ベストセラー解読(週刊朝日)

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ヒット作の秘密は何か? 今売れている本を分析した週刊朝日のコラム。永江朗さんと長薗安浩さんが交代で連載。

バックナンバー:2011年

日本戦後史論 [著]内田樹、白井聡

日本戦後史論 [著]内田樹、白井聡

■日本の戦後の歪みと願望を体現する首相  内田樹と白井聡が日本の戦後について忌憚なく語りあった『日本戦後史論』は、発売前に重版が決まったらしい。日本を代表する論客と『永続敗戦論』で戦後日本の核心に迫った気鋭の学者による………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年04月10日

パーソナルデータの衝撃 [著]城田真琴

パーソナルデータの衝撃 [著]城田真琴

■ウェブの閲覧履歴も収集されている  買い物でポイントを貯めて「得した」と思っていたけど、ほんとうは得なんかしてない。データを集めている会社は、ぼくらに還元するポイントの何倍ものお金を、そのデータで稼いでいる。いつどこ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年04月03日

鳩の撃退法 上・下 [著] 佐藤正午

鳩の撃退法 上・下 [著] 佐藤正午

■小説家を主人公にして謎を解いていく妙技  佐藤正午の長篇小説『鳩の撃退法』の主人公は、直木賞を2度受賞したと噂されるかつての人気小説家、津田伸一である。津田は女性がらみのトラブルを起こして出版界をほされ、流れついたあ………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年03月27日

インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ [著]小林弘人、柳瀬博一

インターネットが普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ [著]小林弘人、柳瀬博一

■現代人は“原始人2.0”  テーマをぴしっと決めて司会が進行する会議よりも、だらだら続く雑談のほうが実りあることが多い。話はあっちへ飛び、こっちにさまよう。でも、いろんなアイデアが生まれる。『インターネットが普及した………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年03月20日

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ [編]くさばよしみ[絵]中川学

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ [編]くさばよしみ[絵]中川学

■「足る」を知る大統領のスピーチ  ウルグアイ東方共和国、通称ウルグアイはブラジルとアルゼンチンに囲まれた小さな国だ。日本の半分ほどの国土に約340万人が暮らしている。農牧業が盛んで、1人あたりのGDPは南米大陸で最高………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年03月13日

アルピニズムと死 [著]山野井泰史

アルピニズムと死 [著]山野井泰史

■死ななかった理由  「なぜ山に登るのか」という問いは古くからあるが、まだ納得できる回答に出会ったことがない。富や名声のためではなさそうだし、健康にいいとも思えない。遭難事故も少なくない。命をかけるほど気持ちがいいもの………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年03月06日

その女アレックス [著]ピエール・ルメートル [訳]橘明美

その女アレックス [著]ピエール・ルメートル [訳]橘明美

■彼女の秘密が読者を迷わせ、驚嘆させる  ピエール・ルメートルの『その女アレックス』は昨年9月に刊行され、「このミステリーがすごい!」などの年間ランキングで、翻訳ミステリー部門のトップに輝いた。専門家の高評価とともに部………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年02月27日

捏造の科学者 [著]須田桃子

捏造の科学者 [著]須田桃子

■それでも謎が残る  これがフィクションだったらよかったのに。『捏造の科学者 STAP細胞事件』を読みながら何度思ったことか。  まるで上質のミステリ小説のように、一気に読ませる。しかし無邪気にこれを楽しむ気持ちにはな………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年02月20日

依存症ビジネス―「廃人」製造社会の真実 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子

依存症ビジネス―「廃人」製造社会の真実 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子 [著]デイミアン・トンプソン [訳]中里京子

■「欲しい」という衝動を喚起しつづける企業  依存症と聞くと、アルコールやギャンブルやドラッグに淫してしまった人々をつい連想する。健康や家計を損なうと知りつつ何かに取り憑かれたように飲み、賭け、吸いつづける陰惨な日々。………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年02月13日

ジーニアス英和辞典第5版

ジーニアス英和辞典第5版

■defriendの意味を知ってますか?  ぼくが高校生のころ、つまり40年前、英和辞典といえばK社のC辞典だった。クラスの九割以上が使っていた。異変が起きたのはそれから10年あまりたった80年代後半だ。大修館書店から………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年02月06日

ヌードと愛国 [著]池川玲子

ヌードと愛国 [著]池川玲子

■ヌードの背後に日本と日本人の姿が見える  池川玲子の『ヌードと愛国』は、1900年代から70年代までに登場した7点のヌード作品を取りあげ、それらが裸体の上にまとっている意味を分析していく。  巻頭では、高村光太郎の『………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年01月30日

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

■民主主義を守る信念  資本主義っていうのは、資本家がいちばん得する制度なんだよ。学生のころ、先輩にこういわれた。なんとも大雑把な話だが、トマ・ピケティの『21世紀の資本』もそういうことだ。マルクスの『資本論』もそうだ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2015年01月23日

NOヘイト!―出版の製造者責任を考える [編]ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会

NOヘイト!―出版の製造者責任を考える [編]ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会

■ヘイト本の氾濫にどう対峙していくのか  一昨年あたりから書店へ行くたびに嫌な気分になった。店頭の新刊コーナーには韓国や中国を嫌う、いわゆる「ヘイト本」が並んでいた。同時期、新聞各紙を開いて下段を見ると、隣国を罵倒する………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2015年01月16日

キャプテンサンダーボルト [著]阿部和重、伊坂幸太郎

キャプテンサンダーボルト [著]阿部和重、伊坂幸太郎

■持ち味が互いを引き立てている  大好きな作家が共作するなんて、まるで夢のようだ。阿部和重と伊坂幸太郎による『キャプテンサンダーボルト』には、発売前の広告を見たときから興奮させられた。  発売と同時に購入して(旅先だっ………[もっと読む]

[文]永江朗 [掲載]2014年12月26日

リタとマッサン [著]植松三十里

リタとマッサン [著]植松三十里

■異文化や数々の苦難を乗り越えた夫婦愛  NHKの連続テレビ小説「マッサン」は、竹鶴政孝とその妻リタをモデルにしている。おそらくはこのドラマの放映を見こして書き下ろされたのだろう、植松三十里の小説『リタとマッサン』は、………[もっと読む]

[文]長薗安浩 [掲載]2014年12月19日

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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