話題の新刊(週刊朝日)

話題の新刊(週刊朝日)

話題の新刊(週刊朝日)

週刊朝日の新刊案内コーナー。幅広いジャンルから、話題の本をピックアップして紹介しています。

バックナンバー:2011年

無冠の男―松方弘樹伝 [著]松方弘樹、伊藤彰彦

無冠の男―松方弘樹伝 [著]松方弘樹、伊藤彰彦

 先日、死去した松方弘樹の評伝。病に倒れる直前のインタビューを織り込みながら、昭和の残り香を放つ俳優の人生を辿る。  松方弘樹と聞けば「多くの女性と浮名を流した2世俳優」との印象が強いが、本書を読むと一変する。父親の近衛………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2017年03月14日

夢十夜 [漫画]近藤ようこ [原作]夏目漱石

夢十夜 [漫画]近藤ようこ [原作]夏目漱石

 「こんな夢を見た」で始まる短編漫画集。「第三夜」は、盲目の男児を背負い、真っ暗な田舎道をゆく父子の話。「御父さん 重いかい」「重かあない」「今に重くなるよ」。口髭の父親は壮年の文豪の面立ちで、冒頭の何気ない会話がラスト………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2017年03月14日

ローカルブックストアである―福岡ブックスキューブリック [著]大井実

ローカルブックストアである―福岡ブックスキューブリック [著]大井実

 古本市をはじめ福岡でブック・カルチャーを盛り上げる書店主が、本屋になるまでの経緯や、本への思いを綴った。  30歳を前に、イタリアで人が集まるエネルギーを持つ「場」の力を実感。高校時代を過ごした福岡に戻り、アルバイト経………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2017年03月14日

相模原障害者殺傷事件―優生思想とヘイトクライム [著]立岩真也・杉田俊介

相模原障害者殺傷事件―優生思想とヘイトクライム [著]立岩真也・杉田俊介

 昨年7月に神奈川県相模原市の障害者施設で発生した殺傷事件を、社会学者の立岩真也と障害者ヘルパーの経験がある批評家の杉田俊介が読み解いた。  二人のアプローチは対照的だ。立岩が障害者をめぐる言説や、歴史的な観点から事件を………[もっと読む]

[文]若林良 [掲載]2017年03月07日

白川静入門 真・狂・遊 [著]小山鉄郎

白川静入門 真・狂・遊 [著]小山鉄郎

 漢字の体系的な成り立ちを解き明かし、古代人の生活をよみがえらせた白川静。その学問の特徴を、教えを受けた通信社記者がまとめた。  白川の文字学に深く共感する石牟礼道子によると、漢字は使う者に呼びかける文字で、3千年以上も………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2017年03月07日

もう悩まない中学受験 [著]小川大介

もう悩まない中学受験 [著]小川大介

 難関中学に8千人以上を送り込んだプロ個別指導教室のカリスマ代表が、問題解決のコーチング技術、子どもががんばれる管理術といった、中学受験を成功に導く“戦略”を解説している。マニュアル本とは一線を画し、中学受験を乗り切ろう………[もっと読む]

[文]前田伸也 [掲載]2017年03月07日

「ヒットソング」の作りかた―大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち [著]牧村憲一

「ヒットソング」の作りかた―大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち [著]牧村憲一

 はっぴいえんどが青春だった人にも、後から知った人にもお薦めの一冊。名だたるミュージシャンを間近で見てきた著者による、日本ポップス黎明期をふりかえる証言記録だ。  音楽プロデューサーという職業認識が日本に根付いたのは70………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2017年02月28日

死してなお踊れ―一遍上人伝 [著]栗原康

死してなお踊れ―一遍上人伝 [著]栗原康

 名家の生まれながら、全てを投げ捨て、「踊り念仏」で民衆を救おうとした一遍上人の評伝。著者は大杉栄などアナキストを近作で描いてきたため、鎌倉時代の宗教家を取り上げるのには違和感を抱いたが、一遍こそ元祖アナキストというのが………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2017年02月28日

ききりんご紀行 [著]谷村志穂

ききりんご紀行 [著]谷村志穂

 りんごを毎日食べ続け、食べ比べ、旅をした著者の紀行エッセイ。青森県の地方紙「東奥日報」に2015年10月から翌年4月まで連載した原稿に加筆した。  りんごの美味しさと、それを作った人、届けた人、背景にある物語が喜びに満………[もっと読む]

[文]相原透 [掲載]2017年02月28日

晴れたら空に骨まいて [著]川内有緒

晴れたら空に骨まいて [著]川内有緒

 病や旅などで、身近な存在を失い、ユニークな方法で見送った経験を持つ5組の話。パリ、ヒマラヤなど世界各地を舞台に、取材対象者と故人との出会い、離別、その後に至るまでがこまやかに綴られる。  締めくくりに登場するのは、本書………[もっと読む]

[文]松岡瑛理 [掲載]2017年02月21日

いじめのある世界に生きる君たちへ [著]中井久夫

いじめのある世界に生きる君たちへ [著]中井久夫

 精神科医が自身の体験をもとに、いじめの罠のような構造を小学校高学年の読者にもわかる言葉で解き明かす。  いじめのかなりの部分は、学校の外で行われれば立派な犯罪だ。家や社会で弱い立場に置かれた子供は権力に飢えている。その………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2017年02月21日

生きるためのことば―いま読む新美南吉 [著]斎藤卓志

生きるためのことば―いま読む新美南吉 [著]斎藤卓志

 18歳で「ごん狐」、28歳で「手袋を買いに」を執筆。29歳で死去した童話作家・新美南吉が残した膨大な日記・手紙を民俗学者の著者が読み解く。  16歳の2月──徳川幕府の頃における、その無鉄砲な戦の姿を揶揄し〈彼等侠客は………[もっと読む]

[文]福永奈津美 [掲載]2017年02月21日

猫なんて!―作家と猫をめぐる47話 [著]角田光代、片岡義男、村上春樹 他

猫なんて!―作家と猫をめぐる47話 [著]角田光代、片岡義男、村上春樹 他

 谷崎潤一郎から角田光代まで、47人の作家・著名人による自分と猫との関わりをつづったエッセイ(漫画も含む)を集めた一冊である。  猫を飼ったことによる心境の変化をつづる角田や片岡義男、猫に名前をつけることについて語る村上………[もっと読む]

[文]若林良 [掲載]2017年02月15日

大雪物語 [著]藤田宜永

大雪物語 [著]藤田宜永

 長野県K町を舞台にしたオムニバス短編集。大雪で「陸の孤島」と化した町で起きるドラマの数々。なかでも「墓掘り」が秀逸だ。  生き別れていた実母の遺体を東京まで引き取りにいった帰り、幹線道路で立ち往生した喪主の女性と遺体搬………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2017年02月15日

在日二世の記憶 [編]小熊英二、高賛侑、高秀美

在日二世の記憶 [編]小熊英二、高賛侑、高秀美

 ウェブ上で連載されていた在日二世へのインタビューの書籍化。元プロ野球選手の張本勲氏をはじめ、各界で活躍する在日二世50人の生い立ちから就職、結婚まで丁寧な聞き取りを行っている。  ある男性は、道ですれ違った母を友人に「………[もっと読む]

[文]石原さくら [掲載]2017年02月15日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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