ニュースの本棚

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朝日新聞・毎週日曜日の読書面に連載。時事的なテーマを理解するためのオススメ本3冊を、各分野の専門家が紹介しています。

バックナンバー:2011年

集団的自衛権と国際法 篠田英朗さんが選ぶ本

集団的自衛権と国際法 篠田英朗さんが選ぶ本

■「自国民を守る」ものなのか  集団安全保障のみならず集団的自衛権の理解は、平和構築において必須だ。ただ、その目的が国際の平和と安全の維持にあることは忘れてはならない。  安倍晋三首相は、「我が国の安全に重大な影響を及………[もっと読む]

[掲載]2014年06月01日

ガルシア=マルケスのたどり方 星野智幸さんが選ぶ本

ガルシア=マルケスのたどり方 星野智幸さんが選ぶ本

■濃厚な魔術的リアリズムへ  まずは短編集である『十二の遍歴の物語』から、「光は水のよう」を読むことをお薦めする。なぜなら、最も短くて読みやすくて、ガルシア=マルケスらしさもほどよく盛り込まれているから。私が偏愛する掌………[もっと読む]

[文]星野智幸(作家) [掲載]2014年05月25日

母娘問題 久田恵さんが選ぶ本

母娘問題 久田恵さんが選ぶ本

■それぞれの自由な生き方へ  1979年、久徳(きゅうとく)重盛著『母原病』がベストセラーになった年に、私は母親になった。時代は、戦後の急激な核家族化の中、子どもの情緒的な発達にも母親の責任が問われる方向へと向かってい………[もっと読む]

[文]久田恵(ノンフィクション作家) [掲載]2014年05月18日

研究倫理とは何か 片瀬久美子さんが選ぶ本

研究倫理とは何か 片瀬久美子さんが選ぶ本

■科学者に求められるもの  STAP細胞の論文を巡り、一般の人たちにも「研究倫理の問題」が身近な話題となっている。過去に起きた研究不正事件を知ることは、研究者に求められる倫理とはどういうものなのかを具体的に考えていく上………[もっと読む]

[文]片瀬久美子(サイエンスライター) [掲載]2014年05月11日

大西巨人のリアル いとうせいこうさんが選ぶ本

大西巨人のリアル いとうせいこうさんが選ぶ本

■テクストという名の宇宙  私は大西巨人の長い年月の上での読者ではない。つい7年前になぜか代表作を集中的に読むことになり、あとから考えれば大きな影響を受けていた。そういういわば新しい読者として、幾つかのおすすめを書かせ………[もっと読む]

[文]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年05月04日

内閣法制局と集団的自衛権 南野森さんが選ぶ本 

内閣法制局と集団的自衛権 南野森さんが選ぶ本 

■解釈が規範を明らかにする  それにしても、集団的自衛権とはミスリーディングな名称である。要は、自衛権というより他国防衛権つまり「他衛権」がその本質であって、自国が攻撃されていないのに戦闘を始めうるというこの権利は、本………[もっと読む]

[文]南野森(九州大准教授・憲法学) [掲載]2014年04月27日

ウクライナ 末澤恵美さんが選ぶ本

ウクライナ 末澤恵美さんが選ぶ本

■「国民統合」の難しさ  昨年11月にウクライナの首都キエフで反政府デモが起こった時、それがクリミアのロシア編入、東部の独立宣言に至るとは、ほとんどの人が予想しなかったのではないだろうか。ヤヌコビッチ前大統領の不正疑惑………[もっと読む]

[文]末澤恵美(平成国際大学准教授・ウクライナ政治) [掲載]2014年04月20日

逆打ち、坂東眞砂子 篠田節子さんが選ぶ本

逆打ち、坂東眞砂子 篠田節子さんが選ぶ本

■生と死の輪を見据えた世界  四国遍路で札所を八十八番から遡(さかのぼ)るようにお参りすることを「逆打(さかう)ち」と呼ぶ。功徳が大きいとされるが、坂東眞砂子の出世作、『死国』(角川文庫・637円)では、死者を蘇(よみ………[もっと読む]

[文]篠田節子(作家) [掲載]2014年04月13日

山本兼一の世界 伊東潤さんが選ぶ本

山本兼一の世界 伊東潤さんが選ぶ本

■輝きを増す茶器のように  その人は、照れくさそうな笑みを浮かべて私の話を聞いていた。  二〇一三年四月、「オール讀物」誌主催の「信長討論会」が終わり、懇親会の場所まで一緒に歩いた、ほんの十分ほどのことである。  この………[もっと読む]

[文]伊東潤(作家) [掲載]2014年04月06日

優秀な「日本的な参謀」 本郷和人さんが選ぶ本

優秀な「日本的な参謀」 本郷和人さんが選ぶ本

■軍師とは何者か  軍師がテーマである。さて困った。歴史好きはよく知っていることだが、日本には軍師なるものは存在しなかった。そういうポストもなかったし、言葉すらなかったのだ。戦いが続いた戦国時代においてすら。  そもそ………[もっと読む]

[文]本郷和人(東京大教授・日本中世史) [掲載]2014年03月30日

まど・みちおさんの世界 木坂涼さんが選ぶ本

まど・みちおさんの世界 木坂涼さんが選ぶ本

■歌ではなく、詩を書き続けた  1992年に『まど・みちお全詩集』が出た時、私は初めてまどさんの若い頃の作品に出会えた。そしてまどさんから「童謡詩人」という言葉をすっぱりと切り離すことができた。まどさんは歌ではなく、詩………[もっと読む]

[文]木坂涼 [掲載]2014年03月23日

知らないでいる権利 最相葉月さんが選ぶ本

知らないでいる権利 最相葉月さんが選ぶ本

■遺伝子診断が身近になって  昨年始まった新型出生前診断をめぐって気になる報道があった。臨床研究の結果、陽性と判明した妊婦の9割以上が中絶していたというのである。  検査は妊婦の血液だけで胎児の染色体異常を調べる簡易な………[もっと読む]

[文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2014年03月16日

震災と文学 市川真人さんが選ぶ本

震災と文学 市川真人さんが選ぶ本

■体験を普遍化するために  2011年3月の震災と原発事故直後、少なからぬ書き手が失語症的状況を口にしたのは無理からぬことだった。フィクションを駆動させる最大の力は想像力だ。強度において震災の巨大な規模と、射程において………[もっと読む]

[文]市川真人(文芸評論家・早稲田大学准教授) [掲載]2014年03月09日

第1次世界大戦 木畑洋一さんが選ぶ本

第1次世界大戦 木畑洋一さんが選ぶ本

■決定的だった指導者の選択  1月下旬、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の際、安倍首相が今の日中関係を第1次世界大戦前の英独関係になぞらえた、というニュースが欧米メディアをかけめぐった。二つの関係が「似た状況」………[もっと読む]

[文]木畑洋一(成城大学教授) [掲載]2014年03月02日

動物の倫理 伊勢田哲治さんが選ぶ本

動物の倫理 伊勢田哲治さんが選ぶ本

■人間よりも命が軽いのか  ケネディ駐日大使が「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します」と発言し波紋を呼んでいる。それと前後して、コンビニエンスストアがフォアグラを使った弁当の発売を中止したことも報道され、西洋流の動………[もっと読む]

[文]伊勢田哲治(科学哲学・倫理学) [掲載]2014年02月23日

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