ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

池上彰のそこが知りたい!ロシア [著]池上彰

池上彰のそこが知りたい!ロシア [著]池上彰

■安倍政権の今こそチャンス  9月の国連総会のとき、安倍首相とプーチン大統領が会談するかもしれない、というニュースが流れた。北方領土問題で進展があるだろうか。あわてて『池上彰のそこが知りたい!ロシア』を読んだ。  いつ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年10月02日

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい [著]樋野興夫

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい [著]樋野興夫

■がん哲学外来で出す「言葉の処方箋」  2008年、病理学者の樋野興夫は「医師と患者が対等の立場でがんについて語り合う場」として、がん哲学外来を開設した。場所は、自身が勤務する順天堂大学医学部の附属病院。料金は無料。樋………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年09月25日

京都、街歩きガイド。 [編]アンドプレミアム編集部

京都、街歩きガイド。 [編]アンドプレミアム編集部

■名所旧跡に飽き足らない人に  最近、京都を歩いていると、緑色の本を持った人をよく見かける。ほとんどが女性で、年のころは30代後半から50代くらい。シックで品のいい人が多い。彼女たちの出没場所は、神社仏閣などの観光名所………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年09月18日

ヨーコさんの“言葉” [文]佐野洋子 [絵]北村裕花

ヨーコさんの“言葉” [文]佐野洋子 [絵]北村裕花

■人としてまっとうな感覚  ある日曜日の朝、テレビをつけて新聞を読んでいると、すでに知っている文章が聞こえてきた。  モニターにはおばさんの絵があった。短髪、フレームの薄い眼鏡、上唇の右上に黒子……。落ちついた女性の語………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年09月11日

ピアノを弾く哲学者サルトル、ニーチェ、バルト [著]フランソワ・ヌーデルマン [訳]橘明美

ピアノを弾く哲学者サルトル、ニーチェ、バルト [著]フランソワ・ヌーデルマン [訳]橘明美

■ショパンを弾くサルトル  他者が抱くイメージは、ときとして現実とずれている。その「ずれ」に注目すると、新しい何かが見えてくる。  たとえば実存主義の哲学者、サルトルがピアノを弾くならば、ウェーベルンとかベルク、あるい………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年09月04日

騙されてたまるか―調査報道の裏側 [著] 清水潔

騙されてたまるか―調査報道の裏側 [著] 清水潔

■何よりも「伝聞」が嫌いな著者  桶川ストーカー殺人事件では、警察の捜査に疑念をいだいて独自取材を続けた結果、警察より先に犯人を特定した。すでに“犯人”が逮捕されていた足利事件では、冤罪の可能性を何度も報じ、ついには無………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年08月28日

リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください [著]井上達夫

リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください [著]井上達夫

■安保論議を「正義」の観点からみる  安倍政権がゴリ押しする安保法案、いややっぱり「戦争法案」、その必要性を説明すればするほどボロボロになっていく。もう廃案にするしかないのに。 「正義」という観点からみると、法案とそれ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年08月14日

オールド・テロリスト [著]村上龍

オールド・テロリスト [著]村上龍

■老人たちが義憤に駆られて暴走する  村上龍の最新長篇小説『オールド・テロリスト』のカバーには、11人の老爺が描かれている。彼らはみんな機関銃や日本刀を手にしているが、その表情は、まるで修学旅行の記念撮影に興じる少年た………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年08月07日

SAPEURS [著]ダニエーレ・タマーニ [訳]宮城太

SAPEURS [著]ダニエーレ・タマーニ [訳]宮城太

■おしゃれに情熱を注ぐ男たち  表紙はピンクのスーツを着た男が歩いてくる姿を真正面から撮った写真。ハットとタイ、ポケットチーフは赤。口には葉巻。なんて、かっこいいんだ!  タマーニの『SAPEURS(サプール)』は、ア………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年07月31日

断片的なものの社会学 [著]岸政彦

断片的なものの社会学 [著]岸政彦

■人生の「無意味さ」の意味を考える 「お父さん、犬が死んでるよ」  インタビュー中、そう叫ぶ子どもの声が家の外から響いた。話をしていた「お父さん」は一瞬だけ話を中断したものの、すぐに何事もなかったように続きを語りだす。………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年07月24日

S,M,L,XL+ [著]レム・コールハース [訳]太田佳代子・渡辺佐智江

S,M,L,XL+ [著]レム・コールハース [訳]太田佳代子・渡辺佐智江

■都市と建築の関係を考える  建築家が白い目で見られる時代である。例の新国立競技場のことだ。たくさんの異論や批判を無視して、見切り発車でことが進む。すべてがなし崩し的に既成事実化していく。デザインしたザハ・ハディドを責………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年07月17日

さよなら、ニルヴァーナ [著] 窪美澄

さよなら、ニルヴァーナ [著] 窪美澄

■〈少年A〉を小説に書く女性の業の深さ  窪美澄の『さよなら、ニルヴァーナ』は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件を題材にした、10章からなる長篇小説だ。  物語は事件の15年後からはじまり、章ごとに、東京で小説家を………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年07月10日

紋切型社会 [著] 武田砂鉄

紋切型社会 [著] 武田砂鉄

■日本人の感性を劣化させる紋切型  国会で憲法学者がそろって「戦争法案」を違憲だと断じて、政権幹部たちの慌てふためきようが笑える。憲法学者の権威を否定しようと躍起になって、そのうち「オレがオキテだ」と言い出しかねない勢………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年07月03日

エウロペアナ [著]パトリク・オウジェドニーク [訳]阿部賢一・篠原琢

エウロペアナ [著]パトリク・オウジェドニーク [訳]阿部賢一・篠原琢

■死者を横に並べるように語る  チェコを代表する作家、パトリク・オウジェドニークの名が広く知られるきっかけとなった『エウロペアナ』。副題に「二〇世紀史概説」とあるように、ヨーロッパを中心とする世界の100年を物語るこの………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年06月26日

あなたが消えた夜に [著]中村文則

あなたが消えた夜に [著]中村文則

■悪夢にとりつかれた刑事の「僕」  中村文則は今もっとも目がはなせない作家だ。2002年に『銃』で新潮新人賞を受賞してデビューしたころは、器用な若者だなと思う程度だった。05年に『土の中の子供』で芥川賞を受賞したときも………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年06月19日

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