ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

断片的なものの社会学 [著]岸政彦

断片的なものの社会学 [著]岸政彦

■人生の「無意味さ」の意味を考える 「お父さん、犬が死んでるよ」  インタビュー中、そう叫ぶ子どもの声が家の外から響いた。話をしていた「お父さん」は一瞬だけ話を中断したものの、すぐに何事もなかったように続きを語りだす。………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年07月24日

S,M,L,XL+ [著]レム・コールハース [訳]太田佳代子・渡辺佐智江

S,M,L,XL+ [著]レム・コールハース [訳]太田佳代子・渡辺佐智江

■都市と建築の関係を考える  建築家が白い目で見られる時代である。例の新国立競技場のことだ。たくさんの異論や批判を無視して、見切り発車でことが進む。すべてがなし崩し的に既成事実化していく。デザインしたザハ・ハディドを責………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年07月17日

さよなら、ニルヴァーナ [著] 窪美澄

さよなら、ニルヴァーナ [著] 窪美澄

■〈少年A〉を小説に書く女性の業の深さ  窪美澄の『さよなら、ニルヴァーナ』は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件を題材にした、10章からなる長篇小説だ。  物語は事件の15年後からはじまり、章ごとに、東京で小説家を………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年07月10日

紋切型社会 [著] 武田砂鉄

紋切型社会 [著] 武田砂鉄

■日本人の感性を劣化させる紋切型  国会で憲法学者がそろって「戦争法案」を違憲だと断じて、政権幹部たちの慌てふためきようが笑える。憲法学者の権威を否定しようと躍起になって、そのうち「オレがオキテだ」と言い出しかねない勢………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年07月03日

エウロペアナ [著]パトリク・オウジェドニーク [訳]阿部賢一・篠原琢

エウロペアナ [著]パトリク・オウジェドニーク [訳]阿部賢一・篠原琢

■死者を横に並べるように語る  チェコを代表する作家、パトリク・オウジェドニークの名が広く知られるきっかけとなった『エウロペアナ』。副題に「二〇世紀史概説」とあるように、ヨーロッパを中心とする世界の100年を物語るこの………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年06月26日

あなたが消えた夜に [著]中村文則

あなたが消えた夜に [著]中村文則

■悪夢にとりつかれた刑事の「僕」  中村文則は今もっとも目がはなせない作家だ。2002年に『銃』で新潮新人賞を受賞してデビューしたころは、器用な若者だなと思う程度だった。05年に『土の中の子供』で芥川賞を受賞したときも………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年06月19日

ぼくらの民主主義なんだぜ [著] 高橋源一郎

ぼくらの民主主義なんだぜ [著] 高橋源一郎

■小さな声に耳を傾け、対話する  2011年4月から朝日新聞紙上ではじまった高橋源一郎の論壇時評。毎月1回、論壇雑誌や書籍だけでなく、インターネット上の言説にも注目しながら、高橋は日本の「いま」と向きあってきた。その初………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年06月12日

原子・原子核・原子力 [著]山本義隆

原子・原子核・原子力 [著]山本義隆

■原発のリスクは誰に押しつけるのか  山本義隆の『原子・原子核・原子力』は、予備校の特別講演がもとになっている。高校生や受験生たちが聴衆だ。これなら易しく簡単に原子物理学がわかるぞ、と思ったのはぼくだけではないだろう。………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年06月05日

天皇の料理番 上・下 [著]杉森久英

天皇の料理番 上・下 [著]杉森久英

■主人公の堂々たる清々しさ  現在、TBS系で放映されている『天皇の料理番』はこれが3度目のドラマ化で、番組のスタートにあわせて杉森久英の原作も復刊した。伝記小説の名手がモデルとしたのが、正式には宮内庁(戦前は省)厨司………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年05月29日

一〇三歳になってわかったこと―人生は一人でも面白い [著]篠田桃紅

一〇三歳になってわかったこと―人生は一人でも面白い [著]篠田桃紅

■歳をとるほど自由になる  ベストセラーの定番のなかに「ご長寿女性によるエッセイ」というジャンルがある。著者はいまもその道の現役で、しかも一人で生きてきたという人が多い。  60代、70代の男がしたり顔で人生を語ったり………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年05月22日

止まった時計 [著]松本麗華

止まった時計 [著]松本麗華

■彼女は生き残って本を書いた  麻原彰晃の三女の名を問われれば、今でも、すぐに「アーチャリー」と口に出る。  20年前、地下鉄サリン事件の首謀者として麻原が逮捕されたとき、その名はオウム真理教の後継者として頻繁にマスコ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年05月08日

地平線の相談 [著]細野晴臣、星野源

地平線の相談 [著]細野晴臣、星野源

■電車で読まなくてよかった  白いサマー・スーツにボウタイ、口ひげの男が頬杖をついている。細野晴臣の名盤「泰安洋行」のジャケットと同じ意匠だ。ただし、この本では隣に星野源がいる。CDと並べてみると、細野の髪は白くなり、………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年05月01日

カラー版スキマの植物の世界 [著]塚谷裕一

カラー版スキマの植物の世界 [著]塚谷裕一

■植物にとってスキマは「楽園」なのだ  厳しい寒のもどりに震えながら都心を歩けば、それでも歩道脇のアスファルトから伸びる緑濃い草を見つけて足がとまる。桜に負けじと春を告げるその植物の名が何だったのか考えても思いだせず、………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年04月24日

日本の反知性主義 [編]内田樹

日本の反知性主義 [編]内田樹

■反知性主義に抗する方法  いま時代を読み解くキーワードは「反知性主義」だ。なぜネトウヨ的なことばが蔓延するのか。なぜ安倍晋三が首相なのか。こうした素朴な疑問は、反知性主義について考えることで解ける。 『日本の反知性主………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年04月17日

日本戦後史論 [著]内田樹、白井聡

日本戦後史論 [著]内田樹、白井聡

■日本の戦後の歪みと願望を体現する首相  内田樹と白井聡が日本の戦後について忌憚なく語りあった『日本戦後史論』は、発売前に重版が決まったらしい。日本を代表する論客と『永続敗戦論』で戦後日本の核心に迫った気鋭の学者による………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年04月10日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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