話題の新刊(週刊朝日)

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週刊朝日の新刊案内コーナー。幅広いジャンルから、話題の本をピックアップして紹介しています。

バックナンバー:2011年

フランス料理の歴史 [著]ジャン=ピエール・プーラン、エドモン・ネランク [訳・解説]山内秀文

フランス料理の歴史 [著]ジャン=ピエール・プーラン、エドモン・ネランク [訳・解説]山内秀文

 本来プロの料理人向けだった書籍が、加筆修正のうえ文庫化されたもの。めずらしさから手にとったのだが、その内容の豊かさと面白さに驚いた。科学や社会思想と関連づけた料理の分析(進歩主義の補完としての田舎風料理の称揚!など)に………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2017年05月30日

うた燦燦 [著]道浦母都子

うた燦燦 [著]道浦母都子

 内容は大きく二つに分類される。一つは現代短歌や百人一首などの案内・入門的な読み物。もう一つは「歌」に関連して、時代と本と人と自身を語った随想風なものだ。  学生時代、全共闘運動に関わった著者の第1歌集『無援の抒情』に共………[もっと読む]

[文]村上玄一 [掲載]2017年05月30日

京舞つれづれ [著]井上八千代

京舞つれづれ [著]井上八千代

 毎年4月に京都の祇園甲部歌舞練場で「都をどり」を披露する井上流。五世家元の八千代が祇園の四季をはじめ、家のことや祖母の四世のことなどを語った。  父親が観世流の能楽師である片山家に生まれた。代々、男は能、女は京舞を継ぐ………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2017年05月30日

なぜ、残業はなくならないのか [著]常見陽平

なぜ、残業はなくならないのか [著]常見陽平

「電通過労自死事件」を契機に政府は残業時間に関する上限規制を設けようとしている。だが、著者はサービス残業などが横行し労働者を逆に苦しめることになるのではと投げかける。政府から企業まで「働き方改革」の大合唱だが、現状の「働………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2017年05月23日

はたらく動物と [文と絵]金井真紀

はたらく動物と [文と絵]金井真紀

 農作物被害対策として猿を追い払うモンキードッグとその訓練士。鵜と鵜匠、馬で田畑を耕して暮らす一家など、動物と人間をめぐる物語が収められたルポだ。  何より動物と暮らす人たちの言葉に含蓄がある。犬の訓練士は「ほんとは猿、………[もっと読む]

[文]土屋敦 [掲載]2017年05月23日

人はなぜ物語を求めるのか [著]千野帽子

人はなぜ物語を求めるのか [著]千野帽子

 人は真実を手に取ることができない。ましてやその手触りを他者と共有することは不可能である。そこで、思考の枠組みとして導入されるのが「物語」だ。そう、本書の指す「物語」はしばしば「演劇」や「小説」ではなく、事実の羅列に因果………[もっと読む]

[文]福永奈津美 [掲載]2017年05月23日

役者は下手なほうがいい [著]竹中直人

役者は下手なほうがいい [著]竹中直人

 俳優、映画監督、ミュージシャンなどとして、ジャンルの壁を飛び越えて活躍する著者の自伝的エッセイ。  内向的で自分にまったく自信がなく、コンプレックスの塊だった少年時代。映画を夢中で観て、仲間と8ミリ映画を作っていた学生………[もっと読む]

[文]相原透 [掲載]2017年05月16日

閉じこめられた僕―難病ALSが教えてくれた生きる勇気 [著]藤元健二

閉じこめられた僕―難病ALSが教えてくれた生きる勇気 [著]藤元健二

 会社員だった著者は48歳のとき、手が震えだす。その後、好物のうどんを食べるのに悪戦苦闘するくだりが闘病記にしては驚くほどコミカルだ。  初めの頃は、手にけがをしたふりをして店員に割り箸を割ってもらう。数日後、うどんが滑………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2017年05月16日

グローバル・ジャーナリズム―国際スクープの舞台裏 [著]澤康臣

グローバル・ジャーナリズム―国際スクープの舞台裏 [著]澤康臣

 組織も国も異なる記者たちが連携する調査報道「グローバル・ジャーナリズム」が広がっているという。記者同士の連帯が巨悪を追い詰める光景は痛快だ。  アゼルバイジャンでは携帯電話会社に絡んだ大統領一家に流れ込む謎の金脈を現地………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2017年05月16日

貧困と地域 [著]白波瀬達也

貧困と地域 [著]白波瀬達也

 大阪・西成で長年、調査や支援活動に携わる社会学者が、あいりん地区が抱える「貧困」問題の実相をまとめた。  高度経済成長期以降、日雇い労働者や生活困窮者を数多く受け入れてきたことで知られるあいりん地区。近年は住人の高齢化………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2017年05月08日

星をつける女 [著]原 宏一

星をつける女 [著]原 宏一

 高級店での食事、私は本当に味わうことができているのだろうか? 実は雰囲気にのまれているだけかも……? そんなことを反省させられた本書。食にまつわる小説である。  主人公の紗英は「牧村紗英イート&リサーチ」の経営者。相棒………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2017年05月08日

それでもパレスチナに木を植える [著・写真]高橋美香

それでもパレスチナに木を植える [著・写真]高橋美香

 アラビア語を学び、パレスチナに足を運び続ける写真家の、2011年から14年にかけてのヨルダン川西岸地区と東エルサレムの記録。「家族」の家や難民キャンプで暮らした日々をていねいに描く。  イスラエル軍に対する非暴力のデモ………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2017年05月08日

宇宙には、だれかいますか? [監]佐藤勝彦 [編]縣秀彦

宇宙には、だれかいますか? [監]佐藤勝彦 [編]縣秀彦

 宇宙における生命の研究を「アストロバイオロジー」と呼ぶ。天文学、生物学、工学など様々な学問が融合した新分野の研究だ。本書では、この新分野の研究を始めているか、興味を持っている研究者18人に、地球外生命体、知的生命体につ………[もっと読む]

[文]すんみ [掲載]2017年04月25日

奨学金が日本を滅ぼす [著]大内裕和

奨学金が日本を滅ぼす [著]大内裕和

 大学生の貧困問題に早くから取り組む教育社会学者が、なぜ今社会で奨学金が問題となっているのかを解説した。  近年、大学生の間で奨学金利用者は急増している。背景には日本社会での雇用体系の揺らぎなどに伴う、親世代の収入低下が………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2017年04月25日

ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代 [著]稲田豊史

ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代 [著]稲田豊史

 ドラえもんと人生を歩み、ライターとしてのエッセンスを学んだと語る著者が、世代論やキャラクター論、藤子・F・不二雄の他の作品との比較など、様々な切り口で『ドラえもん』を考察する。  本書は、作品への礼賛に終わらず、批判の………[もっと読む]

[文]若林良 [掲載]2017年04月25日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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