話題の新刊(週刊朝日)

話題の新刊(週刊朝日)

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週刊朝日の新刊案内コーナー。幅広いジャンルから、話題の本をピックアップして紹介しています。

バックナンバー:2011年

本当はブラックな江戸時代 [著]永井義男

本当はブラックな江戸時代 [著]永井義男

 江戸時代を無邪気に礼賛する風潮に一石を投じる一冊。江戸は本当に人情味に溢れ、清潔で安全だったのか。遊郭はユートピアだったのか。著者が明らかにするのは現代からすれば顔をしかめたくなる現実だ。  裏長屋は糞尿や生ゴミの腐臭………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2016年11月22日

メメントモリ・ジャーニー [著]メレ山メレ子

メメントモリ・ジャーニー [著]メレ山メレ子

 「お葬式の場が明るくなるような仕掛けができないだろうか」。会社員ながら、休日にハンドルネームで活動する著者が企てたのは、本書の中心となる「ガーナ棺桶紀行」だ。  西アフリカの工房に、将来自分が入りたい「装飾棺桶」を発注………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年11月22日

水俣の海辺に「いのちの森」を [著]石牟礼道子・宮脇昭

水俣の海辺に「いのちの森」を [著]石牟礼道子・宮脇昭

 水俣の海岸の再生を願う作家が、植物生態学の第一人者と対談。  石牟礼の家の対岸にある「大廻りの塘」は有機水銀などの毒に侵され、埋め立てられている。だが、むかしは海の潮を吸って生きる、アコウというガジュマルの仲間の木が生………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年11月22日

月兎耳の家 [著]稲葉真弓

月兎耳の家 [著]稲葉真弓

 2年前、膵臓がんのため64歳で旅立った稲葉真弓の遺稿小説集である。  表題作「月兎耳の家」は、初老に近づいた主人公の「私」が元女優志願の老いた叔母を施設に送るまでの話。「月兎耳」とはベンケイソウ科の地味な植物。ラスト部………[もっと読む]

[文]村上玄一 [掲載]2016年11月15日

煙が目にしみる―火葬場が教えてくれたこと [著]ケイトリン・ドーティ [訳]池田真紀子

煙が目にしみる―火葬場が教えてくれたこと [著]ケイトリン・ドーティ [訳]池田真紀子

 米国シカゴ大学で中世史を学んだ女性が、サンフランシスコの葬儀社に就職し「火葬技師」として働いた1年間の体験記だ。  土葬が基本の米国で、近年増加傾向にあるとはいえ火葬はマイノリティ。「なんでまた大学を出て。それも火葬場………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年11月15日

地上の星 [著]村木嵐

地上の星 [著]村木嵐

 戦国時代に小豪族五人衆のゆるやかな支配が続いていた天草だが、キリスト教が急速に広まり、豊臣秀吉の天下統一の波に呑みこまれていく。迎えた「天正天草合戦」(1589)では加藤清正と一騎打ちに向かう武将木山弾正、妻で天草一の………[もっと読む]

[文]村井重俊 [掲載]2016年11月15日

燈火 [著]三浦哲郎

燈火 [著]三浦哲郎

 私小説の大家である作家の最後の連作短編集。自らに流れる血を肯定できず、苦しんだ物書きの主人公が築いた家庭の日常を描く連作『素顔』の続編になる。  50代半ばになった主人公は、妻と娘3人と東京で暮らしている。物語は、吐血………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年11月08日

アイ・ラブ・ユー イエス・アイ・ドゥー [著]堀井六郎

アイ・ラブ・ユー イエス・アイ・ドゥー [著]堀井六郎

 加山雄三の作曲家としての別名「弾厚作」作品の普遍性と不変性。ピンキーとキラーズの“夜明けのコーヒー”やザ・ピーナッツの“靴下直してるのよ”などちょっとドキリとするフレーズを歌詞にちりばめた、作詞家・岩谷時子の世界。ゆず………[もっと読む]

[文]太田サトル [掲載]2016年11月08日

究極にうまいクラフトビールをつくる [著]永井隆

究極にうまいクラフトビールをつくる [著]永井隆

 ビール離れが進む中、動き出したキリンビールの異端社員の挑戦を追った一冊。大量生産のビールづくりに背を向け、社内の反対にあいながらも個人の嗜好に合わせた「クラフトビール」の専門店を出店するまでの道のりを描く。  ドラマか………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2016年11月08日

あなた 河野裕子歌集 [編]永田和宏・永田淳・永田紅

あなた 河野裕子歌集 [編]永田和宏・永田淳・永田紅

〈手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が〉  この歌を詠った翌日、歌人・河野裕子は世を去った。2010年8月、蝉の鳴く頃だった。 〈雨?と問へば蝉声よと紅は立ちて言ふ ひるがほの花〉  本書は、夫で………[もっと読む]

[文]後藤明日香 [掲載]2016年11月01日

巡礼日記 亡き妻と歩いた600キロ [著]垣添忠生

巡礼日記 亡き妻と歩いた600キロ [著]垣添忠生

 国立がんセンター名誉総長が、40年間つれ添った伴侶をなくし、四国八十八カ所の巡礼に出た体験を綴る。  がんを患った妻の死から7年。破滅的な生活を経て喪失感とともに暮らす著者は、わざと酷暑を選んで出発する。9キロもの荷物………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年11月01日

山口組 顧問弁護士 [著]山之内幸夫

山口組 顧問弁護士 [著]山之内幸夫

 著者は長年にわたり、日本最大の暴力団山口組を支えてきた元顧問弁護士。ヤクザと知り合い、付き合いが深くなる過程や組幹部の素顔を赤裸々に明かす。  80年代に跡目争いが内紛に発展し、世間を震撼させた「山一抗争」のキーマンの………[もっと読む]

[文]栗下直也 [掲載]2016年11月01日

山谷―ヤマの男 [著]多田裕美子

山谷―ヤマの男 [著]多田裕美子

 眼光の鋭い元ボクサー。タオルの鉢巻きをしたジャージ姿の男……。背景に黒布を垂らしただけのポートレートなのに、撮影した場所の空気が伝わってくる。  東京都台東区から荒川区にある日雇い労働者の街「山谷」の男たちから「写真屋………[もっと読む]

[文]朝山実 [掲載]2016年10月25日

父母の記―私的昭和の面影 [著]渡辺京二

父母の記―私的昭和の面影 [著]渡辺京二

 86歳になった思想史家が、自身の大連からの引き揚げの記憶と生い立ち、共産党への入党のほか、若い時に知遇を得た人らについて綴った。  日活専属の活動弁士だった父親には、ほとんど切れ目なく隠し女がおり、勘のいい母親は、さっ………[もっと読む]

[文]西條博子 [掲載]2016年10月25日

GORILLA My God―我が神、ゴリラ [著]小檜山悟

GORILLA My God―我が神、ゴリラ [著]小檜山悟

 著者は父の仕事の関係で高校の2年間をアフリカで過ごし、ゴリラと出会い、強く惹きつけられた。将来の仕事はゴリラ研究者か、もうひとつの興味の対象=競馬か──進路に悩んだ末に馬を選び、厩舎を開業して20年が経つ。JRAと地方………[もっと読む]

[文]本好るな [掲載]2016年10月25日

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