2010年02月21日の書評一覧

老人賭博 [著]松尾スズキ

老人賭博 [著]松尾スズキ

■読者に感動許さぬ登場人物たち 感動モノが嫌だ。本でも映画でも、感動モノじゃないだろうな、とまず疑いの目を向ける。感動が嫌いなのか、というとそうではない。むしろその逆だ。でも、感動モノで感動する………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]文芸 

クォンタム・ファミリーズ [著]東浩紀

クォンタム・ファミリーズ [著]東浩紀

■情報社会の果てに交錯する並行世界 こんな自分もありえた。あんな自分がいたかもしれない。人生は「なしとげられる《かもしれなかった》ことにも満たされている」。そんな可能世界に奇妙な現実感を吹き込む………[もっと読む]

[評者]尾関章(本社論説副主幹)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]文芸 

斎藤隆夫日記(上・下) [編]伊藤隆

斎藤隆夫日記(上・下) [編]伊藤隆

■反軍政治家の苦悩と喜びの記録 昭和十年代に軍事主導体制が進むとき、それに抗した反軍政治家として斎藤隆夫の名が語り継がれる。 ところがこの日記を読んでいくと、彼は日本的共同体に谺(こだま)する国………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]歴史 政治 ノンフィクション・評伝 

クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説 [著]マーク・エリオット

クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説 [著]マーク・エリオット

■トップを維持する秘密と執念 クリント・イーストウッドといえば「ミリオンダラー・べイビー」に見られるような偏屈、孤高な老人を演じるとともにアカデミー賞の常連であり、作品賞、監督賞のオスカーにも輝………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

絶滅した日本のオオカミ―その歴史と生態学 [著]ブレット・L・ウォーカー

絶滅した日本のオオカミ―その歴史と生態学 [著]ブレット・L・ウォーカー

■「大口の真神」消した近代化問う かつて日本列島のオオカミには二つの亜種がいた。北海道のエゾオオカミと、本州・四国・九州のニホンオオカミである。古代以来、「大口の真神」とも呼ばれ、作物を守る神、………[もっと読む]

[評者]石上英一(東京大学教授)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]科学・生物 

動機の修辞学 [著]ケネス・バーク

動機の修辞学 [著]ケネス・バーク

■人間社会の姿そのものが見える 人を説得することの有用性が広く社会に意識され、そのための修辞学が言葉の技術として明確に捉(とら)えられていたアリストテレスの時代はすでに遠い。しかし今日でも、人が………[もっと読む]

[評者]高村薫(作家)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]人文 

宋学の西遷―近代啓蒙への道 [著]井川義次 

宋学の西遷―近代啓蒙への道 [著]井川義次 

■思想の東西交渉史、理論細部まで 十七世紀後半の中国に滞在したイエズス会の宣教師、フィリップ・クプレは、儒学の思想を解説し、経典の翻訳を載せたラテン語の著書を刊行している。この新著で井川義次が扱………[もっと読む]

[評者]苅部直(東京大学教授)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]歴史 人文 

誇り高き老女たちの食卓 [著]本間千枝子 

誇り高き老女たちの食卓 [著]本間千枝子 

食材から紡がれる多元的な物語 本間千枝子さんのデビュー作『アメリカの食卓』をわたしが手にとったのは一九八二年、大学を卒業した二年後だった。 当時主婦だった本間さんは、七年の滞在中に出合ったアメリ………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2010年02月21日
[ジャンル]文芸 

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