ベストセラー解読(週刊朝日)

ベストセラー解読(週刊朝日)

ベストセラー解読(週刊朝日)

ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

ぼくらの民主主義なんだぜ [著] 高橋源一郎

ぼくらの民主主義なんだぜ [著] 高橋源一郎

■小さな声に耳を傾け、対話する  2011年4月から朝日新聞紙上ではじまった高橋源一郎の論壇時評。毎月1回、論壇雑誌や書籍だけでなく、インターネット上の言説にも注目しながら、高橋は日本の「いま」と向きあってきた。その初………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年06月12日

原子・原子核・原子力 [著]山本義隆

原子・原子核・原子力 [著]山本義隆

■原発のリスクは誰に押しつけるのか  山本義隆の『原子・原子核・原子力』は、予備校の特別講演がもとになっている。高校生や受験生たちが聴衆だ。これなら易しく簡単に原子物理学がわかるぞ、と思ったのはぼくだけではないだろう。………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年06月05日

天皇の料理番 上・下 [著]杉森久英

天皇の料理番 上・下 [著]杉森久英

■主人公の堂々たる清々しさ  現在、TBS系で放映されている『天皇の料理番』はこれが3度目のドラマ化で、番組のスタートにあわせて杉森久英の原作も復刊した。伝記小説の名手がモデルとしたのが、正式には宮内庁(戦前は省)厨司………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年05月29日

一〇三歳になってわかったこと―人生は一人でも面白い [著]篠田桃紅

一〇三歳になってわかったこと―人生は一人でも面白い [著]篠田桃紅

■歳をとるほど自由になる  ベストセラーの定番のなかに「ご長寿女性によるエッセイ」というジャンルがある。著者はいまもその道の現役で、しかも一人で生きてきたという人が多い。  60代、70代の男がしたり顔で人生を語ったり………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年05月22日

止まった時計 [著]松本麗華

止まった時計 [著]松本麗華

■彼女は生き残って本を書いた  麻原彰晃の三女の名を問われれば、今でも、すぐに「アーチャリー」と口に出る。  20年前、地下鉄サリン事件の首謀者として麻原が逮捕されたとき、その名はオウム真理教の後継者として頻繁にマスコ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年05月08日

地平線の相談 [著]細野晴臣、星野源

地平線の相談 [著]細野晴臣、星野源

■電車で読まなくてよかった  白いサマー・スーツにボウタイ、口ひげの男が頬杖をついている。細野晴臣の名盤「泰安洋行」のジャケットと同じ意匠だ。ただし、この本では隣に星野源がいる。CDと並べてみると、細野の髪は白くなり、………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年05月01日

カラー版スキマの植物の世界 [著]塚谷裕一

カラー版スキマの植物の世界 [著]塚谷裕一

■植物にとってスキマは「楽園」なのだ  厳しい寒のもどりに震えながら都心を歩けば、それでも歩道脇のアスファルトから伸びる緑濃い草を見つけて足がとまる。桜に負けじと春を告げるその植物の名が何だったのか考えても思いだせず、………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年04月24日

日本の反知性主義 [編]内田樹

日本の反知性主義 [編]内田樹

■反知性主義に抗する方法  いま時代を読み解くキーワードは「反知性主義」だ。なぜネトウヨ的なことばが蔓延するのか。なぜ安倍晋三が首相なのか。こうした素朴な疑問は、反知性主義について考えることで解ける。 『日本の反知性主………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年04月17日

日本戦後史論 [著]内田樹、白井聡

日本戦後史論 [著]内田樹、白井聡

■日本の戦後の歪みと願望を体現する首相  内田樹と白井聡が日本の戦後について忌憚なく語りあった『日本戦後史論』は、発売前に重版が決まったらしい。日本を代表する論客と『永続敗戦論』で戦後日本の核心に迫った気鋭の学者による………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年04月10日

パーソナルデータの衝撃 [著]城田真琴

パーソナルデータの衝撃 [著]城田真琴

■ウェブの閲覧履歴も収集されている  買い物でポイントを貯めて「得した」と思っていたけど、ほんとうは得なんかしてない。データを集めている会社は、ぼくらに還元するポイントの何倍ものお金を、そのデータで稼いでいる。いつどこ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年04月03日

鳩の撃退法 上・下 [著] 佐藤正午

鳩の撃退法 上・下 [著] 佐藤正午

■小説家を主人公にして謎を解いていく妙技  佐藤正午の長篇小説『鳩の撃退法』の主人公は、直木賞を2度受賞したと噂されるかつての人気小説家、津田伸一である。津田は女性がらみのトラブルを起こして出版界をほされ、流れついたあ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年03月27日

インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ [著]小林弘人、柳瀬博一

インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ [著]小林弘人、柳瀬博一

■現代人は“原始人2.0”  テーマをぴしっと決めて司会が進行する会議よりも、だらだら続く雑談のほうが実りあることが多い。話はあっちへ飛び、こっちにさまよう。でも、いろんなアイデアが生まれる。『インターネットが普及した………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年03月20日

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ [編]くさばよしみ[絵]中川学

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ [編]くさばよしみ[絵]中川学

■「足る」を知る大統領のスピーチ  ウルグアイ東方共和国、通称ウルグアイはブラジルとアルゼンチンに囲まれた小さな国だ。日本の半分ほどの国土に約340万人が暮らしている。農牧業が盛んで、1人あたりのGDPは南米大陸で最高………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年03月13日

アルピニズムと死 [著]山野井泰史

アルピニズムと死 [著]山野井泰史

■死ななかった理由  「なぜ山に登るのか」という問いは古くからあるが、まだ納得できる回答に出会ったことがない。富や名声のためではなさそうだし、健康にいいとも思えない。遭難事故も少なくない。命をかけるほど気持ちがいいもの………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年03月06日

その女アレックス [著]ピエール・ルメートル [訳]橘明美

その女アレックス [著]ピエール・ルメートル [訳]橘明美

■彼女の秘密が読者を迷わせ、驚嘆させる  ピエール・ルメートルの『その女アレックス』は昨年9月に刊行され、「このミステリーがすごい!」などの年間ランキングで、翻訳ミステリー部門のトップに輝いた。専門家の高評価とともに部………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年02月27日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る