカレンダー [著]岩崎航

■生き抜くための光源  岩崎航は3歳で筋ジストロフィーを発症した。年齢を重ねるごとに筋力は衰え、40歳になった現在、胃ろうからの経管栄養、そして人工呼吸器を24時間使って生きている。  何をするにも介助は不可欠だが、岩………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年05月24日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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