ひもとく

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読書面に連載。時事的なテーマを取り上げ、問題を深く読み解く本を紹介します。(2016年春開始)

著作権法改正 死後70年に保護延長の動き

著作権法改正 死後70年に保護延長の動き

 著作権の保護期間が作者の死後50年から70年に延長されるかもしれない。臨時国会で審議中のTPP(環太平洋経済連携協定)関連法案に著作権法改正が盛り込まれているからだ。延長されれば作家の孫やひ孫ら著作権者が印税をもらう期………[もっと読む]

[文]赤田康和 [掲載]2016年10月02日

広島カープの「物語」 一人で、みんなで、祭りを祝う

広島カープの「物語」 一人で、みんなで、祭りを祝う

 カープ25年ぶりの優勝の特徴は、多様なファンとの間に幾つもの“強い物語”がありうることだ。新球場の盛り上がりを経てこの十数年に熱狂した世代には「成長の物語」として、丸佳浩・野村祐輔らの育つ様を見た“達成の恍惚(こうこつ………[もっと読む]

[文]前田塁 [掲載]2016年09月25日

天皇の生前退位 在位28年で築き上げた「国体」

天皇の生前退位 在位28年で築き上げた「国体」

 8月8日に発表された「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」には、1945年8月15日の玉音放送で流された「終戦の詔書」を思わせる言い回しが使われている。例えば「どのような時にも国民と共にあり」は「常ニ爾(ナン………[もっと読む]

[文]原武史 [掲載]2016年09月18日

永六輔その世界 自由な言葉——読む、聴く、考える

永六輔その世界 自由な言葉——読む、聴く、考える

 短文作家という名称があるかどうか知らないが、永六輔を作家としてくくるとすれば、彼の全著作はすべて短い文章によって書かれている。  初期の著書『死にはする 殺されはしない』(話の特集・絶版)は論文調のエッセー集だった。長………[もっと読む]

[文]矢崎泰久 [掲載]2016年09月11日

自分なりに働く 身体と心の健康があってこそ

自分なりに働く 身体と心の健康があってこそ

 今、学校ではやたらと「キャリア教育」とか「職業意識」などという言葉が飛び交うようになったように見える。経営者目線に立て、グローバルな人材になれ、といった声も響いているようだ。仕事や将来について考える機会は、私が10代だ………[もっと読む]

[文]今野晴貴 [掲載]2016年09月04日

学校がつらい時は ひとりでいる時に、人は育つ

学校がつらい時は ひとりでいる時に、人は育つ

 この春、「『未来の担い手』を育てる本校の生徒は……」で始まる、ある中学校長の全校生徒に向けてのメッセージ文に出合った。そこには「笑顔が基本、みんな仲良し」とあり、「本校には『いじめ』はない。あるのは、『絆』だけ」と記さ………[もっと読む]

[文]清水真砂子 [掲載]2016年08月28日

科学にワクワク 人を解き放つ自然の不思議

科学にワクワク 人を解き放つ自然の不思議

 美しい踊りを前にして、理屈をこねるのは野暮(やぼ)だろう。ただ刮目(かつもく)して見る。魅了されるとはそういうことだ。  科学者とは、自然に魅了されてしまった人のことである。昆虫だろうが、天体だろうが、海洋だろうが、素………[もっと読む]

[文]森田真生(独立研究者) [掲載]2016年08月21日

歴史に学ぶ 次の戦争を起こさない責任 赤川次郎

歴史に学ぶ 次の戦争を起こさない責任 赤川次郎

 広島生まれの女優、綾瀬はるかが、自分の祖母をはじめ、広島、長崎から沖縄など各地で、すでに高齢となった戦争体験者の話を聞いた、『綾瀬はるか「戦争」を聞く』の中で、最も印象的なのは、婚約者が真珠湾攻撃に参加、撃墜されて死ん………[もっと読む]

[文]赤川次郎 [掲載]2016年08月14日

EU離脱する英国 帝国の歴史と折り合えるか 木畑洋一

EU離脱する英国 帝国の歴史と折り合えるか 木畑洋一

 欧州連合(EU)をめぐる英国の国民投票の結果は、世界中に大きな衝撃を与えた。ここ数年、英国がEU離脱に踏み切る可能性があると言われてきたのは確かである。しかし、そうした傾向が強まるにせよ、英国民がその道を選択するとは、………[もっと読む]

[文]木畑洋一 [掲載]2016年08月07日

ブラジルの精神 交ざり合うことを美徳とする

ブラジルの精神 交ざり合うことを美徳とする

 ブラジルという建物があるのなら、正面玄関からは入りたくない。観光客のためにとり繕ったピカピカの玄関は、ブラジルの気取らない親しさや素朴な優しさにそぐわない。正面玄関には「オリンピック!」と大書され、地面には「政治混乱」………[もっと読む]

[文]今福龍太(文化人類学者) [掲載]2016年07月31日

地方自治 知事に潜む「独善性」のわな

地方自治 知事に潜む「独善性」のわな

 国と地方、都市と地方の関係の再構築も含め日本の姿、持続的発展に重要なカギを握るのが東京都である。その東京都は、政治とカネの問題で知事2代が辞任する事態にある。31日に投票日を迎える東京都知事選挙に向け、改めて都知事とは………[もっと読む]

[文]宮脇淳(北海道大学大学院教授) [掲載]2016年07月24日

冒険の可能性 人間界のシステムを飛びだせ

冒険の可能性 人間界のシステムを飛びだせ

 人類史上、最高の冒険とは何だろう? スポーツとちがって冒険には計測する尺度がないので、これは無意味な問いかもしれない。だがあえて個人的見解を言えば、1893~96年のフリッチョフ・ナンセンによるフラム号漂流がそれだった………[もっと読む]

[文]角幡唯介(作家、探検家) [掲載]2016年07月17日

子どもの貧困 乳幼児期から親も含めた支援を

子どもの貧困 乳幼児期から親も含めた支援を

 貧困状態で暮らす日本の子どもは約6人に1人。人生のスタートラインから社会的に不利な状況に置かれる子どもたちがいる。「貧困は私の運命。抜け出すことなんて出来ないのよ」「子どもに夢をもてとは言えない。自分が夢をもてないのだ………[もっと読む]

[文]湯澤直美(立教大学教授) [掲載]2016年07月10日

とにかく投票へ 居丈高な政治、許さないために

とにかく投票へ 居丈高な政治、許さないために

 各メディアが若者向けの選挙特集ばかり組んでいるが、そもそも大人たちは選挙に向き合えているのか。今回の参院選から選挙権が18歳以上に引き下げられ、約240万人の若者が新たに選挙権を得る。書店には「18歳から〜」などと冠し………[もっと読む]

[文]武田砂鉄(ライター) [掲載]2016年07月03日

参院選の争点 憲法の幸福追求権を守れるか

参院選の争点 憲法の幸福追求権を守れるか

 参議院選挙が公示された。安倍晋三首相は当初、改憲勢力で憲法改正を発議できる3分の2の議席の確保を目標に掲げていた。だが、世論調査などで有権者が9条改正には慎重であることが示されると、改憲論議は封印され、争点として打ち出………[もっと読む]

[文]宮本太郎(中央大学法学部教授・政治学) [掲載]2016年06月26日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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