売れてる本

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読書面に連載中。書店で売れている本、話題の本を、市川真人さん、武田砂鉄さん、佐々木俊尚さん、速水健朗さん、山口文憲さん、阿部嘉昭さん、瀧本哲史さんたちが取り上げ、評しています。

バックナンバー:2011年2010年2009年2008年2007年2006年

旅のラゴス [著]筒井康隆

旅のラゴス [著]筒井康隆

■荒廃した地にユートピアが    謎のベストセラー、だそうである。新潮文庫として出版されたのは約20年前なのだが、この1年半ほどで20万部近い大増刷となった。版元の新潮社にもその理由は不明である由。  評者なりに、ツイ………[もっと読む]

[文]斎藤環(精神科医) [掲載]2015年09月20日

スクラップ・アンド・ビルド [著]羽田圭介

スクラップ・アンド・ビルド [著]羽田圭介

■人生は破壊と再生の連続  傍(はた)から見れば同じ行動でも、行為者の動機はまったく異なる場合がある。たとえば手厚い介護。それは優しさゆえかもしれないし、リスク回避のためかもしれないし、あるいは死を幇助(ほうじょ)する………[もっと読む]

[文]瀧井朝世(ライター) [掲載]2015年09月13日

第2図書係補佐 [著]又吉直樹

第2図書係補佐 [著]又吉直樹

■お笑いと文学、意外な近さ  芥川賞を受賞した又吉直樹『火花』は、純文学作品として前代未聞のベストセラー。お笑い芸人と権威ある文学賞の間にはギャップがある。そこに人は関心を示しているのだろう。  本作は、又吉のエッセー………[もっと読む]

[文]速水健朗(コラムニスト) [掲載]2015年09月06日

服を買うなら、捨てなさい [著]地曳いく子

服を買うなら、捨てなさい [著]地曳いく子

■「究極のワンパターン」探す  書名だけを見れば、最近よく見かける「断捨離」本の新手がまた出てきたか、という印象を受ける。しかしスタイリスト歴30年以上の著者が描き出しているのはそれほど単純な話ではない。ファッション業………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2015年08月30日

「学力」の経済学 [著]中室牧子

「学力」の経済学 [著]中室牧子

■教育のあり方に統計解析を  あなたの教育観は偏見にまみれている。そんなことはないと思う方は、ぜひ以下の問いに“直感”で答えてみてほしい。  「子どもを勉強させるためにご褒美で釣るのはあり?」「子どもはほめて育てるべき………[もっと読む]

[文]斎藤環(精神科医) [掲載]2015年08月23日

日めくり まいにち、ポジティヴ! [著]井上裕介

日めくり まいにち、ポジティヴ! [著]井上裕介

■陶酔的な自己肯定に共感?  著者は、お笑いコンビ「NON STYLE」のツッコミ担当として、2008年のM—1グランプリで優勝している。そして、「よしもとブサイクランキング」で12年から3年連続1位になってもいる。 ………[もっと読む]

[文]鈴木繁(本社編集委員) [掲載]2015年08月16日

一路(上・下) [著]浅田次郎

一路(上・下) [著]浅田次郎

■愉快痛快なロードノベル  時代は幕末。江戸で学問と剣術に励んでいた数え19歳の小野寺一路(いちろ)は、故郷の屋敷の火事で父が落命したため、急きょ西美濃田名部郡(にしみのたなぶごおり)へ向かい家督を継ぐことに。その任務………[もっと読む]

[文]瀧井朝世(ライター) [掲載]2015年08月09日

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 [著]佐々木典士

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 [著]佐々木典士

■「ミニマリスト」その先には  モノを持つとはどういうことか? 本棚いっぱいに本を並べることは、知性を誰かに誇示する行為。アップル製品を身につけることは「優れたセンス」の持ち主であることをアピール。モノを持つことは“顕………[もっと読む]

[文]速水健朗(コラムニスト) [掲載]2015年08月02日

男性漂流―男たちは何におびえているか [著]奥田祥子

男性漂流―男たちは何におびえているか [著]奥田祥子

■思い悩む中年の「痛ましさ」  結婚や育児、介護、仕事などに悩む中年男性たちを、10年にわたって継続取材するというていねいな手法で描写した驚くべきノンフィクション。取材対象者たちの「痛ましさ」のようなものが直球で伝わっ………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2015年07月26日

ぼくは愛を証明しようと思う。 [著]藤沢数希

ぼくは愛を証明しようと思う。 [著]藤沢数希

■男女関係に恋愛工学あり?  特許事務所に勤める26歳の弁理士わたなべは、彼女にこっぴどくフラレる。落ち込む彼の前に、女性たちを手玉にとる永沢が現れ、恋愛は「運とスキルのゲーム」と言い切る。永沢の理論を実行したわたなべ………[もっと読む]

[文]鈴木繁(本社編集委員) [掲載]2015年07月19日

君の膵臓をたべたい [著]住野よる

君の膵臓をたべたい [著]住野よる

■“身分超えた恋”怒濤の終盤  一瞬ぎょっとする奇妙なタイトル、アニメ絵風の表紙イラスト、帯には「涙する」「涙涙涙」「ボロボロ泣きました」と絶賛の声。やや鼻白む思いで読み始めてみれば、余命一年以内と宣告された美少女をヒ………[もっと読む]

[文]斎藤環(精神科医) [掲載]2015年07月12日

烏に単は似合わない [著]阿部智里

烏に単は似合わない [著]阿部智里

■后選びに陰謀が渦巻く宮廷  本作は2012年の松本清張賞受賞作。著者は91年生まれ、当時はまだ20歳の大学生で、史上最年少の受賞者としても話題となった。内容は異世界の宮廷を舞台にした和製ファンタジー。その後続編も発表………[もっと読む]

[文]瀧井朝世(ライター) [掲載]2015年07月05日

男と女のワイン術 [著]伊藤博之 柴田さなえ

男と女のワイン術 [著]伊藤博之 柴田さなえ

■蘊蓄よりも好みを持つこと  すわバブル!? 『男と女のワイン術』なんて題名からはそんな感慨を抱いてしまう。  「ワイン詳しいんですか。今度、教えてくださいね」なんて男女の会話は、いまどき思い浮かばない。浮かぶのはワイ………[もっと読む]

[文]速水健朗(フリーライター) [掲載]2015年06月28日

「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 [著]エマニュエル・トッド

「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 [著]エマニュエル・トッド

■国際社会の変動また的中?  人口動態の視点からソ連の崩壊や国際金融危機、「アラブの春」などを予測し的中させてきた著者が、ドイツの超大国化を警告する本。EUが東欧を囲い込んだことによってこの地域の安価な労働力が利用でき………[もっと読む]

[文]佐々木俊尚(ジャーナリスト) [掲載]2015年06月21日

元素生活 [著]寄藤文平

元素生活 [著]寄藤文平

■性質捉えてキャラクター化  AKB48は兼任メンバーを入れないで124人。対して元素は118。それだけの数で宇宙のあれもこれもができている。  「元素なんてどうだっていいじゃん」と思っていた寄藤文平さんが、そんな元素………[もっと読む]

[文]鈴木繁(本社編集委員) [掲載]2015年06月14日

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