ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

ねこはすごい [著]山根明弘

ねこはすごい [著]山根明弘

■人との良き共存は  世は猫ブームである。神保町には猫に関する本の専門書店ができ、猫カフェは定着し、テレビを見れば多くのCMに猫が登場する。実際、各家庭で飼われる猫の数は増加の一途で、ついには犬と同等になったらしい。 ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年05月09日

村に火をつけ、白痴になれ [著]栗原康

村に火をつけ、白痴になれ [著]栗原康

■因習なんて蹴っ飛ばせ  カップ麺のパロディーCMが放映中止になったと聞いて、どんよりした気分になる。まるで一億総風紀委員社会。  栗原康の『村に火をつけ、白痴になれ』は、そんな空気に一撃を与える本だ。副題は「伊藤野枝………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年04月26日

蘇我氏 古代豪族の興亡 [著]倉本一宏

蘇我氏 古代豪族の興亡 [著]倉本一宏

■政略結婚の威力を思い知る  剣を振りかざした中大兄皇子の前で倒れこむ蘇我入鹿。刎ねられた首からは血が噴きだし、その頭部は舞いあがるように宙に浮かんでいる──教科書にあった大化改新(乙巳の変)を描いた絵巻の印象は強烈で………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年04月19日

弘兼憲史流「新老人」のススメ [著]弘兼憲史

弘兼憲史流「新老人」のススメ [著]弘兼憲史

■「新人類」から「新老人」へ  「下流老人」という言葉のインパクトは強かった。貧窮する老人に関心を向け、警鐘を鳴らしたのはよかったが、過剰な不安と怯えも広がっている。  年をとるのはしょうがない。肉体が衰え、使えるお金………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年04月12日

まく子 [著]西加奈子

まく子 [著]西加奈子

■肉体の変化に直面した子どもたち  西加奈子の直木賞受賞後第1作となる『まく子』は、小さな温泉街に暮らす小学5年生の男子、慧が主人公だ。  全校生徒50人、クラスメイトは12人。ほとんどが幼なじみのそのクラスに、コズエ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年04月05日

サイロ・エフェクト [著]ジリアン・テット [訳]土方奈美

サイロ・エフェクト [著]ジリアン・テット [訳]土方奈美

■「たこつぼ化」が行きすぎると…  生産性を上げるには、分業が基本だといわれる。作業を細分化し、一人ひとりの専門性を高める。しかし、これが行きすぎるととんでもないことになる、と『サイロ・エフェクト』は警告する。著者のジ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年03月29日

愛国と信仰の構造 [著]中島岳志、島薗進

愛国と信仰の構造 [著]中島岳志、島薗進

■宗教ナショナリズム運動の危険性  昨年、ほとんどの憲法学者が「違憲である」と断じた安保法制が強行採決で成立し、日本の立憲主義は危機に陥った。憲法遵守の義務を負っている国会議員が数の論理で憲法を歪めるのだから、実際、日………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年03月22日

哲学な日々 [著]野矢茂樹

哲学な日々 [著]野矢茂樹

■哲学とは、考え続けること  アメリカの大統領選でトランプが快進撃と聞くと、「アメリカ人は何を考えているんだ?」と思う。何も考えていないのかもしれない。もっとも、日本人だって五十歩百歩。甘利スキャンダルがあっても内閣支………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年03月12日

日本人はどこから来たのか? [著]海部陽介

日本人はどこから来たのか? [著]海部陽介

■遺跡地図をもとにルートを探る  海部陽介『日本人はどこから来たのか?』は、タイトルどおり、古くからある大いなる問いに対して独自の新説を展開する。海部は、国立科学博物館で人類史研究グループ長を務めている。  そもそも、………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年03月07日

B面昭和史 1926-1945 [著]半藤一利

B面昭和史 1926-1945 [著]半藤一利

■はたして庶民は戦争の被害者か  戦争を語り継ぐというと、もっぱら被害者としてのそれになりがちだ。肉親が戦死した、空襲でひどい目に遭った、と。そこにあるのは、無謀な戦争をした軍部と巻き込まれる国民という構図だ。  騙さ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年03月01日

日本の給料&職業図鑑 [著]給料BANK

日本の給料&職業図鑑 [著]給料BANK

■イラストと給料で進路を考える  今さらながら、インターネット上には実に様々なポータルサイトがある。どうしてこんなにマニアックな分野を扱うのかと疑問を抱くものも少なくないが、山田コンペーが運営するサイト「給料BANK」………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年02月23日

つくおき [著]nozomi

つくおき [著]nozomi

■等身大の感覚で作り置き  書店の料理本売り場には「作り置き」のレシピがたくさん並んでいる。最近の流行らしい。週末に数日~1週間分の料理をまとめて作っておき、平日の調理時間を短縮するのだ。男も女も誰もが忙しい時代の、生………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年02月16日

俳優・亀岡拓次 [著]戌井昭人

俳優・亀岡拓次 [著]戌井昭人

■間抜けな脇役の晴れ姿  年齢は37歳だが、10歳ぐらい老けて見られる。髪は天然パーマで頭部が少し薄くなっている。身長は172センチ、筋肉質。顔は色黒、目はいつも眠たそう。独身、貯金なし。趣味はオートバイのツーリング。………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年02月09日

「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 [著]茂木健一郎・羽生善治

「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 [著]茂木健一郎・羽生善治

■脳の大好物は感動や好奇心  若いころは、親がど忘れして、「ほら、あれだ、あれ」などといっているのを笑っていた。それから30年後、こちらがど忘れの連続である。同世代の友人とおしゃべりしていると「ほら、あれ、えーと」の応………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年02月02日

コドモノセカイ [編訳]岸本佐知子

コドモノセカイ [編訳]岸本佐知子

■見えないものが見えていたあの頃  私にとって岸本佐知子は、英語圏の小説を紹介してくれる大切な翻訳家である。訳文の巧さは当然ながら、最大の魅力は、取りあげる作品がどれもどこか奇妙な点にある。日本の作家だけを読んでいては………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年01月26日

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