ニュースの本棚

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朝日新聞・毎週日曜日の読書面に連載。時事的なテーマを理解するためのオススメ本3冊を、各分野の専門家が紹介しています。

バックナンバー:2011年

丹下健三生誕100年 大西若人が選ぶ本

丹下健三生誕100年 大西若人が選ぶ本

■「建築の本義」体現した「化身」  「建築の本義」を体現した「建築の化身」だった——。2005年3月に亡くなった丹下健三の葬儀で、弟子である建築家の磯崎新はこう悼んだ。  それは、少しも大げさではない。広島平和記念資料………[もっと読む]

[文]大西若人(本社編集委員) [掲載]2013年10月27日

1964年に売れた本 天野祐吉が選ぶ本

1964年に売れた本 天野祐吉が選ぶ本

■“日本”遠のき“ニッポン”へ  このベストテンを見たら、当時の日本の匂いがプンとしてきた。これに坂本九ちゃんの「明日があるさ」の明るい歌声と、「オリンピックをカラーで見よう」と叫ぶカラーテレビのCMの音を加えたら、1………[もっと読む]

[文]天野祐吉(コラムニスト) [掲載]2013年10月20日

そして「暮し」は続く 鈴木繁が選ぶ本

そして「暮し」は続く 鈴木繁が選ぶ本

■大切にした「わたし−あなた」  「暮しの手帖(てちょう)」は1948年9月の創刊以来、毎号「これはあなたの手帖です」という呼びかけで始まる。わたし—あなたの関係が常に大切にされた。編集部内でも肩書でなく名前で呼び合っ………[もっと読む]

[文]鈴木繁(本社編集委員) [掲載]2013年10月13日

消費増税 諸富徹さんが選ぶ本

消費増税 諸富徹さんが選ぶ本

■グローバル化で依存強まる  安倍首相は1日、消費税率を2014年4月から5%から8%に引き上げることを発表した。消費増税をめぐる論争は、これで一応の決着をみた。しかし景気回復への影響、日本財政破綻(はたん)の回避、そ………[もっと読む]

[文]諸富徹(京都大学教授・財政学) [掲載]2013年10月06日

伊勢と出雲 原武史さんが選ぶ本

伊勢と出雲 原武史さんが選ぶ本

■国家神道とともに序列付け  今年は、20年に一度の伊勢神宮(正式には神宮)の式年遷宮「遷御(せんぎょ)の儀」と、60年に一度の出雲大社の遷宮「本殿遷座祭」とが重なる記念すべき年である。だが、同じく遷宮といっても、両者………[もっと読む]

[文]原武史 (明治学院大教授・政治思想史) [掲載]2013年09月29日

統計学を知る 佐藤俊樹さんが選ぶ本

統計学を知る 佐藤俊樹さんが選ぶ本

■どんな場合に使えないのか  統計は今、何度目かのブームにある。「最強」と謳(うた)う本が30万部も売れ、一般の人向けのセミナーも好評のようだ。私も大学では1・2年生向けの統計を担当しているが、4、5年前から学生の数が………[もっと読む]

[文]佐藤俊樹(東京大教授・社会学) [掲載]2013年09月22日

「わかったつもり」を打ち壊せ 吉岡忍さんが選ぶ本

「わかったつもり」を打ち壊せ 吉岡忍さんが選ぶ本

■戸井十月の世界  戸井十月の指は長く、繊細だった。大型バイクにまたがり、炎暑と酷寒と砂塵(さじん)の五大陸を駆け抜けてきた男の手には見えなかった。臨終のとき、私はもう一度その手を握った。私が知っている不安げで神経質な………[もっと読む]

[文]吉岡忍(ノンフィクション作家) [掲載]2013年09月15日

エジプトの「混迷」 長沢栄治さんが選ぶ本

エジプトの「混迷」 長沢栄治さんが選ぶ本

■「ナセル革命」の制度疲労  最近、化学兵器の使用問題でシリア情勢が緊迫の度を強めたこともあり、アラブ世界の現状を「混迷」という言葉で形容するのが定番になった感がある。  過去2年間のアラブ政治の激動の中で、もっとも大………[もっと読む]

[文]長沢栄治(東京大学教授・エジプト社会経済史) [掲載]2013年09月08日

関東大震災90年 尾原宏之さんが選ぶ本

関東大震災90年 尾原宏之さんが選ぶ本

■近代日本に突きつけた問い  きょう9月1日は、1923年の関東大震災からちょうど90年にあたる。  正直なところ、「震災」という言葉を聞いただけでウンザリする人は多いだろう。東日本大震災からこのかた、「勇気と感動をも………[もっと読む]

[文]尾原宏之(政治思想史研究者) [掲載]2013年09月01日

漢字と日本語 円満字二郎さんが選ぶ本

漢字と日本語 円満字二郎さんが選ぶ本

■文字の歴史からみえる揺れ  日本語ブームはくり返しやってくる、という説がある。しかし、国語辞典のブームとなると、話は別だ。三浦しをん著『舟を編む』(光文社)をきっかけにして、辞書を作ることとか、辞書を読むことにスポッ………[もっと読む]

[文]円満字二郎(漢和辞典編集者) [掲載]2013年08月25日

ワイマール憲法 三島憲一さんが選ぶ本

ワイマール憲法 三島憲一さんが選ぶ本

■民主主義は意外と脆い  麻生財務相のナチス発言には重大な事実誤認がある。1933年1月、ヒトラーは大統領指名で首相になったのであり、「選挙で選ばれた」のではない。ワイマール憲法を無効化した全権委任法も、「だれも気づか………[もっと読む]

[文]三島憲一(大阪大名誉教授) [掲載]2013年08月18日

戦争観と戦後史 保阪正康さんが選ぶ本

戦争観と戦後史 保阪正康さんが選ぶ本

■老・壮・青はどう見てきたか  「戦争」についての基本的な理解は結局二つの点に絞られるのではないか。その第1は、クラウゼヴィッツの『戦争論』を引くまでもなく、「戦争は政治の延長」だということ。もっとかみくだいていえば、………[もっと読む]

[掲載]2013年08月11日

なだいなださん 湯本香樹実さんが選ぶ本

なだいなださん 湯本香樹実さんが選ぶ本

■くねくね道を進む豊かさ  新刊発売の直前、なだいなだが亡くなった。『とりあえず今日を生き、明日もまた今日を生きよう』と題されたエッセイ集の表紙には、Carpe diem(カルペ・ディエム)というラテン語の諺(ことわざ………[もっと読む]

[文]湯本香樹実(作家) [掲載]2013年08月04日

富士山 上垣外憲一さんが選ぶ本

富士山 上垣外憲一さんが選ぶ本

■文化を生んできた世界遺産  富士山の世界文化遺産登録は喜ばしい。おめでとう、富士山、君に心があるのならば、だが。  富士山に魂はあるか、という問いに対する答えは、現代人にも、古代人にも自明であるだろう。富士山には人格………[もっと読む]

[文]上垣外憲一(大妻女子大教授・比較文化) [掲載]2013年07月28日

人の心は動物に聞け 渡辺政隆さんが選ぶ本

人の心は動物に聞け 渡辺政隆さんが選ぶ本

■コミュニケーションの鍵探る  コミュニケーション能力があちこちで問われている。相手が人に限らず動物でも、理解し合いたいと思うのは自然な感情である。今に始まったことではないはず。なのになぜ、今なのか。そもそもこの単語は………[もっと読む]

[文]渡辺政隆(筑波大サイエンスコミュニケーター) [掲載]2013年07月21日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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