ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

コドモノセカイ [編訳]岸本佐知子

コドモノセカイ [編訳]岸本佐知子

■見えないものが見えていたあの頃  私にとって岸本佐知子は、英語圏の小説を紹介してくれる大切な翻訳家である。訳文の巧さは当然ながら、最大の魅力は、取りあげる作品がどれもどこか奇妙な点にある。日本の作家だけを読んでいては………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年01月26日

ミレニアム4 上・下 [著]ダヴィド・ラーゲルクランツ [訳]ヘレンハルメ美穂・羽根由

ミレニアム4 上・下 [著]ダヴィド・ラーゲルクランツ [訳]ヘレンハルメ美穂・羽根由

■ジャーナリストが国際犯罪組織に挑む  スティーグ・ラーソンのミステリ「ミレニアム」は、3部作の累計が全世界で8千万部という大ヒットシリーズ。だが作者ラーソンは、第1部『ドラゴン・タトゥーの女』の刊行前に急死した。シリ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年01月19日

水木サンの幸福論 [著]水木しげる

水木サンの幸福論 [著]水木しげる

■水木サンが説く幸福の七カ条  昨年11月、水木しげるが93歳で亡くなった直後から急速に売り上げを伸ばしている文庫本、『水木サンの幸福論』。この本が俄に注目されたのは、巻頭にある〈幸福の七カ条〉が、水木を追悼するテレビ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2016年01月12日

「読まなくてもいい本」の読書案内 [著]橘玲

「読まなくてもいい本」の読書案内 [著]橘玲

■新しい本からさかのぼって読む  新しい知の発見によって、古い知が意味を持たなくなることがある。流行現象とは少し違う。たとえば古くは顕微鏡、最近ならスーパーカミオカンデなど、観測機器の発達によって、それまで見えなかった………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2016年01月04日

いつまでも若いと思うなよ [著]橋本治

いつまでも若いと思うなよ [著]橋本治

■「自分の老い」をいかに発見するか  橋本治の『いつまでも若いと思うなよ』は、いわば老人入門の書だ。雑誌に連載されていたときのタイトルは「年を取る」だった。昭和23年に東京に生まれ、若い頃から多彩な執筆活動を行ってきた………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年12月15日

下町ロケット2―ガウディ計画 [著]池井戸潤

下町ロケット2―ガウディ計画 [著]池井戸潤

■医療界に挑む愚直な技術者たち  TBS日曜劇場で放送中のドラマ「下町ロケット」は、池井戸潤が4年前に直木賞を受賞した同名タイトルの作品を原作としている。東京の下町、大田区にある佃製作所が得意のバルブ技術をもって巨大メ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年12月11日

さらばアホノミクス [著]浜矩子

さらばアホノミクス [著]浜矩子

■貧困と格差を放置する経済政策  アベノミクスって効果があったのだろうか。少なくとも、ぼくが生息する出版界では微塵も感じられない。雑誌の売れ行きは低迷し、休刊も続いている。書店の身売り話や閉店も多い。  失業率は改善し………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年12月08日

娘になった妻、のぶ代へ [著]砂川啓介

娘になった妻、のぶ代へ [著]砂川啓介

■妻の認知症を受け容れていく  誰もがガンになる可能性があるように、誰もが認知症になる可能性がある。不摂生だから認知症になるのではないし、確実な予防策もない。しかし、だからといって、人はなかなか受け容れられない。なぜ妻………[もっと読む]

[文]永江 朗 [掲載]2015年12月04日

骨風 [著]篠原勝之

骨風 [著]篠原勝之

■作者の諦観に救われる  「ゲージツ家のクマさん」こと篠原勝之の短篇集『骨風』は、「オレ」にまつわる8通りの死を描いている。  全作の語り部である「オレ」は、生まれてくるなりジフテリアを患って嗅覚と左の鼓膜を失い、室蘭………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年11月27日

あこがれ [著] 川上未映子

あこがれ [著] 川上未映子

■無垢な少年と大人びた少女の対比  もういちど会っておくんだった、と思うことがときどきある。会いたい、会わなきゃ、と思ううちに月日が流れ、訃報を聞いて悔やむ。年齢を重ねると、そんなことが増えた。 「会いたいときに、会い………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年11月20日

ママがおばけになっちゃった! [著] のぶみ

ママがおばけになっちゃった! [著] のぶみ

■シリアスな題材をユーモラスに描く  叔母が40代なかばで死んだとき、のこされた従弟は「幽霊になってでもいいから、お母さんにまた会いたい」とつぶやいた。やんちゃ坊主だった彼だけに、周囲の涙をさそった。  のぶみ作『ママ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年11月13日

空海 [著]高村薫

空海 [著]高村薫

■直観と論理が一体化した宗教家  ことしは空海が高野山を開いて1200年目。南海電車をはじめ、あちこちにポスターが貼られている。しかし、高村薫の『空海』は、たんなる1200年記念企画ではない。彼はどういう人だったのか、………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年10月30日

服従 [著]ミシェル・ウエルベック [訳]大塚桃

服従 [著]ミシェル・ウエルベック [訳]大塚桃

■西洋は何にひざまずくのか  ミシェル・ウエルベック『服従』がフランスで発売された今年の1月7日、イスラム過激派の若者たちがシャルリー・エブド紙を襲撃し、12人を殺害した。その日発売された同紙の表紙には大きな鼻をさらに………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年10月23日

集団的自衛権はなぜ違憲なのか [著]木村草太

集団的自衛権はなぜ違憲なのか [著]木村草太

■安倍政権は立憲主義を捨てたも同然  安全保障関連法(やっぱり「戦争法」)が成立したが、もちろんこれで終わりではない。政権交代があればこの法律は廃止されるかもしれないし、最高裁が憲法違反だと判断すれば効力を失う。事態は………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年10月16日

職業としての小説家 [著]村上春樹

職業としての小説家 [著]村上春樹

■自由人であるために  村上春樹『職業としての小説家』は、初刷だけで10万部を印刷したり、紀伊國屋書店が大量の買い取りによる新たな販売方法にトライしたりして話題になった。どちらも、日本を代表する小説家「村上春樹」ならで………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年10月09日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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